医院長コラム ■ ホームページ、リニュウアル!! 2008/12/17 又しても、しばらくぶりの書き込みになります。 お待たせしました。・・・? 年内のホームページリニュウアル計画が終了しまして、本日オープンとなりました。 http://www.thousei.com 出来の程はいかがでしょうか?内容を一部刷新して、情報を大幅に新しく盛り込みました。できるだけ皆様にわかりやすく、かつ皆様に分かりにくい歯科に関しての情報をより多く発信して行きたいと思います。 潟vラスラインの担当者の方やディレクターさんのおかげで、イメージ的にはやさしい感じに仕上がった感じがします。 これからも当医院のホームページが、皆様から末永くご愛用いただき、患者さんの診療の一助となり、お口の健康に役立つホームページであり続けたいと思います。 ご質問、ご意見、ご感想が有りましたらメールにてお送りください。お待ちしております。 ■ ホームページ、リニュウアル計画 2008/10/22 またしても、長らくインフォメーションの書き込みをお休みして(サボって)しまい申し訳ありません。 この度、とうせい歯科医院のH/Pは、新たな出発をする事に決定いたしました。 長らくのご愛顧を感謝致しますと共に、このページはこのままで残すか、閉じさせていただく事となります。本当にありがとうございました。 今後のH/Pの出来上がり後のオープン(年内中)をお待ちください。 昨年から更新が停滞気味でありながら刷新しないで来た事に対して、医院内のミーティングで今年の夏から新たなH/Pへの新規計画がスタートとなりましたが、なかなか日常臨床業務の中で進みませんでした。 そんな中である人の紹介で、ある業者さんと出会いました。遠い所をわざわざ説明に来て頂き、新規H/Pを作成し、オープンまでお手伝いして下さる事と成りました。 只今、鋭意努力の上、作成進行中です! 乞うご期待!! オープンしましたら、ここでアドレスを載せておきますので、またよろしくお願いします。 ■ 食の安全 2008/03/12 近年、我々を取り巻く食品の安全性については、何かがおかしく成ってきていませんか? 食品の中身の偽装問題、賞味期限の改ざん、賞味期限切れの材料の再利用、さらには、外国からの輸入食品に有機リン系の毒物まで混入と成ると?何を食べたらよいのか? しかし、以前にも「粗食のすすめ」の幕内秀雄先生のセミナーのときの報告でも書かせていただきましたが、食品添加物についても本当は、微量ならば良いと言ってはいられない!と言う事をお知らせした事がありました。 小学館から出ているビックコミック雑誌「美味しんぼ」(おいしんぼ)101巻の中で「食の安全〈1〉」に出てくる、安部 司先生(著書に『食品の裏側・みんな大好きな食品添加物』)をお招きして、来月地元で食品添加物についてのセミナーが開催されます。 行事名称:「医学・健康セミナー」 開催日時:『平成20年4月13日(日)午後1:00〜3:30』 開催場所:「長野県伊那市・駅前『いなっせビル』6階大ホール 入場料:大人¥2000円、大・高校生¥1000円 参加対象:一般、どなたでも上伊那地区にお住まいの方々ならびに周辺地域の方々と子供さん達。 是非皆様お誘い合わせの上、大切な食品についての知識を深めましょう。 ■ 新春に向けての保健医療は? 2008/01/06 今回の春からの改正内容も実際に運用してみないと、昨年、一昨年のようにマイナス3.16%をはるかに超える大きな数字となって現れ、国の考えた試算間違え(ウレシイ誤算?)により歯科界への大打撃を与える元と成るのです。その結果、都会では、昨年暮れに民放の番組で流れた様に、今や、コンビニエンスストアーよりも多いと言われる歯科医院数により、ワーキングプアの若手の歯科医師が開業まもなく倒産に追い込まれたり、経営状態が思わしくない先生がリタイヤしてしまったりと言う悲劇が生まれて来ています。 せっかく希望に燃えて頑張って国家資格を取りながら、現実には患者さんのためにしっかりと歯科医療に打ち込めない現実に今後この業界の担い手である若者が夢を持って頑張っていけるのでしょうか? 勤務医も若いうちに忙殺されるような医療の現場で、消耗品のような扱われ方では長く続けては行けれない事でしょう。そうなれば今の高度な技術の継承者は育たなくなり、やがては潰えて無くなる事でしょう。 「医療における、市場原理導入は今の時代に当たり前だ」と言う経済学者や経済界の主導者の方々は、どこかの国の考え方に踊らされてはいませんか?今、その国の国民の方々が本当に幸せでしょうか?今その国の医療制度と患者さん方がどのように成っていますか?世界中の先進国が皆その方向に走っていますか?アメリカ型では無い、ヨーロッパ型の国々、北欧型の医療保険制度は考えないのでしょうか? 私は、「医療は単なる、1サービス業だ!」と言う考えには異論があります。 確かに、小泉政権が掲げたように、医療業種だけの特権階級と言う聖域は認めないと言う事は解りますが、患者さんの命や体の健康に関することは、物やサービスとしての消費経済で語られるものでは無いと思います。 命や健康が経済のものさしやお金儲けのために利益追求の道具に成る事は将来悲劇を呼び起こす元に成りはしないでしょうか? 国民の健康や安全に関する事は、国!、国家や政府による責任での根幹事業であり、健康でバリバリ働く事の出来る多くの国民が存在する事が、国力があり発展する将来の有る日本の姿では無いのでしょうか? ■ 新春に向けての保健医療は? 2008/01/06 一昨年からの医療制度改革による医療法の改正(改悪?)での医療現場や国民の戸惑いと大迷惑は、小泉政権安部政権の後、福田政権にバトンタッチされた後、いろいろな反省に立ち今年の春からの2年に1度の医療法改正を機に少しは良くなりそうな気配である事は喜ばしい情報です。 病院勤務の医師不足による各科の閉鎖や診療日の制限に対して小児科・産婦人科に関する診療報酬点数を少しばかり増点する事や、一昨年の史上初の報酬点数大減点での悲痛な訴えに対して微々たる総点数アップ(+0.42%)は、現在の国の医療費削減策と言う大命題の中では評価できる発表のようです。・・・が!! しかし、4月からの内容を見て吟味してみなければそれは本当かどうかわかりません。それは過去にも行われてきたように「大本営発表!」ではありませんが、本当の内容を隠して表向きに総枠の項目ごとの点数を上げてみても、実際に運用してみると、運用頻度項目では日常頻繁な項目に関しては実際には削って(減点)有ったり、全国で年間どれだけ行われるのか?と言う稀な項目に関してのみ、増点をすると言うカラクリを仕組まれたために一年間運用してみたら・・・?改正前よりもアップどころかダウンしていて少しも増えていないと言う事が、すでに十年近く前から行われてきているのです。 ■ 新年の希望 2008/01/03 新年、明けましておめでとうございます。 昨年暮れから三が日のお正月休みは天候が大荒れとの予報通り雪と寒さでどこに出かけるのも大変です。初詣に出かけられた方々も大変でしたね。