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                 ピンクの爪は健康の証

爪の色と形でわかる体内環境

爪のお洒落が進化して、ネイルアートなど芸術作品として楽しめる人も増えています。
何色ものマニキュアを重ね塗りした上に、幾つものストーンをつけたり。美しいのですが、爪には相当の負担を課すことになります。
マニキュアを繰り返し使うことで、爪質が悪化することにも。中医美容によるネイルケアで美しい爪を保ちましょう。

健康状態を映す鏡
爪は、ケラチンというタンパク質からできています。体表面積全体に占める割合はわずかなものですが、「健康状態を映し出す鏡」とも言われ、体内の状態が反映される場所でもあります。

健康な人の爪は、きれいなピンク色で、ツヤがあり、滑らかで、斑点や凸凹などはありません。軽く押すとうっすらと白くなりますが、放すとピンク色に戻ります。これは、爪の真下にある毛細血管を流れる血液の状態がいいことを示しているのです。

中医学では、「爪は筋の余り、筋の延長」、「爪は血によって養われる」と言われます。筋を司り、血を蔵する五臓は肝。爪が白っぽかったり、もろく割れやすくなっていたら、それは「肝血虚」(肝の働きが低下)の現われです。

その他、爪の様々な異変は、体内環境の乱れや機能低下を意味します。爪の色が紫や黒色ならば血液がドロドロになっている証。

爪の状態によって、体のどの部分に異常があるのか、また、その原因については上表に記しました。

血虚なら補血、瘀血なら活血、陽虚なら温陽、血熱なら瀉熱といった具合に対策もまちまち。中には急を要する状態のものもあるので、たかが爪、とは思わないでください。

中医学的ネイルケア
きれいなピンク色の健康な爪を保つには、気血を養う肝の働きを強くする(補血養肝)と共に、体を温めて血液の巡りをよくすること(温陽活血)が重要です。

爪は、心臓から遠く離れた体の末端部にあるので、十分な血液と、しっかりした血行が必要なのです。

ゼリーや寒天、豚足、フカヒレといったゼラチン質の食べ物は、爪を健康にしてくれます。
補血養肝の作用がある食材には、プルーン、ナツメ、枸杞の実、黒木耳、ホウレンソウ、玄米、小豆などがあります。

生薬ならば、当帰、阿膠、鶏血藤、竜眼肉がいいでしょう。
温陽活血の作用がある食材は、生姜、質のいい牛肉、羊肉、シナモンなど。生薬ならば、桂枝、川芎、紅花、莪朮、丹参、田七人参などが効果を発揮します。

日常的にマニキュアをしている人は、一週間に一度の指マッサージ、月に一度の手湯を心がけましょう。

                   中医学講師  楊暁波(ようきょうは)