たとえ去年と同じ募集内容でも、求められるセンス・採用基準はかなり違います。ここでは業種別に先輩からのアドバイスをご紹介しましょう。
 気になる分野の傾向、求められる適正が読みとれるかも知れません。




あらゆる企業のメイン募集職種。自社をPRし、販売向上につなげる仕事です。
 満足していただく事が最優先事項 : 私の仕事はいわゆるルートセールスと自社ソフトセールスの2系統です。旅行されるお客様の窓口になる旅行代理店を対象に貸切バスの受注と、各種旅行を企画セールスしています。
いずれの場合でも、お客様に喜んでいただくソフト&サービスの提供が基本。常にお客様のニーズを第一に考えています。

 常に前向きで そして気配り : 営業はいわば気配り職。とくに一度に多くのお客様を迎える旅行企画セールスは、多様な要望を高レベルで対応できることが必要とされるので、面倒見がよく、小さな点にもよく気が付くタイプの人材が欲しいところです。

 自分の将来をイメージしてみては : 希望の企業に就職したにもかかわらず、入社後の配属先に不満をいだく新入社員もいると聞きます。
 しかし、それは時が解決してくれるもの。向かいかたひとつで、仕事はおもしろくも苦痛にもなる。肩肘はらずに、自分の将来をゆったり眺めてみることも大切です。




企業の仕事の流れの始点。専門知識と技術を、存分に発揮できることに面白さが。
 現場経験は貴重な勉強 : 入社して2年は建築の現場係員として作業に従事し、建築の面白さ、やりがいなどを実感しながら、現場の安全や仕事の段取り、納まりの基本を学びました。
 現在はこの経験をもとに、施工部分を詳細に描いた各種施工図をCADで作成しています。

 平面から立体への創造が醍醐味 : 建築物のサポートを総合的にできる点が、この仕事の面白いところ。1枚の図面が大きな仕事を動かす原動力となるわけですから、平面の図面から立体的に形をとらえるセンスが必要です。
 図面作成は理論を心得たうえ、現場作業の実際を知らなければできないので、知識欲旺盛な人が適していますね。

 スムーズな仕事運びは礼儀から : 入社してから現場で実際に勉強することがほとんどなので、何事にも謙虚な心構えが必要です。さまざまな職種の方が現場で一緒になって進める仕事ですから、基本的な礼儀はとても大切になります。




会社を支える縁の下の力持ち。財務管理や労務、人事管理など幅広い業務を担います。
 トータルにタッチがやりがいに : 小さな会社の常として、経理・総務を兼任しています。
 一度に多くの業務をこなさなくてはならないポジションであり、わからないことに取り組む機会も多く苦労しますが、トータルに関われることでやりがいも大きくなります。

 基本は、気配り・忍耐力・協調性 : 総務・人事のお客様は自社の社員。仲間にサービスをするのですから、気配りのできる人がむいています。
 また、兼任とはいえ、いちど任せられた仕事は完遂する忍耐力が必要です。加えて、業務を円滑に進めるためには、周りとの協調性も大切。この条件はどの企業でも共通しているのではないでしょうか。

 ポジティブ思考で仕事に取り組む : なにかひとつでも自らやりとげてきた人は、仕事に対しての取り組みかたも違いますね。また、ポジティブな思考のできる人は好感が持てます。
 限られた任ずのなかで、助け合いながら仕事をしていくのが経理・総務。一緒に仕事をするなら、ひたむきで前向きな姿勢のある新入社員がいいですね。