7月12日(水)

天気(午前) 天気(午後) 最低気温 最高気温 風速(午前) 風速(午後) 雨量(前日18時〜当日18時)
7.9℃ 10.0℃ 南西15m 南西19m 28mm

槍沢から天狗原を通って登ってきました。
上の写真は大曲り上部(標高2150m)から見た槍沢の様子。

例年とは違い、本当に残雪たっぷりです。
雪渓歩きはこの場所から始まります。
ここから雪渓の右側の端の方を歩いて登りますが、
300mほど進んで雪渓の傾斜が徐々に急になる辺りから夏道が出ています。 
 (写真中央の丸山モレーンの横あたりから)

雪渓を歩いていると夏道が視認しづらいので夏道上に目印用の旗竿をたくさん立てました。
ここのところ夏道に気づかずにとんでもないところを登っている人が多いので
なるべく早めに夏道に取り付くようにしてください。

 (実際に1名、道迷い⇒滑落⇒死亡の例あり)

アイゼンは・・・
すでに急斜面の雪は消え、残雪上を歩くのは緩斜面だけなので
「アイゼンが無いと危険」という状態ではないです。
ただ、やはり念のためにこの3連休にお出かけを予定している方はお持ちになることを
お勧めします。

来週になれば「雪の上を歩くのは初めてで自信が無い」という方以外は必要ないでしょう。


そして下の写真は氷河公園・天狗池付近の現在の様子。
こちらも残雪豊富で池が出るのはお盆過ぎになるでしょうか。
槍沢登山道から天狗池を経由して横尾尾根・南岳へ至るルートは雪の心配がなくなるまで
 (おそらく今月いっぱい)は毎週、ポールの立て直しと雪切りには出かける予定です。
そのつど周辺の雪の様子をお伝えするつもりなので、お出かけを計画されているかたは
直近の情報を参考にしてください。
こちらのルートに関しては来週いっぱいはアイゼンをお持ちになるほうがいいでしょう。


さらに本谷の雪の状況ですが・・・
昨秋の一件以来、この場で本谷の積極的な情報提供は控えようと思っていたのですが、
最近は本谷に関する問い合わせが多く山行を計画されている方も多いようです。
それ自体はたいへんありがたいことなんですが、百花繚乱・楽しい谷の遡行を
イメージされているようですが今年はまだまだ完全にアイゼン・ピッケル必携の状態です。
花なんてなんにも咲いていませんし、勘違いを防ぐ上で別ウィンドウで昨日の状態を
お届けしておきます。 (⇒⇒こちらから⇒⇒)

 
中央のやや黒ずんだ雪と右側の岩との間に池があるはずですが…