国民の財産を食いつぶす、郵政民営論    Sat, 28 Jul 2001 09:52:39

国鉄が分割民営化され、営々と築かれた国民の足は採算性を基準に整理されてしまった。
国営であるが故に維持されてきた、公共の福利が無視され路線廃止で、田舎は切り捨てられた。

最後に残った郵政事業も小泉総理は民営化すると言う。国鉄も郵政事業も民営事業を圧迫しないよう、数々の制約の中で独立採算の経営をしてきた。その結果国鉄は大きな赤字を抱え、分割民営の口実にされた。

国鉄の分割民営は、国民のためでなく国労を筆頭とした三公社五現業労組、および労組が支持した社会党の弱体化が目的であった。
批判勢力を失った、日本の政治は民主主義の機能が弱まり、権力集中の挙句、自浄能力もないまま、底無しの泥沼にはまりこんだ。

国鉄がつぶれる過程で、マスコミも世論も冷酷であった。
中小企業経営者やその労働者は、本来野党勢力や大手労組と同じ立場のはずである。自分たちの生活や権利を守るには、国鉄をつぶしてはならなかった。
政府が生産性向上を旗印に行った巧妙な不当労働行為に、マスコミは同調し五年余の年月をかけて世論形成した。

さて、郵政事業の独立採算は健全である。
小泉総理の民営論は党内の派閥争い論であり又、失政の穴埋めを明治以来築かれた郵政事業の資産で賄おうとする跳ね上がり論である。

批判対象の特殊法人をつくって来たのは自分たちなのに、特殊法人が不必要な事業を繰り返し不良債権を抱えてしまったのも郵政省の責任にしている。
全国の郵便局で集めた貯金のほとんどは、旧大蔵省に預託され運用された。
特殊法人に融資された簡保資金にしても、国策であり政府の責任である。

郵貯と簡保資金で民間金融機関すべての額と同じなのが問題とは、今更なにを言うかである。郵政省が集めた金を自主運用できるのは、郵便貯金の預金者に対する制限内貸付。 簡保・年金も契約範囲内の一部である。
郵便貯金法第三条が「国が払い戻しと利子を保証する」のは当たり前である。

明日、参院選で自民党が勝利を収めれば、聖域のない改革を漠然と容認して庶民は多くを失うことになる。
過去の反省に立つべきは、政官財である。


    頑張れ、田中外務大臣    Sat, 21 Jul 2001 10:43:05
小泉総理は自民党に対する不満の世論に便乗し身内批判して人気を獲得した。
人気を支えたのは、田中真紀子外務大臣である。
小泉総理の良い子ぶった、抜け駆けは鼻持ちならない。参院選が終われば、国民は期待を裏切られて痛みだけを背負わされそうだ。
それに引き換え、田中真紀子外務大臣は姿勢に好感がもてる。国民と同じ感覚で取り組んでいる。総理とは目の向く方向が違う。
不思議なのは、懸命に世論を代弁する田中大臣を周辺やマスコミがバックアップしないことである。これでは世直しにならない。
ようやく7月17日の信濃毎日新聞がコラム「斜面」欄に、田中真紀子外相の「外務省改革」を書いた。
今にしてみると外務省を「伏魔殿」と例えたのは正しかったと。
新たに沖縄サミットに絡むハイャ−料金水増しの発覚で、伏魔殿には魑魅魍魎(ちみもうりょう)のたぐいもいるらしいと、悲憤している。

国民の眼には、外務省に限らず国政全体が伏魔殿で、これを創って来たのが自民党政治である。
小泉内閣の「聖域なき構造改革」もそのことへの反省の上に、田中外相のように具体的改革を積み上げるべきである。


   国民から乖離した政治   Sat, 21 Jul 2001 10:36:41

いつのまにか日本の政治は国民の意思と、かけ離れたものになってしまった。
選挙法、政治資金規制法など、世論がわいて改革されると中味はむしろ悪くなる改革の世論が改悪のキッカケにされている。
なぜそうなってしまったのか。国民のために働く政治家がいなくなったからである