高速道路も雪のために交通規制や通行止めで渋滞したり、休憩のためにサービスエリヤやパーキングエリアに寄ってもお手洗いが混んでいたりで、どこも待たされる事が多いためにストレスが溜まります。しかし、そんな時こそ心に余裕を持って深呼吸をしたり、飴をなめたり、ガムを噛んで、お口をよく動かしましょう。気分転換をしてあげる事で、イライラの度合いが減ります。ストレスを溜めたりストレスの度合いが高まると、血圧が高まったり、血液の中の成分が濃くなり毛細血管で詰まりやすくなったりするそうです。 ストレスは無くす事は出来ませんが、上手に付き合う事を学ぶ、または、溜めない工夫をする事で体の健康度は数年後には大きな変化となり、その後の生活に大きな違いを生むようです。 今年は、皆さんにとっても春以降に医療保険の面でも大変なストレスとなる問題が起きてくるようですが、自分の健康は自分自身でしか守れないようです。 この一年が、皆様にとってどうか健康に送れる一年である事を御祈念申し上げます。 ■ 最先端歯科医療とは?(2) 2007/11/15 しかし、先端医療は加速度的に進歩し、より安全に、より精密に、より正確に、より早くを実現するために、日進月歩の勢いで進歩していく。 それは、ひとつには喜ばしい事であり、以前には不可能と言われていた事を可能にする世界では有るけれども、医療費はそれに伴い莫大に掛かる事となってくるのも事実である。 ここにおいて医療の上で、今までよりも格段に医療格差が生まれては来ないだろうか? 医療機関ごとの設備などによる格差、医療機関ごとの扱える範囲や経験数によるランク付け、又そこに掛かる事のできる患者さんごとの経済的格差。 多くの国民が比較的格差もなく安定して近くの診療機関で高度な医療サービスに掛かる事のできた時代は終わりを告げようとしているのだろうか?と言う思いが頭を過ぎる。 最先端の医療機器や医療技術は、すばらしくワクワクする位魅力的なものでは有るが、果たしてこの先今までのように多くの人々を確実に助ける事に貢献して行ってくれる物となるのだろうか? 個人的には、一抹の不安を感じるものである。 ■ 最先端歯科医療とは? 2007/11/15 今年のお正月以来のインフォメーションの書き込みになります…か? 反省!! 長らくお休みをしてしまい申し訳ありませんでした。 もうほんの1月先には年末がやって来てしまいます。 昨年の4月以来、医療保険制度の大改悪(?)が行われ医療現場の混乱と患者さん方の戸惑いや苦痛は約一年以上たってからいろいろな形や数字となって現れてきています。・・・(談話室の方で詳しく述べます) ところで、今年の始まりから今までにいろいろな研修会やセミナーに出席しての歯科医療における最先端医療情報は、20年前の開業当初からは想像すらしなかった世界へ我々を導いてくれようとしています。 今週末も東京のお台場のビックサイトにて歯科の医療機器展示会と学術セミナーが有ります。 この10年で、歯科医療では無縁と思われた、CTスキャンのレントゲン検査機器が、インプラント治療や口腔外科領域のみならず、歯周外科手術領域、はたまた、マイクロスコープを併用しての精密外科手術さながらの歯内療法(歯の根の治療)に使われるようになってきた事には、ただただ驚くばかりです。 インプラント治療においても、かつて、20年前には抜歯してからインプラント手術までには、早くても3〜4ヵ月後もしくは半年(6ヶ月)以上経ってから顎が固まってからと、習ったものが、ここ数年では、抜歯後7〜8週間後(2ヵ月後)に植立手術するのが良いと言う結果が、出ていると言う事に成って来た。 さらには、ごく最近は抜歯したらすぐにインプラントを植立してしまえと言う術式まで現れて来ている。この数年間での目まぐるしい劇的な変化には正直ついて行けないものがある。 また、高度な先進医療機器は高額なものが多く、今だ、保険診療では認められていないものばかりである。 ■ 医療の現場!・・・将来は? 2007/01/03 (コメントが長すぎたために、エラーとなってしまいました。お見苦しい点、ご容赦下さい。) これからの保険診療が本当に危機的な場面を向かえ、来年の春に恐ろしい内容が露呈した時、我々国民は安心して医療に掛かる事も出来ずに死んで行かなければ成らないかも知れません。 その時になって、いくら怒ってみてももう時すでに遅しと成らない様にして行かなければ成らないのではないでしょうか? このまま人口が減り続ければ・・・・・。さて、「減ったら又増やせばいいさ」と言うのんきな事を言っていていいのですか? 無駄使いの元の源資も無くなりますよ!! さて、?・・・それでもまだ、「減ったら・・・」。 増えますかね〜・・・?! 多くの健康な国民が今までがんばって働いて来たからこそ、今の日本が有るのですよね! 底辺を支える人々が有り、それに感謝してこそ上の人々が成り立つのであって、ホワイトカラーだけの国家なんて聞いた事が有りません。 高学歴なのは理解しますが、「我々は選ばれた人種であり、そうでない人種を管理してやっているんだ!」と言うような錯覚が、今のような皆が苦しむ状況を作り出したのでは有りませんか? どうか皆が納得するような以前の日本に戻していただきたい。一部の人だけが超特権階級に成るような某国のようにはなって欲しくない。 今でも十分裕福な(世界中を見れば平和で貧富の差もあまり酷くなく高度な医療(最先端ではないが)が受けられる)日本は幸せであると思います。 先進国の中で、とてもバランスの取れている現状ではないでしょうか?日本は、日本の風土と文化に裏打ちされた民族ではいけないのでしょうか?これ以上某国を真似ようとすれば不幸になりはしないでしょうか? 日本の医者、歯医者は確かに低報酬ですが、患者さんは満足とは言わないけれど、他の先進国よりは安心です。 これ以上医療人が苛酷な状況になるのも困りものですが、アメリカ並みのトップの医療界がやって来ると庶民は多額の借金をしなければ成らないか、悔しいけれど高度な医療には掛かれなくなるのでは・・・? さて、どうしたものやら・・・・ ■ 医療の現場!・・・将来は? 2007/01/03 昨年、9月よりインフォメーションボードを更新せずに新年を迎えてしまいましたが、サボっていたと言うよりも、キーボードに向かうと、・・・。何からお伝えしようかと言う事と、色々な思いが、山のように目の前を過ぎり、更には、長野県保険医協会の役員としてここ数年東京での保険医団体連合会の会議に出席させてもらい、そこでの全国の現状や、各都道府県単位での保険医療の格差(長野県は国会でも取り上げられるくらい全国では低医療報酬で高齢化社会を維持できている県民)を知るに付け、怒りすらこみ上げて来る思いで、書き込みできずに来てしまいました。 昨年の4月からの診療報酬改正は本当に医療の現場に暗い影を落としました。そのために、NHKの番組でも何回か放送されたように「リハビリ患者さんの保険での半年での打ち切り」は当事者である患者さんがたに多大な迷惑を及ぼし、関西での悲しい妊婦さんの事故はマスコミ各社が叩くような医療機関や医者だけの問題ではないのです。 遠因としてここ数年の診療報酬体系の変更や、制度の内容の変更により現場を預かる医療人(医者、看護師、介護福祉士など)の苛酷な重労働と高リスクにより担い手が居なくなった事に因るものなのです。 