槍ケ岳山荘からの電送。

『山小屋便り』 平成21年7月21日掲載


 槍沢の雪渓は、例年に比べ残雪が多い状況です。
大曲の上から、丸山の下部、グリーンバンドのうえから、幡隆窟台地、幡隆窟台地の
上から、一部を除き殺生平の間を雪渓の上を歩きます。天気の良い日には、雪もやわ
らかく登山靴だけでも問題なく下降できますが、雨降りなど気温の低い日には、雪が
硬化して、滑りやすくなります。登りには、それほど必要を感じませんが、下りに
は、特に初心者の方は、軽アイゼン、ストックなどご用意されると安心だと思います。
飛騨沢、東鎌尾根、西鎌尾根、穂高縱走路については、アイゼンの必要はなくなって
いるようです。

そろそろ夏本番、備えあれば憂いなし、です。

槍ケ岳山荘 穂苅 康治