国民は自分のためになる政治家を選んでいない。
自民党の総裁選挙で、小泉総理は自民党の弱点を読み上げ、聖域のない改革を約束して高い人気を得た。凋落の自民党は不愉快でも参院選終了まで我慢している。
参院選で自民党が勝利を修めれば、聖域なき改革は国民に痛みだけが分かち与えられる。

国民に背を向けた政治が、泡沫に浮かれる社会を生み、更にその修復を誤って赤字を生み出した。
破綻を招いた政官財の権力者に反省がなく、自浄機能も失せている。
国民はもっと賢明に、国民に眼を向けた代表を選ばない限り、偽装民主主義の権力構造は改善されない。
 
  不思議な行動    Sat, 21 Jul 2001 09:53:15

田中長野県知事に反対する署名運動をすると言う。
知事選で田中知事の支持者であった者が先頭に立つというから驚きだ。
長野県政の権力構造や腐敗を改革するため、田中知事は選ばれた。
民主的な長野県のあるべき姿から大きくかけ離れてしまった現状は、革命的改革でなければ改まらない。
田中知事は、私利私欲がなく県民の立場に立っている。県民が求める具体的課題に果敢に又真摯に取り組んでいる。発言や行動は深遠な理念に基づいており、批判者のように軽薄でない。
田中知事を選んだ長野県民の見識を誇りとして、民主長野県をつくり上げることは、行き詰まりの日本に活路を示すことになる。


  民主の長野県    Sat, 21 Jul 2001 09:48:24

田中知事は、公僕として県民益のため全力を尽くしている。主権者の県民に対面する政治姿勢は貴重である。
田中知事への80%を超える支持は現状の世相に対する不満の表われである。
漠然とした期待感や人気投票もある。
ここで大切なのは、長野県職員が知事に従う義務の履行であり、新しい流れを県議が学習することである。
半年余の知事周辺は職員や県議と対立関係が続いた。しかし、名刺折り曲げ事件から近くは職員人事まで、職員が上司に反抗するのは主権者の県民に対する反逆行為である。
勿論、意見の具申は当然許されるが公になる場合は、知事の裁断に従がわなければならない。
ここで又、不思議なのはマスコミの態度である。職員との対立は知事が悪いような論調や記事が目立つ。県議との関係でも同じである。知事を選んだ県民まで新聞投書で「理解を深め、徐々に」など知事に矢を向ける。知事が精力を傾ける相手は県民である。
県民の期待を実践に移している知事を世論が、バックアップすべき時である。

  長野県に民主主義を呼び戻そう  Fri, 29 Jun 2001 18:53:57
田中知事になって半年余、職員や県議と対立関係が続いた。
当初は知事が強引すぎると感じていたが、日が経つにつれ職員や県議に理解を求めていたら、知事を何期やっても埒があかないと分かった。
旧態の組織挙げての選挙に対し、高い支持で田中知事は勝利した。
普通ならこれで政治の流れが変わるべきである。ところが職員も県議もマスコミも世論の意思をくみ取ることができないまでに、民主主義の機能がなくなっている。
選んで、後はお任せでは済まないようだ。
社説やお偉いさんのコラムも、出る釘は打つだけで得心するものがない。

長野県の県民益を生み出す、本当の民主主義を呼び戻すには、県民益に全力投球の田中知事の支持率を一層高める以外ない。

公務員が上司の命令に従う義務  Sun, 17 Jun 2001 10:59:53
田中康夫知事が行った人事に対し、総務部長が不文律に反するとして不服を洩らした。
総務部長の意見は大切であり、慣習や不文律は法に匹敵する拘束力をもつ。

しかし、知事が多くの支持を持続している中で、知事の投げかけた課題に県議や職員がどのように働いているか。
惰性、悪習を改善したい県民の思いを受け止めているか。全く見えない。

公務員は「上司の命令が、明らかに法に反しない限り従わなければならない」
職場規律を率先垂範すべきトップ職員が、慣例、不文律のエスカレ−タ−人事に拘って上司批判は論外である。

