『山小屋便り』 平成18年4月26日掲載
明日(27日)よりいよいよ今シーズンの営業を始めます。
山荘内の片付け・準備もだいぶ進み、玄関前の看板の設置も行いました。
秋までの約半年のシーズン、よろしくお願いします。
あわせて登山道の目印用の旗竿も「槍沢」・「飛騨沢」両ルートで立ててきました。
槍沢はババ平より上部、飛騨沢は標高約2450mの「たからの木」より上部で設置しています。
両ルートとも今年は残雪が多めです。
ここ数日は気温が低く、恒常的に風の強い状態がつづいており、
標高の高い吹きっさらしの斜面ではカチカチのアイスバーンになっています。
また例年であれば溶解を繰り返して雪面が締まり、歩きやすい状態になっている
標高のやや低い場所では最近の降雪がそのまま残り、雪が深くてラッセル気味の状態です。
(なお、このラッセル状態は登山者が増えてトレースが付けば解消されるものです)
この冬に各地で頻発した雪崩については槍沢・飛騨沢ともに危険な状態ではなく、雪面は安定しています。
ただ、気温が急に上昇すれば稜線からの雪庇崩落による小規模なブロック雪崩の恐れはありますのでご注意ください。
これからGW前半までの1週間も天気の変化が早く、気温もやや低めで稜線の風の強い状態は続きそうです。
悪天時の無理な行動は気象遭難を招く恐れもありますので十分に注意してください。
連休後半の天気の見通しについてはまた後日掲載させていただきます。
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