2006年01月17日発行:Vol.73
編集:大場

 「かむかむ」で、以前から度々〔2号15号17号18号35号68号〕お知らせして来た事では有りますが、最近、季節のせいかお水も冷たくなり『歯が凍みる』『歯を磨いた後、口でゆすぐと歯が凍みる』と言う方はいませんか?いわゆる『冷たいものが凍みる〜』と言うアレですね。テレビで、女性のタレントさんが、水を飲んだ時に顔をしかめて手を口元に持っていくコマーシャルを見た方もおられるでしょう。

 普段凍みたりしない歯が、急に凍みるようになったり、凍みても一時的で、すぐに回復してもとの状態に戻ることが当たり前なのに、凍みた後もズ〜と凍みた感じが残る。または、痛みが有る。と言う状態の方は、『知覚過敏症』の疑いが有ります。

 そもそも『歯』と言う器官は、熱いものや冷たいものがお口に入ってきても、その温度刺激に対して緩和して異外作用が起きないように作られているようです。その為、一時的に凍みることがあっても、それはすぐに緩和されて消退します。しかし、歯の中の神経が興奮して感じやすく成っていると、少しの温度刺激でも凍みたり痛みを覚えたりします。さらに、長い間温度刺激を受け続けたり、弱っている時に急激な温度刺激を受けると、中の神経は段々と弱り、回復しなくなります。そして、最後には中の神経が化膿(腐り)し始めるのです。。この時が皆さんの良く知っている「ズキズキ痛む」という状態なのです。

 最初は痛み止めくらいで治りますが、その時はもう中の神経はほぼ死にかけています。このような状態の時は、一刻も早く歯科医院にて「死髄(歯の中の神経)処置」を受けましょう。痛み止めを飲んでごまかしていても、いずれもっと痛くなるか、痛み止めも効かなくなりますよ。ましてや、一杯飲んでアルコール麻酔で麻痺させようなどと夢々思わないことです。(ウソのような本当に有ったお話です)そうすると、さらに痛みが増したり、歯科医院を訪れても麻酔が効かない状態のため、痛くても処置が出来ない事が有ります。

 中には、痛み止めで治る事も有るかも知れませんが、中の神経がジワリジワリと侵されて行く時は、痛みが出ません。知らないうちに中の神経が死んでいて中が腐敗(歯の中が腐り化膿する)している事も有ります。すると、出口の無い膿は根の先に病気の塊りを作ったりします。痛みや腫れが有る時も有りますが、無いことも有ります。(歯科医院にてレントゲン検査の折に見つかる)〔根先病巣〕と呼ばれたりします。何回も治療が掛かる上、完全に治らないことや、何年かすると再発することも有ります。思い当たる方は、早めに治療しましょう。
次回は、“原因について”と“予防について”です。 〔院長〕


 鼻が詰まっているわけでも、体の調子が悪いわけでもなく、気が付くと‘口が開いている,なんてことはありませんか?
 知らず知らずのうちに‘口で呼吸,(口呼吸)をしていたり、うたた寝などをして起きると‘よだれ,が出ているなんてことないですか?
 口の締りがなくなってきている(口の周りの筋肉が弱まっている)ことが考えられます。
 口で呼吸すると(口呼吸)がひどくなると、だ液(ツバ)の分泌が減ったり口臭の原因になったりします。
 軟らかく、あまり噛まなくてもいい(アゴを動かさなくてもいい)食事が多くなって来ているのも原因の一つでしょう。よくかむ≠アとは脳への刺激にもなりますし、子供の発育上でもとても大切なことです。
 口の周りの筋肉を強くするために、時々風船を膨らませたり、口をすぼめる、左右の頬(ほっぺ)を交互に膨らませる、を何度か繰り返したりすると効果的ですよ。
 かく言う私も時々車を運転しながらほっぺを膨らませております・・・。
歯科衛生士 小原


今年も風邪の季節がやってきましたが、みなさんはいかがですか?
簡単にできる風邪の予防対策についておさえてみましょう。

風邪のウイルスの大きさは、1mmの1万分の1です。
正しいうがいのしかたは、最初は水を口に含み軽くグチュグチュと口の中を洗い、次に新しい水を口に含み今度は口を大きく開け、上を向いてガラガラと喉の奥まで洗うようにすると良いようです。
風邪は飛沫(咳やくしゃみの時に空気中に飛ぶウイルス粒子を含んだ気道からの粘液粒子の事)感染する感染症です。咳やくしゃみをしている人が触れた物には飛沫が付着しています。自分の手についた飛沫を吸い込むと感染する可能性があります。


風邪などをひかずに元気に過ごしましょう。