知事が県民益を追求する姿勢は、長らく見ることのなかった貴重な姿である。
知事に習い、県民に目を向けて、公僕として働いてほしい。
               経済破綻    Mon, 26 Mar 2001 18:36:31
バブルの最中「東京都の土地代総額はアメリカ全土を買って釣りがくる」と云われた。マンションを買って1ヵ月で大儲けとか、土地ころがしなど多くの国民は無縁であった。
一夜明けると信用第一の銀行が住専をつかって利潤を追っていたとのこと、不良債権を抱えてしまった。

銀行の経営失敗は国民に関係のないこと、公的資金をつぎ込むことはない。
潰れる銀行があった時、預金者保護をするのが公的資金のはずである。

政治に責任があった、或いは官僚の指導が間違っていたなどの表明は聞かないにもかかわらず公的資金が銀行につぎ込まれている。

問題の本質を糺そうとする国民の思いが政治に生かされず、国民のコントロ−ル=民主主義が機能しないのも結局は国民の意識が低いためである。

地方政治も同じで、長野県民が田中知事に寄せる期待は「世直し」である。

                懸念の事態    Fri, 09 Mar 2001 21:45:26
えひめ丸事件は国際問題として、日本政府が前面に出てほしい。
米側が全面的に非を認め、誠意を示しているとは云え国情の異なる中で行き違いが生じるのを恐れる。案の定懸念の事態が生じた。

ワドル米原子力潜水艦長が被害者に謝罪した。
誇り高い米軍艦長が、調査中の時点で謝罪は異例であろう。

涙を流しながらの謝罪に、被害者側が「涙が本物か示してもらいたい」旨のコメントをした。

日本ではうそ涙なんて言葉があり、宣誓しても真実を語らない。
たまたま国内で国会の証人喚問があったが、保身に終始して日本人の質とはこんなものかと考えさせられたところであった。

今回の事件で米海軍は洗いざらい一連の状況を披瀝している。
すべてを公にして真実、責任を明らかにしつつあり誠意がみられる。
外交交渉で爾後処理をすべきである。

                革 命    Fri, 09 Mar 2001 17:14:25
郵便局に勤めていた二十年近い昔、郵政部内誌に「二十一世紀早々のもっとも大きな産業は情報技術」と書かれていた。
百何兆円の規模とあったような気がする。
それが現実となり、2・3年の内に生活につながる新技術が次々と家庭に入ってくる。

ITの進捗は予測された流れで革命と呼ぶのはふさわしくない。
IT革命と云うのは拒絶反応をもっている人たちかもしれない。

近頃はパソコン講習会に老齢者が多くなった。


                 民主主義   Sun, 25 Feb 2001 14:02:28
戦争に負け、占領軍に指導され民主主義国になった。
与えられた民主主義が、いつ日本国民のものとして確立するかに関心をよせていた。確立した時、日本の戦後が終わると。

ところが、いつか半世紀を過ぎて戦後は風化した。民主主義の形はあって中味がうすい。

日本国民は封建時代から立憲国となっても軍国主義で終始抑圧の下にあった。
民主主義は、その長い苦痛と生命の犠牲の末に得たものである。

民主主義の形骸化は個々人の責任であるが、目覚めたリ−ダ−が必要だ。
長野県が先鞭をつけ民主主義の再構築をしようと、田中知事がパフォ−マンスでアピ―ルしている。

常套手段では旧来の陋習に流れるとの判断から議会軽視、職員無視の大手術である。
選挙で現状打破を付託された知事である。理念に耳を傾けなければ旧態依然となる。

知事が把握している県民の声は、ほんの一部にすぎない。県会議員は県民すべての声が届くよう、知事のように積極姿勢をみせてほしい。職員も然り。

                えひめ丸災難   Fri, 23 Feb 2001 17:06:15
米原子力潜水艦が平和な時代に9人の命を奪った。
米国は事故原因の過失を全面的に認め、大統領はじめ関係責任者が謝罪した。
不慮の災難の成り行きを案じながら、非常事態における判断、行動の規準を考えた。