しかし、マスコミやジャーナリストたちは、まるでそこから医療人が逃げたがごとく攻撃し報道する事により、ますます医療不信に拍車をかけ、この国民(私も歯科医療以外では患者の一人)にとってマイナスとなる「医療の質は上げよ!診療報酬は下げよ!」の無謀な施策に加担する事を、正義のごとく行っているのではないでしょうか? 将来を考えた時に、今の現状では、正当な報酬も無く、まじめに保険診療をやっていれば潰れる(現に国公立の診療機関は経営危機に追い込まれ統合や閉鎖に追い込まれている。もちろん個人立の診療機関も廃院している所がかなりある。)状況では、いずれ地方からはまともな医療人は居なくなるでしょう。 しかし、「居なくなれば又増やせば良い!」と言うような安易な考えで地方の個人のことを少しも考えない!我々に「医療費の無駄使いをするな!」と言いながら、膨大な億単位の無駄を行う、責任を取らない人たちには、我々現場の医療人の苦労は少しも解らない事でしょう。 ■ 2007年、初春 2007/01/02 皆様、新年あけましておめでとうございます! 新年の初春を健やかにお迎えの事とお喜び申し上げます。 年末からの年越しも穏やかな天候に恵まれ、新年の初詣もそれほど寒くも無く無事行って来る事が出来ました。 皆様はいかがお過ごしでしょうか? 恒例の年末年始の交通渋滞に会われた方もいた事でしょうが、全般的にはあまり大変な人込みや交通渋滞も無く過ごされているようです。 さて、昨年は4月からの医療制度改革による医療費削減策により現場は本当に大変な年と成りましたが、今年はいかが相成りますでしょうか? 先の案じられる思いで有ります。 「一年の計は元旦にあり」とも申しますが、私は、この一年が医療界にとって、日本の保険制度が以前のように、高齢者や小児にとって、今よりも手厚い保険制度に戻って欲しいと言う思いです。 リハビリ患者さんや妊婦さん等にとって苛酷な医療保険制度では安心して医療に掛かれない状況のために、益々不安を抱えて暮らさなければ成りません。 歯科に関しても歯周病の患者さんが「メンテナンス」により再発防止での医療を元通り気楽に安心して掛かれるように戻してもらいたいものです。 今年一年、皆様が健康で安心して暮らせますように御祈念しております。 ■ 医療の現場、その後 2006/09/14 先月の新聞の医療関係の記事で、いま、医療機関で抱える窓口での未収金(患者さんが本来支払う窓口での一部負担金の未払い金額)が、かなりの額に上っていると言う事が載っていました。 ある公立の病院では、総額が三千万円を超える額となり経営を圧迫して経営危機を招きかねないと言う事ですし、ある国立病院では、累計総額が一億円を超える額と成り回収作業に本腰を入れなければ成らないという事態に至っているようです。また、老人保健の患者さんの中には、病院に掛かりたくても未払い金が有る為に掛かりたくても掛かれないと言う状況だと言う人も居ると書かれていました。 また、ある日の新聞記事には、国保の保険証の未発行(保険料の滞納・未納により保険証の取り上げや、本来発行されるべき人に渡せないで保管中)数が、ここ数年で激増のため、過去最高に上っていると言う事が載っていました。 いったいこれは何を物語っているのでしょうか?本来掛からなければ成らない患者さんが掛かれないとか、掛かっても支払をしないで居るとか言う事がこんなに今まで有っただろうか?国民皆保険(日本国民であれば誰でも必ず何かの健康保険に加入していなければ成らないと言う保険法)と言う法律の下で保険証が発行されずに保険証を持たない人が居る事も不思議な事です。 新聞の最後のまとめとしては、現代人や若者が、権利ばかりを主張し、義務を守らないためのモラルの低下のせいであろう。と言う事に成っていましたが、しかし、この状況を作って来たのは、誰有ろう我々一人一人の責任であり、その大切さを知らせ、教え広めて来なかった大人達や、先輩としての我々の責任であろうと思われます。 子供を含めて、学生や若者たちにモラルや社会の仕組み、相互扶助の重要さを教え、実行してこなかった付けが、今自分たちを含めて将来に負の財産となって降りかかって来ているのではないでしょうか? 自業自得とは言え・・・・?この先どのように成って行くのか?我々の老後を含めて今の若者たちの将来は・・・? 安心して医療に掛かれる未来が有るのか無いのか??? 考えさせられる事では・・・・ ■ 医療保険制度の現場 2006/07/10 4月よりの医療保険の改正(?、改悪)により、実際の診療の現場における3月までの前年度との医療サービスの内容・質の違いや低下により、患者さんの不満はかなりのものに成って来ている事ではないでしょうか? そもそもこの制度を作った本人たちの説明義務は成されたのでしょうか? 未完成なままの周知徹底義務も成されないままでのいきなりのスタートは、現場に混乱と疑惑を撒き散らし、我々医療人と患者さんとの間の信頼関係を崩壊させる様な説明義務を丸投げにしたままでの開始となりました。 3ヶ月以上たった今、現場を預かる多くのまじめな医療人はかなりの戸惑いと、怒りの心を顕にしている事と思われます。 3割の窓口負担金の導入だけに止まらず今年の秋からは、老人保健の2割負担者の3割負担導入、来春には年金暮らしの老人保健の1割からの2割負担導入。 聞く所によると、リハビリ患者さんの4月よりの最高半年間での保健医療でのリハビリ治療の打ち切り(担当医の意見書により、治癒の見込みの有る者だけが条件付で保健医療が受けられる事になるけれども制限付きで、今までのように治癒するまでと言う事ではない)。 歯科医療においても、歯周病における一定の治療後の再発防止のための「メンテナンス治療」が、導入時には無制限だったものが、この4月からは最高1年間の制限付き(一定の条件が揃い検査結果により、また本人の同意と本人署名があれば、もう1年で最高2年間の制限が設けられた)と成ってしまい、まじめに再発予防に取り組んで付いて来てくださった3年間・4年間のお付き合いの患者さんにどのように説明して良いものやら当面苦しんでいる所です。 制度を作り管理する者たちが常に考え意識してもらいたい事は、その制度により誰が助けられるのか?誰を守る為のルールなのか?と言う事ではないでしょうか?保身と自分たちの目先の利益なり勝手な理屈により制度なりルールを作ったり歪めたりする事の無いようにしてもらわないと、いつもその犠牲者は弱者や幼き力の無いもの達と言う事に成ります。 やがてそれは、大事な将来への付けと成って災いし、組織や民族、強いては国家が存続して行けなくなりはしないでしょうか? かなり大げさな話しにまで広がりましたが、人が有っての国、健康人が安心して伸び伸びと暮らせる国でなくなると滅んでしまいはしないでしょうか? ■ 今春からの歯科保険制度の変化 2006/05/07 昨年からの医療保険制度改革〔改悪?