2005年09月06日発行:Vol.69
編集:大場・三岳

 「咬み合せ」は、一生普遍ではなく変化し続けます。その原因は、いろいろと有るのですが、【子供の歯並びの時代に歯並びや咬み合わせが悪かった。子供の歯並びから大人の歯並びへの移行期に歯並びや咬み合わせが悪くなった。虫歯の放置などにより咬み合わせの変化を放置した。歯を失った後放置した為、その前後上下の歯が動いて咬み合わせが変化した。最後臼歯(時として「親知らずの歯」の時も)の崩出により前方の歯が押されて上下の咬み合わせが変化する。等】ここ最近、「こころの健康」(精神状態)という面での影響も有る(無視できない)。と言う事に成ってきています。
 以前「プラキシズム」の時に少し触れましたが、プラキシズムの原因の一つが精神面での「ストレス」も関係していて、その程度と、プラキシズムの時期や程度にも影響しているらしいという事はかなり確実性が高い話題(インターネットを見て頂くと解ります)です。最近、「ストレス」と「健康」や「病気・免疫力」との関連が注目され始め、色々と研究の成果が報告されて来ておりますが、これに「咬合」(咬み合せ)と「こころの状態」の関係もプラスして考えましょう。「咬合」の崩壊(食事が満足に取れない、上下の咬合関係が正常に保たれていない)は、いずれ全身の健康を蝕んで行く事につながります。長い目で見てみると、長寿で健康な方は歯も歯茎も健康な方が多く(例外も有りますが、)見受けられます。また、良い歯(歯科治療を受けていない)が多く、本数も年齢からすると多く残っておられます。
 昨今のように世の中が混沌として先行き不透明な状況(マスコミがやたらと騒ぎすぎるようにも思えますが・・・)で、将来に不安が有ったりすると、どうしても心は平静を保てなくなり、ストレスも日々増大してきたりします。また、若い方の中にも心の問題を相談できる人がいない、小さい頃からの嫌な事やストレスに対しての耐性(打たれ強さ)ができていない為に、ストレスから心身の病になったり、原因不明の体調不良に悩まされたりする方が増えて来ているそうですが、皆さんはいかがでしょうか?
 最近のニュースや健康雑誌によると、現代人はうつ病患者さんや隠れうつ病者(うつ病患者予備軍)が増えているそうです。(しかし、本人や周りはそれに気付いていない)ストレスの増加と蓄積は免疫力の低下を招き色々な病気にもかかりやすくなるそうです。
 それに対しては、先日のテレビ番組でやっていましたが、「笑うこと」だそうです。それも、「フフッ」「オホホ」「ニヤ〜」ではなく「わっはっは」「あっはっは」「あっははは〜、あ〜苦しい〜お腹がいたくなる〜」くらい大きくお腹の底から笑うと良いそうです。よ!!
皆さんは、最近思いっきり笑っていますか?健康のために思い切り「笑いましょう」
(院長)

 9月4日、谷口威夫先生(日本歯周病学会常任理事・日本顎咬合学会理事他)の講演会がありました。一般向けのセミナーもあり、「食生活と歯の健康」について、良いお話を聞く事ができました。今回、残念ながら講演会に行く事の出来なかった方々に、ちょっぴり素敵なエッセンスをおわけいたします。

@ご飯をきちんと食べる E動物性食品は魚介類を中心にする
A液体で満腹にしない F揚げ物はひかえ目にする
B未精製のご飯を食べる G醗酵食品をきちんと食べる
C白砂糖の入った食品は食べない Hできる限り安全な食品を選ぶ
D副食は季節の野菜を中心にする I食事はゆっくりとよくかんで

 これは出来るだけ自然な食生活をしてよく噛むことが、よい歯で健康に過ごすための基本であるという谷口先生がお薦めする、幕内秀夫先生(管理栄養士)からの提案です。
 そして、この幕内秀夫先生のセミナーが12月に伊那で開催されます。「自分と家族を守る食生活の知恵」をぜひ聞いてみて下さい。詳しくはかむかむの次号でご紹介させていただきます。

この時期“脂”がのって、とってもおいしい“秋刀魚”を使った料理を紹介します。

材料(4人分)
秋刀魚:4尾、大葉:16枚、大根おろし:適量、すだち(又は、かぼす):2個、塩:適量
@ 秋刀魚は、頭を落とし、三枚におろして、腹骨・小骨を骨抜きで取り、ペーパータオルで水気をとる。
A ラップを1枚敷き、秋刀魚の半身を1枚のせ、塩を振り、上からラップをかぶせ、包丁の腹で塩がなじむように薄く伸ばす。
B 上のラップをとり、大葉を2枚のせ、尾の方から巻き、楊子で2ヶ所さして止めておく。
C オーブンシートを敷いた天板に並べ、250℃中段で8〜10分焼く。
D 楊子をはずして半分に切り、大根おろし、すだちと一緒にお皿に盛り付けて出来上がりっ!!
担当:野澤