「とっさの判断で・・・する」のは人間形成の過程で骨肉となった、行動力である。
尊大な米国が機敏に謝罪したのは、正義に基く行動である。
潜水艦という密室の会話や行動が逐次明らかにされて、杜撰な管理に怒りをおぼえながら、抑圧されず真実を語るのに敬服する。

東京湾の「なだしお海難事故」は潜水艦の事故分析を発表しなかったような気がする。苦い記憶は航海日誌の改ざんと、命令がなければ救助活動しないのかと憤慨したことである。

えひめ丸事故は発生時から国際問題である。日本国がリ−ドして交渉は勿論、遭難者を庇護、見舞いに駆けつけるべきであった。
沖縄で頻発する米兵の不祥事も日本政府が毅然たる態度をとることで、米軍の指揮統率に緊張感が生まれる。

不毛な責任論争より正義、道徳に基いた行動が肝要である。

                     森林整備  Sat, 17 Feb 2001 18:49:16
生活に薪炭が使われた昭和30年代まで山は広葉樹が多かった。
化石燃料が普及し薪炭が要らなくなった30、40年代は材木の値段が良く、長野県では成長が早い唐松が一斉に植えられた。

植林の唐松は草刈、除伐、間伐と手入れして育てながら、間伐材は坑木、土木用材で売れ、30年も経てば電柱や建築材で収入が得られるはずであった。

ところが植林が終わる時期に合わせて、工業化がすすみ、やがて外材輸入で材木の値段が下がり山に働く者がなくなった。
山は植林のまま放置され、後継者が持ち山さえ分らないと云う現状である。

今度、長野県が2001年の当初予算案で森林整備事業に重点をおいたのは画期的である。これを契機に国も世論も動いてほしい。
山を緑のダムと観念的に云っても、人工林は具体的行動がなければダムの役目を果たさず、内包する脆弱さから逆に洪水発生の危険性をはらんでいる。

30〜40年放置された山である。成長に応じてすべき手入れを、今行うことのノウハウを誰も知らない。
5時起きし歩いて作業した時代と違って作業道、牛馬の土引きに代わる搬出路の整備が望まれる。

                日本の黒い夏−冤罪 Wed, 31 Jan 2001 12:19:09
「日本の黒い夏−冤罪」は熊井啓監督の映画である。
先ごろ松本市民タイムスの創刊三十年記念で試写会があったが、観賞者の抽選に洩れて未だ観てない。
熊井さんは松本平の出身で、出身地に起こった松本サリン事件に焦点をあて、人権を考えた。

被害者で第一通報者の河野義行さんが実行者の疑いをかけられた。
河野さん宅にあった農薬が原因と警察、マスコミ、市民が思いこんでしまった。
誤りの芽は河野さんや家族の人権を無視して伸びていった。

後に地下鉄サリン事件でオウムの犯罪と分るが、河野さんの強い意志がなければ一家を破滅に追いこんだ。

日ごろプライバシ−や権利を主張するが、本当にひとの権利を尊重する世の中であろうか。
権利はお互いに尊重することで成立することを肝に銘じたい。

河野さんはあれだけひどい目に会いながら、オウムを犯罪者と言わない。
犯罪者は真実をつき止め、裁判が決めることとしている。
オウムの末端信者に対する人民裁判のような対応が反省される。

                五億六千万円と百万円Sat, 27 Jan 2001 12:32:00
前者は外務省役人の横領金で、百万円は松本市元課長時代の収賄金である。
二人とも一生ばかりか、家族の生活も台無しにしてしまった。

報道では外務省役人が自己消費した分だけ横領金としているが、公金を自己名義で預金した時点ですべて横領、外務省や会計検査院の責任も重大である。
しかも使途がマンション購入や多くの競争馬につぎ込まれたとあっては、性質が悪い。

一方、松本市の場合、下水道の普及で事業縮小するし尿処理業者への助成金をめぐる事件である。
松本市は使わなくなったし尿処理車一台につき3000万円余助成することになっているそうである。

