●　ここ乗鞍岳（標高３０２６ｍ）は夏でも雪渓が残る。
ここには真夏でもスキーヤーやボーダーが集まる。
　○　乗鞍岳長野県側では車が登れる国内最高の標高2800mに、4000名近くのサイクリストが標高差１２６０ｍの登坂コースに脚力で挑む「全日本マウンテンサイクリングＩＮのりくら」が毎年8月に開催される。
　○　また昨年からは、天空マラソンと名づけられた標高差９００ｍ、最高地点畳平標高２８００ｍ折り返しコースで、こちらも1000名のつわものが酸素の薄い山岳コースに挑む。6月開催されている。
　○　また標高３０００ｍから望む御来光バスが長野県側乗鞍観光センター前から、未明の３：４０に出発する。終着地点から山頂までは2時間近く要するが、足の不自由な方でも、県境のあたりからご来光を拝むことができる。
　●　乗鞍岳はその標高の高さもあって、畳平付近では高山植物の宝庫となっている。ここでは沢山の高山植物を紹介することはできないが、厳しい自然環境の中で美しく可憐に咲く高山植物に、しばし時間を忘れてしまう。
●　コマクサ　　　　 　　　●　イワギキョウ　　　　 　●　イワツメクサ

　●　中部山岳国立公園は、 北アルプスと呼ばれる地域で、日本を代表する山岳公園です。北から白馬岳、立山、槍ヶ岳、穂高岳、乗鞍岳と、3,000m級の山々が連なり、全国の登山者のあこがれの地となっています。
　○　左の写真は乗鞍岳畳平付近から 穂高連峰〜槍ヶ岳を眺めたものですが、奥穂高岳と槍ヶ岳を一望した構図としては、このロケーションが最高です。奥穂高岳の堂々たる威風と、一歩下がって美しく魅惑を秘めた槍ヶ岳。山が呼んでいる錯覚を覚えるのは幻惑でしょうか。
　●　上高地は今では乗鞍高原と同じく松本市の市内。Ｒ１５８を上がって行くと、上高地の玄関口に通じるシャトルバスの発着点沢渡がある。沢渡を登って中の湯の分岐点から釜トンネルをくぐる。ここからはマイカー規制区域だ。介護福祉タクシーは入園することができる。上高地公園線をぐんぐん登ると左に焼岳が見え、大正池の畔に到着する。まずここにきて現れた穂高岳のスケールの大きさに驚かされる。ここが上高地の入り口だ。
　○　大正池は静かなたたずまいだ。枯れ木が池に立っている。これは焼岳が噴火してできた池だが、小立ちは噴火の時に焼けた名残。静かな時が流れる。
　○　大正池から赤い屋根の帝国ホテルを過ぎるとバスターミナルに到着する。タクシーもここまで。ターミナルからすぐの梓川の畔に出る。正面に奥穂高岳の威風堂々とした姿が眼前に現れる。あとは河童橋でたむろするも良し、車椅子でも梓川の畔を散策することができる。清水川に魚影が浮かんでいる。イワナだろうか。清水川は六百山の伏流水、どんな時でも水が濁ったことはない。上高地には自然の営みの原点がある。それを求めて人が集まってくる・・・。
●　大正池から見る奥穂高　●　伏流水の清水川　魚影が見える　●　焼岳と梓川