〕の論議と昨年暮れから新年年明けに掛けての保険制度史上初の最大マイナス改定幅決定の後、今春昨年度末のギリギリまで未整備のままの改正案が、中央省庁からの発令通知のうちに4月1日から施行となり保険医療現場の混乱振りと、現場を無視した役所の机上の理論に振り回された結果、現状としては診療の速度は滞り、以前にも増して会計等で患者さんをお待たせすると言う事態を招いている。 今回の改定内容の診療報酬貼り付け増減点数の内容でも問題は有るが、それよりも算定基準や条件の煩雑さと事務手続きの多さは以前までの診療行為を根底から覆す代物に等しい。指導項目に関しての文書提供の多さは、はたして誰のためのものなのか?多くの文書を患者さんは毎月渡され、ほぼ同じ内容のものを何枚ももらって読むなり実行する気になるのであろうか?とも思える。 また、一度行った診療行為に対して同医療機関は一定期間保障責任を押し付けられることになり、一度行った同歯牙に対しては再診料以外は治療行為に関しての請求はさせないと言う内容項目も大幅に増えた。 そもそも病気に対して保証と言うことが考えられるのか?と言う事は、甚だ疑問の残るところである。 ■ この冬の寒さ対策は? 2006/01/05 新年明けましておめでとうございます。 神社やお寺さんへの二年参りや新年の初詣に行かれた方も多いと思いますが、いかがでしたでしょうか?我々のところでの元旦の日は、気温こそ氷点下の寒い夜でしたが、穏やかなあまり風も吹かず雪も舞う程度の新年の幕開けでした。 大雪に見舞われたために交通機関が麻痺して移動に大変な思いをした人もいたようですが、皆様は、新たな年明けを迎えられての感想はいかがなものでしたでしょうか? 恒例の新年会での挨拶回りや新年の行事に参加された役員の方々はご苦労様でした。 身の引き締まる思いと同時にこの季節柄寒さのために体を冷やして関節や筋肉痛に悩まされる方もいると思いますが、外に出る時には、防寒具や手袋や防寒用長靴で身支度をすると共に、忘れないで頂きたいものに『マフラー』があります。 是非『マフラー』を首に巻いてお出かけいただきたいと思います。マフラーが無ければ、見た目は悪くとも『タオル』1本・『手ぬぐい』1枚を首に巻くだけでかなり冬の寒さに対しての感じ方が違ってきます。また更に、耳当てやフード付きの物で耳を覆って冷やさないようにすると良いでしょう。 末梢血管が冷えて血行不良と成ると『しもやけ』に成る事はご存知ですよね。!? 足を冷やしすぎると血液循環が滞るため下半身の病気に罹りやすくなります。 特に女性の方々は(若い方はこの寒さにも関わらす素足?生足?で歩いていますが・・・)足元や下半身を冷やしすぎないようお気をつけ頂きたいと思います。 長靴の中に「携帯用簡易カイロ」(ホッカイロの様な物)を入れて置くだけでもずいぶんと違うようですよ!お試しあれ。 腰の辺りに携帯用簡易カイロを下着と上着の間に入れる(もしくは貼り付ける)だけで外にいる時は寒さを感じ難くなります。よ〜!!試してみてください。 ただし!くれぐれも注意!!、長時間続けることは止めましょう。または、そのまま寝てしまう事も止めましょう。《低音やけどになる恐れがありますから!》 寒さ対策を上手に行い風邪やインフルエンザなどに罹らないようお気を付け下さいね! ■ 年の瀬に・・・ 2005/12/29 いよいよ今年の年末がやって来ます。いつも思うことですが、師走に入り忘年会シーズンがやってきたなーと、思う間も無くクリスマスがやってきて寒さの中に賑わいと言うかあわただしさや年末の整理に追われているうちに大掃除でがんばっていると大晦日の紅白歌合戦番組の時間やら恒例のベートーベンの『第九』の交響曲と合唱のうちに、除夜の鐘の音が聞こえてきたりするというパターンを開業以来続けております。 年末や正月の休み中には急患を診る事が毎年有る上、世間は年末でも、我々には月末業務の『レセプト請求事務』が有るために、あまりお正月気分を味わってばかりもいられません。 世間で言うような裕福でリッチな海外旅行付きのお正月を味わっている医療人はごく一部だと思いたいのですが・・・(そんなに皆様は豪華なお正月なのかな?) いずれにしましても、次回の〔来春4月から〕保険点数改定では国民皆保険制度史上初の最大マイナス改定〔改悪〕と成る事が決まりました。総点数表での枠内で、−3.16%と言う事ですが、実質〔診療行為の頻度別での試算〕では、約6〜7%の減収に成るだろうとの情報があります。人材の確保、診療機材の更新、薬剤・材料の値段は高騰していく中で、『開業医は今でも儲け過ぎだから今後削減策を進める』と言う政府の方針はどこを見て言っているのでしょうか? 人件費の削減は出来ず、優秀な人材を確保するためにはそれなりの条件を提示しなければ来てはもらえず、悲しい限りです。 医療の質を考えた場合、高度なレベルを追求維持しなければならない時には、それなりの経済的な裏付けが必要となりはしないでしょうか? 今後我々が、日進月歩の医療技術や知識・材料を追い求めて行く時に今の日本の経済情勢の中で削減策ばかりが目立ちますが、基礎的な分野を含めてブレーキばかりが、かかり続ける時、気が付いて見ると進歩は止まり、大きな遅れを執る事に繋がりはしないか?と、心配する次第です。 ■ 「幕内秀夫氏講演会」盛会にて終了 2005/12/07 12月4日(日)、当日は、あいにくの、雪・みぞれ!の天候にもかかわらず伊那商工会館にて、百数十名の参加者のもと、第8回ホリスティック医学健康セミナー「食生活基礎講座」が開催されました。 当伊那地区にての第1回の幕内秀夫(管理栄養士)先生のセミナーでは、戦後の短期間に、日本ほど伝統の食生活文化が崩壊、改善の言葉の元に、改変・激変させられた国は無いと言う事でした。 『食生活改善普及運動』のもとで、伝統の米飯食を敵対視させられ無理やり食事を欧米化、特に米化(輸入小麦粉を大量消費させる)パン食・輸入小麦粉製品の食文化にさせられたと言う事と、その背景には、アメリカによる国内の大量に余り、保管の困った小麦粉の消費先を見つけ、輸出すると言う国策が働いていたと言う事が述べられていました。 さらにこれは、学校給食の普及と共に「子供のうちからパンの味を覚えさせ、一生パン食を主食と位置つけること」にも貢献する。と言うアメリカのテレビ番組を過去にNHKの特集で流したビデオを見た時に、恐ろしい感じすら覚えました。 そのような中で、育った昭和末期、平成生まれの若いお母さん方が、子供を育てる時代に入り、がん患者の若年化、子供たちのアトピー・アレルギー等の急増は、何を物語っているのでしょうか? 今こそ、「日本人の伝統食回帰!」我々は、「お米の国の人だから」、学校給食も『完全米飯給食』化を、実現すべき時ではないのかと言う気持ちになりました。 油物が多い現代食、高カロリー、高コレステロール、成人病や生活習慣病予防の為にも我々は今、食生活を見直さなければいけない!と、強く思い、次回の更なる食生活改善への話を聞きたいと思いました。 ■ いよいよ「幕内秀夫氏講演会」開催 2005/12/01 この、歯科医療インフォメーションボードでも、以前に[粗食のすすめ]でご紹介した著者の[幕内秀夫管理栄養士]氏をお迎えしての『食生活基礎講座』を今週末伊那市の商工会館にて開催できる事と成りました。・・・感激であります!! 