元課長は支払われた助成金の配分について相談をうけた。
支出後の使途に関わり、百万円の謝礼金を受け取った。
公務員であるが故に収賄である。

一年ほど前、この課長はし尿処理業者の慰安旅行に同行したとして処分を受けている。
又、かって失踪した市議会議員の連帯保証人であったため自家を売り払って穴埋めをしたそうである。

報道で見る限り、人の良い、市民に愛される課長像が浮かび上がってくる。


                      公 僕    Mon, 22 Jan 2001 10:47:46
国家公務員は、国民全体の奉仕者として、公共の利益のために、全力を挙げてこれに専念しなければならないと規定されている。すなわち公僕の義務である。

昭和二十七年、小さな田舎の郵便局に採用されたとき、最初にこの趣旨の宣誓をしたのを思い出す。
戦後、民主主義に目覚め権利意識が強い時代であったが、権利と義務は表裏一体であることを自覚していた。

近頃、公僕という言葉が死語のように聞かれなくなった。公僕と云えば直ちに差別だと権利意識が飛び出してくる。

法を率先して遵守すべき公務員は勿論、民主主義について社会的に学習が必要である。


                    パフォ−マンス Sun, 21 Jan 2001 09:23:42
いつのまにか知事と議員と職員の役割り機能が低下して、県民の声が届かない県政になっていた。
今回の選挙を通じて知事に託されたのは、民主的県政である。

田中さんは県民の信託に応えるため、四面楚歌の中でマスコミ・ITを活用して世直しを図っている。
こうした田中知事の言動をパフォ−マンスだと批判がある。

云うまでもなく知事の物理的限界のなかで民意を実現するためのパフォ―マンスである。賢明な県民はそれを理解し支持している。
パフォ−マンスを批判でなく知事がアピ−ルする意途を議員、職員が自覚することこそ課題である。

議員が民意の代弁者となり、職員が県民の奉仕者となって働いてほしい。
議員や職員が県民の方に目を向ければ、きめこまかな県政が可能である。
今のところそのような変化がうかがえない。


                    達観      Wed, 10 Jan 2001 15:57:27
 田中康夫と長野県のリンク集の中に例の名刺折り曲げ事件について興味深い意見があった。
教育県の恥辱と片ずけていたが、高所から冷静に見ることの大切さを教えられた
ので、借用する。

私は長野県民ではありませんが田中知事には大いに期待しています。
しかし、最近の企業局長の名刺折曲げの問題についてひとこと。
「いじめ」とか「民意を理解していない」といった批判が相次いでいるようですが、私は、このような批判には賛同できません。
たしかに、礼儀の上で目の前で名刺を折るという行為は褒められない部分はありますが、報道されている内容を見る限りあれは e-mail アドレスのみを受けとるという意志の表示のように私には理解できました。
彼の真意はもちろんわかりませんが、報道記者やカメラの前であのようなことをあえて行なったえたのは、むしろ、新知事に対する真剣な期待感があればこそだったのではなかったのでしょうか。真剣な感情には批判的部分が含まれるのは当然です。
前知事のもとでこのような行為が行なわれる余地はなかったのではないかと推察しますし、私はむしろ今回のようなことが起きうる新しい雰囲気を前進であり、また、そうするべきだと考えます。
この件に対する過剰な批判が、この雰囲気を壊してしまいそうで、それが残念でなりません。
田中知事がどう思われたのかわかりませんが、もしわたしが知事ならば、このような人こそ重用すべきと思うと思うのです。
(北海道、男性、35歳)

今回の報道をTVで見ての意見です。
当初は何と非常識な人がいるものだろかと、呆れておりましたが、よく考えると これは藤井氏のよくよく考えての行動ではなかったかと思い始めています。
つまり、あの行動が社会人として常識に欠ける行為であることは、知ったうえで の行動だと思います。
近いうちに、藤井氏は間違いなく辞表を出すと思います。そこまで計画されてい ると思います。 そう考えないと、今回の行為は理解できません。
(長野県、男性、43歳)

