2006年11月23日発行:Vol.82
編集:森口

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 歯磨きをする時、皆さんはいつも『歯ブラシ』を使ってお口の中をプラークコントロールする事でしょうが、歯と歯の間(歯が並んでいて隣同士の歯が接している所、虫歯に成り易い所)の部分は磨けていますか? かみあわせの面や、歯茎との境目や生え際の歯の面、歯の表や裏側の面は歯ブラシで磨く事が出来ますが、歯と歯が接しているところは歯ブラシの毛先が通常通らないために磨けていません。歯並びの歯と歯の接している間の面をお掃除できるのは、「デンタルフロス(糸ようじ)」でしか磨けません。と言う事に成ります。 海外では「デンタルフロス」以外に「デンタルテープ」と言う少し幅の広い糸ようじも使われているようです。
 「デンタルフロス」には、歯と歯の間に通りやすくするためにフロに蝋が付いた WAXED(ロウ付き)タイプと、フロスに蝋が付いていない UNWAXED(ロウ無し)タイプが有るのをご存知ですか? 通常は、WAXEDタイプを使われる事で十分でしょうが UNWAXEDタイプを使うと、歯の間は通りにくいのですが、コツをつかめば歯の間が虫歯に成って来ているかどうかとか、治療した銀歯などが虫歯に成って来て境目が浮いてきているかどうかとか言う事が解る様になります。 そうです!つまり自分自身で歯の間の虫歯が検査できるようになるのです。これって画期的な事ではありませんか?
 通常は、歯の間を通した後のフロスはまとまって一本の様に見えますが、実は細い繊維の集まりのために、歯の間に問題が有ると、その細い繊維が切れて解れて(フロスの途中で細い繊維がささくれの様にまとまらずにバラける)きたり、引っかかったまま抜けてきにくくなったりします。  その様な時は、必ずかかりつけの歯科医院か最寄の歯医者さんに掛かり診てもらいましょう。 何事も無ければ「ほっと安心、良かった。よかった!」と成ります。 又、もし問題が有ったり、虫歯と言う事なら「早期発見、早期治療により回数や時間や治療費が節約できる!」ように成りませんか?
 最近は、デンタルフロスにも色々な色や香りの有る物も出てきたりして、おしゃれに成って来ています。 他にも虫歯予防のための、フッ素入り歯磨き材のような予防材付きのデンタルフロスも発売されています。
 15年位前ですが、業界紙のトピック欄に「米国ではお昼休みにオフィス街の女性たちは、食後の歯ブラシによる歯磨きよりも、デンタルフロスによるフロッシングが中心である。」と載っていました。皆様はどう思われますか・・・?
(院長)

 歯並びやかみ合わせなどは、口元の美しさを決め、表情を創るため、社会生活を送る上でとても重要です。また、歯並びやかみ合わせにより、虫歯になり易かったり、体の他の部分に(肩こり・頭痛など)影響を与えることがあります。
 国内でも審美歯科で歯の色や形、歯並びを改善する人が増えています。
 1本1本の歯は、頬や唇の筋肉が外側から支え、舌が内側から支えることで、きれいに並ぶことができます。
 特に子供は、顎(あご)を発達させ、きれいな歯並びをつくるために、かみ応えのある食べ物をよくかむ習慣をつけることが大切です。
(DH 小原)