槍ケ岳山荘からの電送。

『山小屋便り』 平成16年4月23日掲載

21日の入山風景の追加を送ります。
最初スタッフ5人が、ヘリコプターで登ると、まず、ヘリポートの整備する者、小屋
に入ってエンジン、ソーラーシステムを始動する者、小屋の荷物の搬入口を確保する
者、ヘリポートと小屋の通路を確保する者と、分担して作業を始めます。続く5人が
入るとさらに通路確保に集中し、物資の搬入を急ぎます。一方、小屋内の霜と湿気を
取るために、要所にストーブ、ジェットヒーターを配置して、夜の寝床の確保と、部
屋内の乾燥を図ります。さらに、開けられる窓を探し、順次開放し、外の乾いた空気
を入れて、部屋内の乾燥を進めます。
この最初の半日間は、小屋前に十分な平地が無く、物を落としたり、人が落ちたりし
ないか大変緊張をする時期ですが、今回もスタッフの私物を落とし、グリーンバンド
の下まで取りに行ってもらいました。
山荘周辺の作業風景と、荷物を回収して戻る二人を送ります。
穂苅康治
撮影は、中島研です。