副知事に藤井世高企業局長を!
  あれだけのことをやったんだから彼の実行力に期待してみたいものだ。
(愛知県、男性、55歳)

田中知事初登庁の報道に対するコメントを読んで、藤井企業局長の名刺云々の部分は新聞で読んだだけなのでよくわかりませんが、部局長会議の席での批判的な意見は私はいいんじゃないかと思います。
報道陣に公開された席であれだけのことを言えるのですから、発言の内容はともかくとして自由な議論があることは健全だと思います。
(長野県、女性、50歳)



                 行き違い    Tue, 19 Dec 2000 17:36:20
田中知事が「光家康夫土木部長は、ダム以外の選択肢で松本市の治水対策をと僕の忠告に対し、新たに遊水池を六百億円で設けることを返答してきた。ダムより二百億円も高い。いやはや困った人物です」と週刊誌SPA(扶桑社)のコラムに書いた。

これは、知事の言うクリエイティブ・コンフリクト(創造的論争)を否定することになる
有能な部下の真摯な取り組みを抑圧しては県民の安全を護れない。

土木部長はダム以外の治水対策を知事の意に添い高い理念で考え、遊水池を提言した。31年の調査実績に基づく専門家の判断とみる。

薄川の場合、洪水の被害を防ぐ上でもっとも安上がりな方策がダムだと説明を受
けた。ダムの次に安上がりが遊水池である。
自然環境に配慮した安上がりの選択肢を他に求めるのは難題である。

公共事業の見なおしには英智を集めて、行き違いをなくしてほしい。
今行っている浚渫は洪水の際短時間に埋め戻される。一寸した降雨でも一年経てば埋まってしまうと周辺はみている。



        決して世の悪風に染む事勿れ   Fri, 01 Dec 2000 15:46:40
旧制松本中学の初代校長、小林有也先生は自治を説いて、生徒の自発的意欲を尊重した。生徒の良心を信頼し、人格を育んだ。
勉学せよ
身体を強健にせよ
決して世の悪風に染む事勿れ
先生の教訓は今も生徒の心に生きている。

田中長野県知事は松本中学が新制高校となった深志高校に学んだと言う。

知事の活躍の様子を見ていて、「しなやかに」のやわらかな表現の裏に強い意思を感じる。公僕として正義を貫く構えが伝わってくる。
知事は確実に表題の信念を矜持としている。

悪事に少なからず迎合しなければ大人に見られない世の中である。
折角の民主主義が形骸化し、為政者は選挙の時だけ頭を下げ、主権者は封建時代のように上からのお達しで動いている。

近頃は一度も棄権したことのない選挙に行くのも馬鹿らしくなっていた。
民主主義未だ死せず、か。そうあってほしい。



        21世紀の美ヶ原高原研究会 Wed, 22 Nov 2000 11:26:19
21日、美ヶ原周辺市町村、観光、自然保護、長野県などの関係者により21世紀の美ヶ原高原研究会の設立委員会があり、発足した。
今後、幹事会が「美ヶ原のあるべき姿」を検討し、研究会をもつこととなった。

地元、美ヶ原観光組合として出席し、松本側のアクセス道路改良と登山道整備を
提言した。

アクセス道路は観光ばかりでなく、住民の生活道路である。
2002年にはビ−ナスラインが無料化になる。
その時、松本への接点扉峠が大型車交通制限、県道美ヶ原高原線の交通制限では対応出来ない。

美ヶ原高原線は下り一方通行、急勾配なので、エンジンブレ−キ使用の交通指導所を設けている。
更に、ブレ−キが効かなくなった時乗り上げる待避所が5ヶ所ほどある。
最近もブレ−キが効かなくなったマイクロバスが山に乗り上げ横転、怪我人事故があった。

これら道路の改良は本年5月、松本市長、松本市議会議長に陳情した。
所管する県の対応を待っているが、音沙汰なしである。

美ヶ原の自然に触れて心を癒し、活力を生む国民休養の場は、裾からの総体を視野におかなくてはならない。
日本一高く、広く、眺望がよくて高山植物豊かな台上を目指し、登る過程の自然が美ヶ原論議に欠けている。

