槍ケ岳山荘からの電送。

『山小屋便り』 平成17年11月1日掲載

昨日来の寒気で、槍ケ岳に新雪が僅かですが積もったようなので、再度天狗原に撮影
に出かけました。
実は、29日に新雪があったと聞いて、昨日(30日)も入ったのですが、遅くについた
ためか余り残っていなかったので、次の降雪はいつかと心配していました。ところが、
今朝起きると、泊っていた槍沢ロッヂの前が、少しだけ白くなっていました。上空は、
曇っており、今日の天気予報は、とりあえず悪化の予報でした。
山荘のスタッフに天気はどんな按配か聞くと、現在はガス、予報も良くないと通り一遍
の返事,そんな事は先刻承知しており、これからどうなるのか知りたいのだと騒いでみ
ても、どうしようもない。時間をつぶして下りるつもりでいたら、ロッヂのお嬢さんが、
カメラを持って出かけるではないか。どうした、どうしたと聞くと、槍の穂先が見えると
おっしゃる。 それは大変、ここ撮れワンワンとロッヂを飛び出し、歩く事約2時間、天狗原入り口の
ななかまどの実と天狗原の田淵先生お気に入りの台地に登りいくつかシャッターを押す
うちに、11時半になり、周囲は、雲に覆われ一巻の終わりとなりました。
いっぱい取れたのですが、紙面の都合でご紹介で傷にすみません。
槍ケ岳山荘 穂苅康治