現代人の食生活が如何に乱れていて、本来の日本人の食生活から外れてきてしまっているかを今回多くの方々にぜひとも聞いていただきたいと思います。 特に、子供さんをお持ちの若いお母さん方や、これから結婚される若い女性の方々、成長発育に関わる食生活指導に関係した方々は、必携の知識ですよ!! これから健康に過ごしていくための食生活の基礎を一緒に学びましょう! 12月4日(日)13:00から15:00、長野県伊那市、伊那商工会館1階大ホールにて、会費当日¥1,500(前売り¥1,000) 当日は幕内先生の書籍販売もあります。(先着によりサイン会もあり) 師走の忙しい時期ですが、是非万障お繰り合わせの上お出かけください。とてもために成ると思います。 ■ 心の在り方!? 2005/12/01 早いもので、前回の書き込みから3ヶ月以上が過ぎもう山々は、紅葉が終わりかけ、山の頂に白いものが乗っかり始めました。 なんと!今日からは師走では有りませんか!! 朝の車のボンネットやウインドーガラスの霜取りも大変な時期になりました。 皆様お元気でお過ごしでしょうか? それにしてもここ最近の新聞やテレビでのニュースを見るに付け、世の中はいったい何が起きているのでしょうか?耳を疑うというか目を覆いたくなるような事件ばかりで正気の沙汰とは思えない事ばかりです。かつての日本人としての誇りというか文化・精神はどこに行ってしまったのでしょうか? 自分さえ良ければ他の人の事はどうでも良いのでしょうか? 確かに現代はボーダーレス時代となり色々な人たちが国内で暮らし始めております。色々な国の文化や考え方や価値観の中で暮らして行く事は大変なことでしょう。だからこそ,モラルある社会人としての生き方が大切になってくるのですが、そうなると、日本独自の考え方や価値観では通用せずに、世界基準の価値観やルールを知らないと不幸な目に遭いかねないのかも知れません。確かに今までの日本では平和で安全であったかも知れませんが、それは今までの日本を支え発展させてくれた先輩方の努力のおかげだったのかもしれません。 敗戦国のどん底からこんなにも短期間に裕福な安全な多くの人々が幸せな生活が出来る国を作ってくれた先祖の人々や戦争で母国のために犠牲になってくれた多くの先輩たちのおかげで今の我々の日本社会が有るのだと言えませんか? 我々はこの事を忘れてはいけないはずです。 その方々が今の日本を見たらどう思われるのでしょうか? その方々の子孫として恥ずかしくない生き方をしなければ申し訳ない。とは言えませんか? ある人の教えの中に、「全てのことの始まりは、その人の思いからである。」・・・どんなことも、良いことも悪いこともその人の思いひとつで、考え方でどうにでも成ると言う事ですが・・・、はたして、皆さんはどう考えられますか? 今が当たり前と思わず、感謝して素直に人の言うことにも耳を傾けて生きて行きたい(なかなか出来無い事ですが・・・)とおもいます。 来年が平和な良い年になるように、お願いします。 ■ 〔W、E、100/2〕:ウィークエンド百姓/2 2005/08/23 8月の20・21日の2日間、岐阜県は瑞浪市の竜吟湖の近くの山間部の農家で、小倉 昇校長主宰の〔ウィークエンド百姓/2〕学校へ参加して参りました。 感想としては、とてものどかな山間部に広がる約2町歩ほどの農地で水田と畑と遊休地(牧草)の転用を繰り返しながらの循環農法を目指す試験的農業学校はとても気持ちの良いものでした。 ここの土地での農業法は昨年からですが、小倉校長は以前にここから少し離れた所の自宅ですでに5〜6年前に始められており実績の程は実証済みであるそうです。 基本的に週末のみの農業学校でどこまでやれるのか?どこまで実績を上げられるのか?は、非常に興味がわくところです。ゆくゆくは、牧草地へ牛も放牧してゆく計画ですが、4年で1サイクルと言うシステムですからまだ昨年から稼働した〔W.E.100の/2〕学校はあと2年しないと1サイクルしないので、これからもちょくちょく顔を出して見させてもらうつもりです。 自然の中で、農作業のお手伝いと学習をしながら静かな環境で空を見て、雲の流れるのをしばらくぶりに眺め、小鳥のさえずりを聞きながら土いじりをしていると、何となく子供の頃に帰ったような懐かしい郷愁を感じられました。 参化した方々も3歳の子供さん小学生から各世代の方々全てと上は小倉校長の70歳台まで、20数名と多くの方が参加されておりました。食事時などは大変にぎやかな大家族のようでしたし、外で身体を動かしたあとの食事の美味しい事。若い人たちの方々の食欲の旺盛さにはビックリ、たくさんの人たちとワイワイガヤガヤと食事するのなんて学生時代の合宿以来かな〜と思いながら食事をしてきました。 食料自給率30数パーセント、海外からの原材料・燃料の調達まで含めると、20%台といわれる現代、自給率のアップが急務と叫ばれているのに・・・参加した多くの都会人は、縄の縛り方、鎌の使い方や研ぎ方も満足に知らない人たちばかりでした。 後世の世代にいろいろな知識や術を伝えていかなければこの先どうなるのでしょうか?と言う思いで帰ってきました。 ■ 自給自足?! 2005/07/26 前回の書き込みの時に、DMPCセミナーOB会の中の小池社長さんのお話の中で、現在の日本が置かれている食糧事情の危機的状況を聞くにつれ、今、そしてこれから大切な事は何かと考えると、それは日本国内の食料自給率を高めることだと言う事に気付かされます。 今の日本は、世界中からいろんな食材を思うがままに取り寄せることができ、美味しい物から珍しい物まで食す事ができる時代を迎えましたが、この飽食の日本の食料自給率はなんと40数パーセントと半分以下なのです。このままでは半分以上を諸外国に頼って生きている日本人はこの先何かあった時には食料が無い事で自滅の道をたどるでしょう。 また、それと共に我々は欧米化した食事の習慣で、今の成人から子供に至るまでアトピーやアレルギーや生活習慣病に侵されている人がここ数十年で急増してきています。 完熟していない野菜や促成栽培の食物、短期間の養殖物や大量密集の環境での飼育に対しての化学薬品や合成飼料で育った家畜がどうなってきているかは新聞やニュースで聞くところです。 「WE100」:ウィークエンド百姓と言うのだそうですが、これからの自給自足にそなえて「週末は農業だ!?」家庭菜園で完熟した野菜をいただける様に、旬の野菜を旬にいただけるようになりたいですね。 健康のためにも日本人のDNAに合った日本の食生活を見直す必要がありそうです。 「WE100」に参加していきたいと思います。 ■ CF(キャッシュフロー)経営セミナー 2005/07/09 先週の日曜日(7月3日)に東京ディズニーリゾート・アンバサダーホテルにて、DMPC(デンタルマネージメントパートナーズクラブ)のOB会に出席してまいりました。 この会は、昨年一昨年と2回に渡って行われた潟vラネット(Xープラネット)主催によるキャッシュフローを経営の主体に置いたこれからの歯科医院経営のマネージメントのセミナーに参加されていたOBの先生方の集まりです。 しばらくぶりに会うOB先生方は皆さんニコニコと笑顔で希望に満ちた輝かしい顔ぶれでした。