環境庁が中止を命じ、可能性のない台上道路に拘っていては、研究会の成果は望めない。
環境庁判断は自然保護思想の高まった世論でもある。

IT革命の時代、「美ヶ原がどのように見られているか」、インタ−ネットを通じて教えられた。
今のままではマイナスイメ−ジが浸透して、素晴らしい魅力の部分は忘れられる



             ツッコミ役がボケになる  Tue, 21 Nov 2000 15:17:08
田中長野県知事は県民益を図るため「しなやかな」発想を提唱した。

長い間に出来あがった県庁職員の体質は、新知事になじめず反抗的言動が続いた。
県民が選んだ知事の名刺を折り曲げた情報は瞬時に世界を駆け巡ったことだろう

組織的体質であるが故に、英雄然として非常識な言動になった。
教育県を標榜する一県民として、許せない行為であった。

新知事から久しぶりに「公僕」と言う言葉を聞いた。
奢りの体質を改め、謙虚に公務員の使命にめざめてほしい。

そんなやり取りの中で、
「しなやかなは曖昧だ、具体的な姿勢を・・・」と県のトップ職員。
「しなやかな、はキョウジとテイカンを伴う理念である。その上に220万の県民益を図る」と知事。

明快な論理に大きな眼をむいて唖然としたのは、ツッコミ役の方。
さすが言葉を大事にする田中康夫さん、と喝采した。



                   大仏ダム   12.11.14   
美ヶ原高原を源流とする薄川にダム建設計画がある。   
洪水調整の治水ダムである。

昭和44年から既に31年間、地元住民は振り回され、ライフサイクルの目途がつかなかった。

いよいよ具体化の時期になり、世論が沸いて来た。
ところが真実をふまえた声が少なく、誤った知識や考えの意見が多い。自分の将来をかけて関わった者にとってやりきれない。

長野県は昭和50年から建設を前提とした事前調査に11億円に達する調査費をかけた。
その長野県が最近になって評価監視委員会の「必要性継続調査」の結果を待っている。
必要性があって建設の可能性を探るのが順序である。

今日、田中康夫知事が現地視察した。治水対策はダムから離れて新たな方向を目指すようだ。踏みにじられた地元住民の暮らしを忘れないでほしい。



  沢山実ったトマト  12.11.12

トマトはバイラス病やベト病に弱く、育てるのがむずかしい。
病気を防ぐには雨よけビニ−ルを張り、消毒を頻繁にしなくてはならない。

我が家の自家用栽培ではビニ−ル張りを怠ったり、消毒はなるべくやりたくない気持ちが手伝ってお天気任せである。
毎年、早々に立ち枯れになってしまう。

今年は3年ほど草地になっていたぶどう園の空き地に栽培した。
例年の倍以上の丈に成長し、次々と実を付けた。

平均的な気象条件の中で何が要因であったか。

例年との違いは、ポニ−の堆肥を入れたこと3年間伸びた草を土に返していたことである

今のところ、自然農法の成果と評価している



手前に緑が残るトマト。葡萄棚180cmの上に頭を出している。上の紅葉は葡萄。     



                   今年分かったこと  12.11.11

我が家に二頭のポニ−がいる。
近所の野菜農家がキャベツのクズを餌にと沢山呉れた。
高原育ちのキャベツは格別美味い。ポニ−がさぞ喜ぶだろう、と思った。

ところが、少しは食べるが好物ではなさそうだ。
近所からもらうニンジンやトウモロコシは大好きで、前足で土を掻き、もっとほしい時の仕草をする。

ポニ−にも好き嫌いがある、と理解した。

今年は山の畑にキャベツを植え、虫がつかないようネットを張った。
自家栽培の有機無農薬野菜は美味しかった。

或日、畑に棄ててあったクズキャベツを手伝いの人がポニ−に呉れた。
ポニ−が喜んで食べたと聞いてハッと気が付いた。

農薬・・・。