槍ケ岳山荘からの電送。

『山小屋便り』 平成19年7月26日掲載

 21日より開設された慈恵医大槍ケ岳診療所では、昨年は、高山病のアンケートを実施
しましたが、今年は、診療所スタッフにより、無料の高山病チェックと相談を不定期です
が開始しました。中高年中心に、大変好評で連日数十人が参加されています。
 昭和26年初めて開設されて以来、慈恵医大山岳部山の会、慈恵医大付属病院によって
運営されてきた槍ケ岳診療所も、平成22年には、60年周年を迎えます。3000メー
トルを超える高地の臨時診療所としては、珍しく医師不在率が低く、今年は不在日は開設
期間中1日となっています。ドクター看護師とも、無給で休暇をとって勤務されていますの
で、頭が下がる思いです。設備についても、先日いらした東北大学外科名誉教授松野先生
に、心電図測定、血圧測定、酸素濃度測定、外科手術の用具等設備と酸素、薬品の完備度は、
下界の診療所の設備にも劣らないといってお褒めの言葉をいただきました。
  槍ケ岳山荘でも、老朽化した建物を改築をして、協力を続けていくつもりです。

槍ケ岳山荘
穂苅康治