(私を除いて?!)これから新しくテナントの診療所を土地付き一戸建ての歯科医院に立て替える先生、もう一軒新しく分院を建てられる先生有り。東京へ新しく娘さんと仕事をするために診療所を出される先生がいる他に、アメリカへ海外留学をしてインプラントの認定医(ボード)を取得するために試験を受ける先生もいると言うようにこの半年間で皆さん飛躍的な進歩を遂げているようでした・・・。(私は・・・?) 当日はv−プラネットの和仁社長からのCFのショートセミナー有り、ランチタイム有り、V−プラネットからの新製品(新しいスタッフ教育ツール:にこにこきらりん)の発表とデモのプレゼン有り、潟vラネット代表の小池社長さんからのこれからの歯科界の展望と情報のミニセミナー有りと言うように過密スケジュールで予定の4時間は瞬く間に過ぎ去り、お互いコミュニケーション不足で終わってしまいました。 ■ 医療経営とは!?(2) 2005/07/03 〜またしても長すぎたために途中エラーで切れてしまいました〜 国立公立ですら・・・、ましてや個人立の医院でも以前のことを思えば保険診療報酬の内容の変更(削減や改悪とも取れる項目の増加)で医療報酬の減収は余儀なくされているのが現状です。 減収による人件費の占める割合増加、さらに労働基準法の遵守と個人の権利の主張の増大での負担増加。窓口負担の3割化により受診率の低下。ニーズの変化と満足度の要求レベルの高度化により説明・同意を得る事への時間延長・・・等など。 必要と思われる事への手間隙は増える中で保険診療報酬の点数は形骸化か頭打ちないしは項目により廃止(増してや新規項目への新点数は有るのか無いのか?有る場合は他をカットしての財源確保と言う具合に総枠では増やさない仕組みを考えているそれでも増える場合は頻度の増加なので次回の改正時に個別項目の固定点数を減ずる策に出る)。 つまりやる事と固定経費は増えるのにそれに対する点数(経済面)は無いか減る傾向では誰が考えてもこの先危機的状況なのです。しかし、日本歯科医師会やメディアは何も言いません何故なのでしょうか? ここへ来て医療にも経営の専門家集団ではない人々(本業は医療の質を守る事が専門)のために専門的知識と情報分析のプロたちがコンサルティングをする必要性が尊ばれて来ているのです。 昔から「医は○○なり」と揶揄される言葉が有るように経営に長けた人は何時の時代にもいたようですが、現在そう言う人を除けば多くの医療人は経営のプロではないと思います。ましてやスーパープロでもない限りこの時局を打開することは甚だ困難でしょう。 医療の質を追求・維持しながら健全経営を目指し存続するには大変な時代を迎えたと言っても過言ではない時代になりました。 「餅は餅屋」と言う言葉のように経営分析をプロの手にゆだね手ほどきとアドバイスをもらいながら修正維持を図り、自分は本業の質の追求維持に努めたいと思う日々です。 ■ 歯科医院経営とは!? 2005/07/03 今年の正月以来ですね。本当に暫くぶりです。 こんばんわ・・・。ご無沙汰してしまいまして申し訳ありません。年明けから人々が驚くような重大事件が重なり続けておりましてやや心が麻痺しかけている気がしないでもありませんが皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私はつつがなく毎日を送らせていただいておりますが、だからと言って日常が平穏無事かといえばそうは申せません毎日です。 ところで、今や「○○コンサルタント」なるコンサルタント業務全盛時代とも言える感が有りますが、色々な業種にコンサルタントが存在するように医療にも今や「医療コンサルタント」なるものが現れてもう数年以上になります。 規模や診療科目にもよりますが、大きい所では大学病院に始まり大学の経営にも関与するものから小さい(?)所では個人の開業医にいたるまで科目の別無くほぼ全般にわたり存在するようです。 何故にこの様な事に成って来たのでしょうか?本来、医療にはシビアな経営や企業努力を迫られるほどの事をしなくても運営してこれるだけの背景(国家により資格が確保擁護され経済面でも優遇されたりして来た)が有った(今でもまだ少しは残っている感じがするが)のですが、ここへ来て「聖域なき改革」路線の延長でしわ寄せがやって来ている(これからはもっと強く)ために医療(病院・医院)経営は規模を問わずにどこでも経営危機を迎え始めて来ているのです。 ■ 歯科医師の本音?! 2005/01/16 さて、新年最初にお伝えするインフォメーションは、・・・昨年も吹き荒れた医療不信の風ですが、一段と猛威を振るうと同時に権利意識の向上と同時に、「ロースクール」(法学院)の設置が拍車を掛ける事になるために、米国のような医療社会に好むと好まざるとに関わらず進んでいくと言う事のようです。 これの意味するところは、今までの日本の医療に於ける患者さんと医療従事者との間の立場に今までとは違った医療の関係が行われる事に成ると言う事なのです。 もうすでに試みとして大きな医療機関ではそれに対応したことを始めています。 具体的には、以前にもお知らせしてきているように、「インフォームドコンセントの確立」「医療情報や患者さん本人へのカルテ開示」「セカンドオピニオンの容認や紹介」「高次医療機関への紹介」「各医療機関の患者さん本人に関する情報の共有化(検査の重複、時間や薬の無駄を省く)」「患者さんサイドの価値観の優先」などです。 まだまだ医療全般が医療サイド優先で進んでいる中で患者さんの希望や価値観が優先されるようになるといいと思いますが、始まりの時期にはいろいろな事が起きる事で混乱や誤解が起きない様願うことは、専門的分野の立場からわかりやすく理解を求め、納得してもらう事がいかに難しいかと言う事と、患者さんの訴えやわがままが何でも通ると言う事ではないと言う事は理解をしておいていただきたいと思います。 そんな中で、最近手にした、歯科医がびっくりして恐れるような(?)本を一冊ご紹介します。 ● 新版「歯科」本音の治療がわかる本 ●法研¥1700+税 歯科医師:熊谷 崇 医療ジャーナリスト:秋元秀俊 なんと副題に(歯科で損をしない「歯医者さん」の探し方・選び方)と付いている本です。 いや〜「まいるな〜」と言うのが本音でしょうか?!とてもよい本です。一度読まれてみると今までの歯科への掛かり方が変わるかもしれませんよ!? ■ 新年あけましておめでとうございます 2005/01/16 松の内も過ぎてしまいましたが、皆様よい年をお迎えのことと思います。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 インフォメーションボードの書き込みを大変長らくお休み?(サボって)しておりました。ここに、謹んでお詫びいたします。 昨年の虫歯予防週間あたりから半年以上、とうとう年も明け新年になってしまいました。昨年は日本列島を猛暑と立て続けに台風が本州を記録的なくらい縦断し、各地に災害の爪あとを残しました。