2001年7月9日発行
Vol.24 編集大場 
審美歯科治療について
 皆さんは、審美歯科(しんびしか)という言葉を聞いたことがありますか?審美とは、美しいものと、そうでないものを見極める事だそうですが、見た目に美しい歯科治療とでも言えましょうか?
 近年、[歯]への関心が高まって来たために、日本においても[歯並び][歯の色・形]に対して気にする人が多くなって来ました。そのために、[矯正歯科治療][ホワイトニング][ブリーチング](歯の色を白くきれいにしたり・歯の黒ずんだ色を脱色すること)や[補綴矯正](被せ物をして歯並びや歯の形を美しくする)の需要が増加しているそうです。
 また、歯のクリーニングと言うか、お口のエステとでも言いましょうか。プロフェッショナル(歯科衛生士)による歯の着色落しやヤニ取りなどの[PMTC]も都会の若い人達、特に女性には歯科医院へ行くときの動機として高まって来ているそうです。
 審美歯科ということばは、芸能人の松田聖子さんの元ご主人が歯科医師で、娘さんの治療(審美歯科治療)中にお母さんと結婚して一躍有名になった感が有りますが、[審美歯科治療]を[美容整形治療]と混同されていると困ります。確かに最近の美容整形治療の中には歯並びを含めてお顔の美容整形治療をする例が多いそうですが、本来[審美歯科治療]とは、見た目だけでは無く(人間の生理的な機能)を兼ね備えた美しさでなければ成らないのです。見えるところの[前歯]だけきれいに治しても見えないところの[奥歯]が無かったり、しっかりと噛めていなかった場合は、治した[前歯]もいづれ壊れてしまいます。[前歯]は、物を噛み切ったり、発音に関係したり、[奥歯]を過度な横揺れから守る働きが有ります。[奥歯]は、物を噛み砕いたり、上下の顎の高さを支えたり、[前歯]の噛み合わせの位置関係を狂わないように支える柱の役目が有ります。よってお互いは相互関係で、助け合わなくてはならない関係なのです。[前歯]が無くなれば、いずれ[奥歯]もやられます。[奥歯]が無くなれば、[前歯]もダメになって来ます。
 どうか皆さんは、見た目だけではなく、しっかりとした[噛み合わせ]に基づいた「歯並び」や[審美歯科治療]をめざして下さい。裏打ちの無い張りぼて(張り子)が役に立たない例えのように、その場治療の付け焼き刃はいづれダメになるばかりでなく、歯科においては取り返しのつかない状況を生み出します。「抜けた歯は二度と生えては来ません」噛み合わせは常に変化し、歯並びもいづれは変化します。その中で出来る限り病気に罹る前に[予防処置]を取り入れて行けば最小限の時間と労力そして治療費で済ませる事が出来はしないでしょうか?
 審美歯科における<矯正治療><審美補綴><ブリーチング><ホワイトニング><PMTC>などについては、スタッフまで何なりとお問い合わせ下さい。



フッ素でむし歯予防!!
 歯の表面では唾液の成分などによって脱灰(歯質から歯の成分のカルシウムやリン酸が溶出すること)と再石灰化(カルシウムやリン酸が再び歯質中に取り込まれること)が絶えず繰り返されています。歯の脱灰を抑制して再石灰化を促進するためにフッ素の利用をお薦めします。脱灰の危険性が非常に高い(むし歯に罹患しやすい)のが、乳歯の萌出から永久歯が萌出して、歯質が成熟するまでです。また、高齢者の方は、薬剤・自己免疫疾患・咀しゃく能力の低下によって唾液の分泌が抑制されてしまうため、唾液の分泌が少なくなり再石灰化が期待できなくなります。この様な時期に効率よくフッ素を使用することにより歯の再石灰化を促し、むし歯になりにくい状態にするのです。
 フッ素の使用方法としては、ホームケアプロフェッショナルケアの2つがあります。ホームケアとはフッ素入りの歯磨剤を家庭で使用することです。プロフェッショナルケアとは歯科医院に来院してもらい、年に3〜4回フッ素塗布を行うものです。使用方法や分からない事は、スタッフまで声をかけて下さい。
担当:林
風邪ウイルスをやっつけよう
寒い季節になると、毎年流行するのが風邪ですよね。風邪のほとんどは、色々な種類のウイルスによっておこります。
風邪を予防するには、バランス良く栄養をとり、体力をつけて、ウイルスに負けない体を作ることが大切です。
そこで、風邪予防に効く食材・料理法をいくつか紹介します。
 ◎ねぎ・しょうが(体を温める)
  ー湯豆腐の薬味などにして取り入れますー
 ◎魚・豆腐(高タンパクで体力をつける)
  ーお家にある野菜と一緒に温かいお鍋にしてはどうでしょうー
 ◎卵・緑黄色野菜(風邪の時に消費しやすいビタミンの補給)
  ー野菜をたっぷり使った雑炊にして主食として食べると良いですー
担当:宮崎