穂苅三寿雄 作品展「北アルプスの黎明」

『山小屋便り』 平成15年6月9日掲載

穂苅三寿雄の硝子乾板写真展が本日(8日)より大町山岳博物館にて開催されました。
7月6日まで無休にて開催されます。
大正中期から戦前までの山岳写真が、67点半切サイズにて展示されています。
穂苅三寿雄は、槍ケ岳山荘、槍沢ロッヂの創設者であり、山岳写真家でもありました。
北アルプスの山小屋の先駆けとして大正6年に現在のババ平に槍沢小屋を建設の後、
大槍小屋、槍ケ岳肩の小屋と建設していきましたが、彼の写真のエリアは、
槍穂高上高地に限定されず、後立山、立山、乗鞍、美ヶ原、蔵王と広範であり、
写真に対する姿勢は、山小屋以上のものを感じさせます。
昨年、信濃毎日新聞社出版局より同名の写真集が出版され、今年4月には、東京JCII
フォトサロンにて、写真展が開催されました。今回は、大町山岳博物館のご好意により、
急遽開催するものですが、内容は、JCIIフォトサロンと同じものに加え、戦前の鉄道局
のポスター2点を追加しています。
登山の行き帰りの途中にお立ち寄りいただければ、幸いです。
穂苅康治


雲晴れる槍ヶ岳

焼岳大爆発

立山雄山を望む