7月11日の本谷の残雪状況
7月11日に本谷を通過した際の残雪状況をお伝えします。 ご多分に漏れず、ここ本谷も例年にない残雪の多さです。 現状では例年の6月中旬並みの状況となっています。 アイゼン・ピッケルを携行し、かつそれを安全・確実に使える技術が 無い方はまだ入山を控えてください。 現状では涸沢出合のやや上(標高2100m)から雪渓が現れ、 稜線直下(右俣なら横尾尾根のコル直下・左俣は大キレット稜線まで) まで完全に雪に覆われています。 また涸沢出合付近には不安定なスノーブリッジも多く、 崩落に巻き込まれれば、沢に落ちて即死亡です。 ルート取りには細心の注意を払ってください。 |
左俣のカール底からキレット稜線までは視界が利かなかったために写真はありません。 右俣同様に左俣のカール内も一部のモレーンが露出しているだけで稜線直下まで完全に雪に埋もれています。 そして同様に最後の最後は相当に急な氷化した雪の斜面であるうえ、 稜線ギリギリの雪が解け始めた場所の岩はかなり不安定な状態になっています。 特に下りで利用する場合は氷のような雪面でも確実に滑落停止できる技術がなければ無理です。 以上、最大限の警告の言葉を掲載させていただきます。 もちろん、それなりの技術・経験を持った方なら楽しめるとは思いますけど・・・ 安易な入山だけは絶対に控えてください。 今後は本谷に関する情報提供は自分自身がそちらへ向かうこともないのでできません。 ただ、折にふれ右俣・左俣のカールの残雪状況を撮影した写真は掲載していきます。 (コメントは載せません) それらから自分の目で状況を判断していただきたいと思います。 電話での問合せについても確かなことはお答えできません。 (南岳からは谷筋の雪の具合は見えないので) まあ、今年の場合は8月上旬過ぎまで待つのが賢明だと思います。 |