また、記憶に新しいのは、新潟中越地震では新幹線が開業以来初の脱線事故となり、山間部では多くの方々が孤立したり生活基盤を失い、慣れない避難所生活や苛酷な環境で多くの高齢者の方が被災後に亡くなられたり、今だこの寒い冬に豪雪地帯の仮設住宅で生活されているという現実に、本当に大変な思いをされていると言う事に対して、お見舞い申し上げます。 そして、明日は我が身かもと言う考えが浮かびます。 また、新年早々に海外からの情報にびっくりした事は、スマトラ沖地震による津波の被害での死者が、インド洋周辺で16〜18万人にも上ると見られるという記事です。 そして、反対に北米では大寒波による交通網の麻痺で事故や死亡者まで出ていると言うことです。 「いったい地球は今何が起きているのでしょうか?」と言うTVのテロップではありませんが、不安になります。「天変地異の前触れではないか」との見出しも躍る昨今ではありますが、日々の健康に留意し「備えあれば憂い無し」と言う言葉もあります。皆様も今年一年健やかに暮らしましょう。 ■ 虫歯予防週間始まる! 2004/06/05 毎年、この時期になると、6月4日の「虫歯予防デー」と言う事で、恒例の行事としてテレビや新聞・雑誌で歯の特集や歯みがきの重要性や歯磨き用品(グッズ)に付いての項目が目に飛び込んできます。 一昔前と比べると「お口の健康」に関する物や「お口のおしゃれ(美容的な)」に関する物も多くなって来ている様に思います。 とても良い傾向だと思いますが、その一方で、どれだけの人にこれらの事が受け入れられているのでしょうか? 「プラークコントロール]と言う言葉の意味は?、歯みがき材の宣伝での「ステイン」と言う言葉の意味は?、「糸ようじ」(デンタルフロス)と言う歯みがき用具とはどんな物か?使い方は?「電動歯ブラシ」にはどんな物が有り使い方に付いては正しい知識をお持ちでしょうか? 最近の女性週刊誌等で目にする、口元の美容としての「ホワイトニング」(歯牙漂白)と言う事についてはどこまで正しくご存知でしょうか?・・・と少し心配になります。 何故ならばこれだけ情報としては、氾濫しているのに、歯科医院を訪れる方々はあまりこれらの事を知らない様なのです。(関心もあまり無く興味も無いからこそ病気になったりお口の問題を抱えているとも言えるかも知れませんが・・・) 一度「お口の病気」に掛かると自然治癒はありません。放置すればするほど悪化の一途をたどります。大切な自分の身体の健康が損なわれるだけでなく、悪化してからの治療に要する時間・回数・治療費も増えるばかりです。 普段、あまり触れる事の無い方々にとって年に一度くらいのこの「虫歯予防週間」の時に、自分のお口の事に関心と興味を持ってもらう事は大切な事ですし、普段から気にはなっていても、なかなか足の向きにくい方は、この機会に勇気を持ってお口の健康チェックを受けましょう。 ■ 無意識の意識(潜在意識) 2004/05/30 皆さんの中には物事を始める前に、周到に準備を行いさらに段取りも入念に行いそれから取り組む方と、そうでない方とおられると思いますが、その時に予期せぬ事が起こる事があります。 その時、その土壇場で難なく切り抜けていける人と、そう行かずに行き詰る人がいます。(又は、見る事があります。) あらゆる事までも想定して準備したにも関わらずうまく行かない人、うまく行く人。さしたる準備もしていないのにうまくいく人、やはりうまく行かない人。 そこに悲喜こもごもの結果が生まれて来ます。 さて何故にこの様な様々な結果がでるのでしょうか?一説によると、これは本人の意識の問題が大きく関わっているからであると言う説があります。 常にプラス思考で、物事を楽観的に考えれる人と、そうでない人とでは、すでに物事を始める前に意識(潜在意識)が違うことから態度や姿勢に違いが有り、それが物事を進める上で微妙に影響するために結果と成って出て来ると言う事なのです。 さらには、最近言われている事は病気を治す(治療の)上でもこの事が有る程度(人によってはかなりの程度と言う人もいます。)影響をすると言う事なのです。つまり、プラス思考の人には良い結果が現れやすく病気も治りやすいと言えるそうなのです。逆の場合は・・・良くないようです。 何と無く迷信めいていますが、これは心の状態や常日頃の本人の物の考え方により、ストレスが掛かり続けている人とそうでない人とで、なんと体の免疫細胞の活性化までもが違ってくると言う事なのです!!さて、皆さんはこれを信じられますか? 最近言われるように成った事の中には,よく笑う(大きな口を開けて大きな声でおなかの底から笑う)人は病気に成り難い。 または、毎日出来ては消えているガン細胞が、一笑いで200個からそれ以上消えて無くなるというものです。 つまり、腹式呼吸をするようにして運動を行うことは、免疫細胞を活性化させて病気になり難くする上に病気も直り易く成るそうなのです。 ■ 医食同源 2004/05/24 コメントが長すぎたためにエラーとなり、切れてしまいました。 有る調査結果によりますと、少年犯罪の多いアメリカの少年刑務所で、少年たちを2グループに分けて、有るグループには普段どうりの食事を与え、もうひとつのグループには人工着色料(日本の基準よりも高かったり、石油化学合成による蛍光色までも有る)やその他の食品添加物を抜いた食事を3〜6ヶ月間与えたところ、普段どうりの食事のグループは集団生活の中で、いつも争いやトラブルが耐えないのに対して、食品添加物を抜いたグループでは、次第に争いやトラブルなどのもめごとが減少して大人しくなったと言うものなのです。 また、有る調査グループによりますと、日頃から甘いもの(お菓子類や無果汁ジュース)を多く摂っていたり、スナック類(主食にならないもの)を取っている子供や若者には抵抗力(精神面も)が弱かったり、思考力や集中力の上がらない者が多いと言うデータも出ているそうです。 これらは最近の若者たちがすぐに「切れる事」と関係が有るのでしょうか? これからを担う世代の日本人が大変な環境の中で生活している事は間違いが無いようなのです。 一見、関係の無いような「食と心の問題」は実は深く関わっていそうなのです。 ■ 医食同源(食は健康の源) 2004/05/23 インフォメーションボードの方がまたまた長期のご無沙汰になってしまいました。サボっていてすみませんでした。 なんと、約3ヶ月ぶりの書き込みとなってしまいました。年度末や年度始めで皆さんの中にも移動や残務整理に追われていた方がいたのではないでしょうか? この3ヶ月間いろいろな野暮用に追われていたためにあっという間の出来事でした。 皆さんはいかかがお過ごしでしたでしょうか? 私は、この間にいろいろなセミナーでの出会いと気付きを沢山んの方や場面でいただきました。 その中のいくつかをここへも挙げてみたいと思います。 まずは、食と心の関係についてですが、・・・皆さんの中にはもうすでに気付かれている方がいらっしゃるでしょうが、我々を取り巻く現代の食文化は日本人の本来の物では無くなりつつあります。それと共に現代日本人の体型や体質も変化が現れて来ています。 アレルギーの有る子供さんたちは、ある年のゼロ歳児の子供が40パーセントだったのに比較してその5年後のゼロ歳児の子供さんたちはなんと70パーセントと激増していると言うデータが有ります。