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          病院で気功を使う医者

相補・代替・伝統医療を応用している医療施設

透析患者に補完・代替医療・気功
板橋中央総合病院 血液浄化療法センター・腎不全外科
外気功治療担当医師 阿岸鉄三 

臨床効果
一般患者にも応用しているが、慢性腎不全に対して維持透析を行っている患者を主な対象にしているのが、当施設の特徴である。
わが国においては、腎移植数が増加しないことから維持透析患者が累積増加し、25万人を超える状況となっている。

最近では、透析患者の高齢化・糖尿病性腎症由来透析患者の増加・長期的透析患者の増加などの原因から閉塞性動脈硬化症・全身アミロイド症に悩む患者が多くなっている。
閉塞性動脈硬化症・全身アミロイド症によって歩行困難状態にあった患者に外気功を行ったところ、杖をついて歩いた。 閉塞性動脈硬化症によって脳梗塞が発症すると四肢の運動障害を起こし、下肢に発症すると冷感・疼痛から歩行困難、時には壊死を起こすことがある。アミロイド症によって全身的に多数の骨・関節に疼痛、あるいは運動障害を起こすことがある。

これらの症状には、服薬・外科手術・カテーテル操作などの現代的医療手段が効果的でなかったり、あるいは副作用のため、十分な治療が行われない場合がある。これらの病状に対して、週1〜2回の上記の補完・代替医療が、時に奇跡的とも思われる効果を発揮している。
     
                  JACT  vol.2・2
         相補・代替・伝統医療とEBM
阿 岸 鉄 三   東京女子医科大学名誉教授
           日本代替・相補・伝統医療連合会議 理事長代行                                   
相補・代替・伝統医療は、現代科学的医療とは異なる適応状態で有用と考えられますが、現代の日本においては、いまだいわゆる日の目を見る状態にはなっていないというべきでしょう。
日の目を見る、すなわち、一般的医療として普及するには、医療保険適用として支払いが認められることが望ましいと考えられます。
あるいは、現代科学的医療と比較して一般的に高額な医療費はかからないので、医療保険との併用、すなわち混合診療として認められることが次善といえます。

相補・代替・伝統医療とみなされるなかで、鍼灸などは、公的には正統的医療とは認められておらず、特定の病的状態に対する医業類似行為と分類されているだけです。
したがって、相補・代替・伝統医療が仮に混合診療の体系の中で認知されるためには正統的医療の中に含み込まれることが前提条件ということになりましょう。

一方では、厚生労働省は、医療とはEBM(evidence-based medi-cine)『科学的根拠に基づく医療』でなければならないという立場をとっています。経験主義を捨て、科学的根拠に基づいた医療であるべきというのです。これは、極めて重大で、難しい問題のように見えます。相補・代替・伝統医療の多くは、いまだ科学的証拠に乏しいとされるものです。

したがって、非科学的とされるものが多いのです。科学的とは、非科学的なものを排斥する本性があるという人がいます。科学的立場から、相補・代替・伝統医療を評価すると、科学的とみなされている医療に対するよりも一般に厳しい評価結果を出すと指摘されています。
ところが、開き直って、科学的であることの定義を要求すると、一般には、客観性・普遍性・再現性・倫理の一貫性が提示されます。

では、現在行われている現代科学的医療は、この要件に適合するものばかりかという疑問がわきます。厳密な客観性を求めると、精神科は成立しないことになりましょう。

多くの精神病は、脳における客観的病変である組織学的変化とは対応しないのです。同じ病名の患者でも、治療に対する反応・経過・予後は異なり、普遍性のある治療法など存在しません。などなど。

近代科学の創始者の1人とされるニュートンの最大の功績は、引力を2つの物体間に本来備わった性質であるとしたことであるという人がいます。形・重さと同じように扱うとするのです。これを、科学とは前提条件を追求しないと表現する人がいます。これにならって、精神活動は脳の機能として本来備わったものという人がいます。

科学的とはそのようなものなら、気功は人間にとって本来備わった機能という見方をすれば、気功だって科学的ということになります。これこそ、倫理の一貫性と考えられます。

                                        JACT vol.5