| 『山小屋便り』 平成23年4月5日掲載 
天気が2日間位は持ちそうなので、スタッフを誘って蝶が岳に出かけました。
 今年は、大震災の影響で震災以降ほとんど人が登っていない長塀山は,
 昨日の新雪もあり全くトレースがなく地図と時折見つけられる赤布と赤ペンキの印を
 便りに徳沢から8時間ほどの歩程で、ようやく蝶が岳ヒュッテの冬期小屋につきまし
 た。
 気温が高く雪が腐ってスノーシュ―に付くので、足が重く大変ばてました。
 期待した夕日は、赤くならず、翌日の御来光を期待して早々に休みましたが、
 翌朝5時ごろ起きて外に出ると、強風でしたが、陽が東の雲の間から出て柔らかな光
 を、槍穂高の稜線に送っていました。
 槍の雪は、いつもの入山時期に比べると多い感じがしますが、入山まで約2週間あり
 ますので、そのころには、いつもと同じになるのかもしれません。
 起きぬけに何枚か写真をとって朝食後9時過ぎに下山開始、12時過ぎには徳沢まで戻
 れました。
 4月20日には、今年の小屋開けに槍ヶ岳山荘、槍沢ロッヂ、岳沢小屋に向かいます。
 槍ヶ岳山荘、槍沢ロッヂの営業開始は、4月27日、岳沢小屋の営業開始は、5月1日を
 予定しています。
 
 皆さまのご利用をお待ちしています。
 
 槍ヶ岳山荘 穂苅 康治
 
 |