槍岳山荘からの写真電送。

『旬の情報』 6月20日掲載

槍ヶ岳山荘では、槍沢ロッヂに引き続き、環境にやさしいトイレの建築が始まりました。
その新しい方式とは、し尿を活性炭でろ過し、ほとんど飲めるぐらいの状態にしてから
排水するという画期的なものです。
この活性炭は今月15日にヘリによって荷揚げされたもので、なんと総重量8.25トン。
ヘリ7便分もの量が上げられました。 ちなみにこの時使われたヘリは、通常の荷揚げに
使われるヘリの2倍の荷を運ぶことができるスーパーピューマというヘリで、山荘の玄関前が
活性炭で埋め尽くされてしまいました。

 

その後、活性炭を浄化槽に移すため従業員総出で作業を進め、
昨年作っておいた飛騨側(玄関の裏側にあたる)の石積の中に丸3日かけて敷き詰めました。
もちろん、1袋250キロもある袋を運べるはずも無く、玄関前で一度袋を開け、1/4位に小分けして運びました。
おかげで、シートを敷いていたにもかかわらず玄関前はもちろん
体や、防塵マスクをしている鼻や口の中まで真っ黒になってしまいました。
(写真は、ネパールから山小屋の仕事を手伝いに来ているシェルパさん)
もちろん、まとまった雨が降るまでお風呂には入れません。