2004年11月10日発行:Vol.60
編集:大場・宮崎

 さて前号では顎の関節についての特徴と重要性に付いてお知らせしました。〔顎関節症〕についての症状としては、顎の開閉が上手く出来ない・顎を大きく開けると(あくびの時など)習慣的に顎の関節が外れる・顎が大きく開けられない・顎の開閉時の痛みが有る・顎の関節が開閉時にひっかかったり音がする・顎の関節の周囲の筋肉に痛みがある・顎を大きく動かす時にまっすぐ開け閉めできずどちらかに偏る・チュウインガムやキャラメルや硬い(強い物)肉などが上手く噛めない・強く噛み締めたりすると痛みや耳鳴りがしたり側頭部などの頭痛がある・肩こりが片方に有り時々それがひどくなったり痛みを伴う・顎の周囲の筋肉で強く圧迫すると痛みが有る・顎を大きく動かす時に耳に時々あるいはいつも雑音が聞こえる・など等が上げられます。他にも小さな事まで含めると、とてもここに乗せきれませんが・・・、いろいろな不定愁訴を訴えられる方がいらっしゃいます。
 ところで、その原因と治療法ですが、原因については今のところ症候群(医学的に、ある病気の特徴としてあらわれる様々な症状の全体)という認識のように、人によって個人差がいろいろと有る上、原因もいろいろと有ると言われており、特定できないのが現状です。又、たいていは原因は一つだけとは言えない様な場合が多く、口腔領域(口に関連する事)だけに留まらず、首や頭の後方や背中や腰などの全身の骨や関節や筋肉とも関連していると言う事も言われています。
 原因の中には、お口に関係するものとして〔咬み合わせの悪さや大きな咬合の変更〕〔長期に及ぶ歯科治療や永年に及ぶ咬み合わせの低位(低下)〕〔プラキシズム(かむかむ171819号参照)〕、MPD症候群(筋肉及び筋繊維の顎顔面に於ける痛みの一群)〕それ以外として〔事故やスポーツなどによる外傷・傷害〕〔長期のストレスや大きな心配事〕〔関節炎の影響〕〔全身に及ぶ疾患の中で筋肉に関する病気〕〔悪い姿勢やいつも同じ方向ばかりの筋肉を使うようなしぐさや悪習間〕〔又ある種の薬による作用や誤用乱用による副作用〕などと、多義に及びます。又、これらが複雑に組み合わさったりして発現している場合原因を特定しにくいのが現状です。あるケースでは、お口の中の原因が大半である事も有りえますし、またあるケースでは、お口の中の原因と全身からの原因が半々と言う事もありますし、又あるケースでは、全身からの原因が大半と言う事もあります。そうなると、単に歯科だけの問題では済まなく成るために他科(形成外科・カイロ(整体治療)・心療内科等)とも連携して事に当たらなければ解決しないと言えるのです。
(つづく)
医院長

歯肉の病気の1つに歯肉炎があります。原因としては、歯みがきが不十分と考えられます。しっかりと歯みがきをすれば予防できるので、一度鏡を見ながらチェックしてみましょう。



担当:三岳


おっしゃん 著者 藤本 幸邦
粗食のすすめ 著者 幕内 秀夫
夢現力 著者 和仁 達也
ノンストレスボディを作る3つのステップ 著者 坂本 春之
私の英単語帳を公開します!尾崎式の秘密 著者 尾崎 哲夫
頭がいい人、悪い人の話し方 著者 樋口 裕一

 秋の夜長、久しぶりに高村光太郎の「智恵子抄」のページをめくってみました。多感な中学時代に読んだ事を思い出しながら・・・・・・・皆さんにもきっと思い出の本がある事でしょう。たまには時間を忘れて何かに没頭してみるのも忙しい日々の中では大切かもしれませんね。
大場