花の美ヶ原  P.6 

ハクサンフウロ
ハクサンフウロ (白山風露) フウロソウ科 7〜8月   
 加賀の白山で最初に採集され、花がフウロソウに似ていることから名づけられた。 美ヶ原の至るところに見られる


エゾカワラナデシコ (蝦夷河原撫子)    
               ナデシコ科 8月

 河原に咲く撫子(可愛い花)の意味。 秋の七草のひとつに数えられているナデシコ
(カワラナデシコ)の基本種である。 蝦夷(北海道)の名前がついているが本州の中部にも多い。                    

 [草丈] 30〜50cm            
 [ 花 ]  2〜3cm             
エゾカワラナデシコ
トモエシオガマ (巴塩釜)          
           ゴマノハグサ科 7〜8月

 花が巴状に咲くシオガマの意味。 かけ言葉を使って名前をつけた珍しい植物である。 浜で美しいのは塩釜、この植物は花だけでなく葉まで(浜で)美しい。 それゆえシオガマと名づけられた。          

 [草丈] 40〜50cm           
 [ 花 ]   約2cm             
トモエシオガマ
ウメバチソウ (梅鉢草) ユキノシタ科   
                     8〜9月

 花の形が紋所の梅鉢に似ているところから名づけられた。 お盆をすぎた頃から、直立した茎に1枚の葉と一個の花をつけた清楚な姿を草むらで見かける。        


 [草丈] 5〜15cm             
 [ 花 ] 8〜10cm             
 
ウメバチソウ
アキカラマツ (秋唐松) キンポウゲ科  
                     8〜9月

花の形が唐松の葉に似て、秋に咲くことから名づけられた。 カラマツソウにくらべると花が少し小さく、黄色っぽく見える。    



 [草丈] 70〜150cm           
 [花]   約8mm               
アキカラマツ
ホタルサイコ (蛍紫胡) セリ科 8〜9月

 語源は不明であるが、たくさん花をつけた様子が、群れをなして飛ぶホタルのように見える。 草地に稀にあるが目立たない花である。                    



 [草丈] 50〜150cm           
 [ 花 ]  約7mm              
 
ホタルサイコ
クサボタン (草牡丹) キンポウゲ科   
                    8〜9月

木であるが草のように見え、葉がボタンにそっくりなことから名づけられた。 マツムシソウが咲く頃、淡紫色の花を下向きにつける。                       


 [草丈] 約1m                
 [ 花 ]  10〜12mm           
クサボタン
ハナイカリ (花碇) リンドウ科 8〜9月  

 花の形がイカリに似ていることから名づけられた。 イカリソウも同じ意味でつけられた名前であるが、花のつくりはまったく違っている。                     



 [草丈] 10〜25cm            
 [ 花 ]  6〜10mm            
ハナイカリ
ヤマトリカブト (山鳥兜) キンポウゲ科  
                     8〜9月

 花の形が雅楽の奏者がかぶる兜に似ていることから名づけられた。 ヤマトリカブトをはじめ、トリカブトの仲間は猛毒があるので注意しなければならない。         


 [草丈] 80〜150cm           
 [ 花 ]  約3cm              
 
ヤマトリカブト
オヤマリンドウ (御山竜胆) リンドウ科 
                     8〜9月

 リンドウは竜の胆と書く。 リンドウの根が胆汁のように苦く、竜はその最上級であることを示す。 気温に敏感な花でよほど暖かい日でなければ開かない。        


 [草丈] 30〜80cm            
 [ 花 ]  3〜5cm             
オヤマリンドウ
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