南岳小屋からの写真電送。

『旬の情報』  6月9日掲載

夏の登山シーズンもまもなくとなり槍・穂高連峰の南岳小屋もいよいよ小屋開けとなりました。
今年は残雪が多いと言われていたものの南岳小屋周辺ではほぼ例年並といったところです。
それでも場所によっては2m以上も積もっているところもあり、小屋の入り口の掘出しは一苦労でした。
そのあとはヘリコプターによる物資の荷揚げ、雨水を利用するための雨樋とタンクの設置など梅雨入り
を前に作業は盛りたくさんです。
また地理的な特徴により常に吹き続ける強い西風を有効利用しようと一昨年より設置している
風力発電機も順調に作動していて、太陽光とのハイブリッド発電により従来に比べ
ディーゼル発電機のための燃料消費も約40%削減できるようになりました。
夏山シーズンまであと1ヶ月あまり、山小屋の準備は着々と進んでいます。
                                      (南岳小屋 坂本龍志)

残雪の南岳小屋

風力発電機とソーラーパネル 雨樋の設置 玄関の掘出し



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