今の時代の子供を取り巻く現状は大変危機的な状況なのです。 また、現代の子供や若者たちの体は、体格は欧米化しているものの持久力や免疫力、精神面での粘り強さやストレスに対する抵抗力が、格段に低下していると言う報告があります。何故なのでしょう? あるセミナーでの先生方の話によると、欧米化してきた食生活と無関係ではないのだと言う事なのです。色や形などの見た目や経済効率優先の食材の生産や季節を問わずの短期促成栽培や増量のための加工食材等は、今や安全性の点でギリギリか場合によってはオーバーしている物が少なくないそうです。しかも、食品添加物などは微量ならば安全かというと長年とり続けると蓄積と言う問題が出てくるため安全とはいえないとの事です。 ■ 医食同源(食は健康の源) 2004/02/23 数日前の、NHKの[クローズアップ現代]と言う番組をご覧になった方も有られるでしょうが、現代の子供たちの[肥満]についての特集をやっておりました。その中で、今の現代っ子たちを取り巻く食生活環境の実態は、外食が多く、更にその中身は脂肪分が多く、簡単で、あまり噛まない短時間での食生活になって来ていると言うものでした。 更に驚いた事は、なんと欧米の先進国の中でもこの事は子ども達にとって深刻な問題と成ってきている様で、イタリヤの国の事が話題として取り上げられていましたが、子ども達が欲しがるもの(甘い物やお菓子等)は、昔から欲しいだけ上げる事が子どもたちへの愛情表現という文化のお国柄と言う事もあって母親達はほとんどの親が「欲しがるものを子供たちにあげる事のどこがいけないの!」と反発をするくらいなので、子どもたちは欲しいだけおなか一杯食べる事や学校帰りに買い食いなどをするために、肥満傾向の子どもが増えていて学校での健康管理を担う先生が頭をいためていると言う場面が出ていました。 その結果肥満の子供や大人顔負けの成人病のような病気(糖尿病・高血圧・高脂結晶など)に掛かる子供が出て来ているのです。 これは、今の日本の都会の子供たちなどが正に直面している状況ではないでしょうか?他の国の事とばかりは言っていられない状況に将来の日本の子供たちも成りはしないでしょうか?と心配しておりました。 あまり噛まなくなって来ている子供たちの食の変化による顔付きの変化や身体の変化(特に女の子の体質の変化)は、思春期から成人への世代で色々な病気の若年化や発病率の増加と言う形に現れ出しています。 今こそ、子供や若い人たちの食事の内容を良く考える時ではないでしょうか?! ■ 医食同源(食は健康の源) 2004/02/18 まだまだ寒さも厳しい2月の真っ只中ですが、一昨日雪の中を新潟市まで行き、知り合いの先生のお誘いで「食生活セミナー」に参加してまいりました。 「高脂結晶と動脈硬化」上村伯人(上村医院院長)、「生活習慣病と食生活」江部康ニ(京都高雄病院理事長)、「ヒトの食性と食生活」島田彰夫(神戸山手大学教授)、「子どもの健康と食生活」幕内秀夫(F&H研究所代表)先生達の講義を1日聞く事が出来、大変有意義な時間が過ごせました。 その中での内容としては、前に「粗食のすすめ」(幕内秀夫)先生の事を書いた時の事ともダブりますが、現代日本人は戦後40年以上の間に、ずーと守られて来ていた日本人古来の「日本の食文化」が壊され、欧米化された食生活に慣らされて来たために最近の日本人の体質が欧米人の生活習慣病と同じような問題を抱えはじめ出している上、これからの日本の未来を担うべき大切な子どもたちが大変危険な状況にさらされ始めていると言う事を聞いてきました。しかもこれに対しての対策は、すぐに始めなければならず、子どもの食を担う若いお母さん方にもすぐに取り組んで頂かなければならないとの事なのです。 まずは,[学校給食から見直そう]と言う事で、給食の内容を[米飯給食]へ段々に変えて行こうという事で全国各地での取り組み方や、米どころ新潟県内での米飯給食にしてみてのこれまでの報告がありました。 子どもたちは案外[美味しい]と言ってくれていて反響は上々のようです。又、中にはお代わりまでして喜んで食べている子どももいる程でした。 幕内英夫先生の話しの中では、パンは常食とする物ではなくお菓子と思いなさい。という話は、インパクトがありました。たとえ菓子パンでなくとも給食のパンや食パンなどのパンにはしっとり感を出すために砂糖が何グラムかずつ入っているし、握りつぶせばほんの一握りになってしまうような物は、大部分は空気を食べているようなもので、身体のエネルギー補給としては、足りない。と言われておりました。 なるほどとうなずける話しでした。 (つづく) ■ 噛み締める力!! 2004/01/08 新年明けましておめでとうございます!昨年同様本年もよろしくお願い致します。 穏やかな新年の幕開けとなり今年は比較的暖かな元旦の日の初詣となりました。皆様はいかがでしたでしょうか? ここ数日は一層寒さが身に凍みる寒さと成り、凍えると奥歯を噛み締めたりして寒さに絶えようとしたりしますが、この噛み締めるときの力はどのくらいあると思われますか? 奥歯では自分の体重くらい(50〜60s)前歯でその半分くらい(10〜20ないしは30kg)あるそうです。 しかし、これは健康に歯がある方の話しで、歯が抜けて本数が少なくなるとそうは行きません。当然咬む力も少なくなります。また、入れ歯を入れている方はもっと少ない力と言われております。私が大学時代に経験した検査でも部分入れ歯の方の咬む力はかなり少ない値でしたし、総入れ歯の方の咬む力は、ほんの数キログラム(2〜3kg)か良くかめている方の奥歯で11〜12kgでした。 しかし、この咬む力が、時として暴走し始めると、入れ歯の人工歯(白い歯の部分)がどんどん磨り減り始め、噛めなくなるは、入れ歯は痛くなるは、咬み合わせは狂い出し入れ場ががたついて収まっていてくれなくなるは、顎の骨の吸収は進むは、と大変な事に繋がりだします。 それは、「ブラキシズム」と言う「歯軋り」や「食いしばり」の不良習癖が起きると普段の咬む力の2倍から4〜5倍の力が歯や歯茎に掛かるために通常では考えられない事が起きて来るのです。 昨年暮れに出席したセミナーでもブラキシズムに付いての講演を聴いているとまだまだ解明されていない部分も沢山有るもののストレスとの関連も有る事はほぼ間違いないようです。そために、心配事が起きたり感情的に大きなショックを受けると今まで具合の良かった咬み合わせや体調も急に具合が悪くなったり不調を訴えるようになるのだそうです。 我々歯科医にとって、お口の中の健康を長く安定して保つ事は大変難しく、歯や歯茎の治療が終わり具合が良くなっても長く使っていると今度は、ブラキシズムとの戦いになってきます。今の所これと言って特効薬や完全な治療法も見つかってはいませんが、できるだけ定期検診を実行して頂きながら歯や歯茎が大きな問題を起こす前に対処できれば歯や歯茎の健康を維持できる事に繋がるのではないかと思います。 ■ 最近の歯科事情(2) 2003/12/31 医療の分野においてのみならず、基礎的な分野の研究は色々な実践での裏づけとなるばかりか、臨床や実践での疑問や困難な問題を解決するためにどうしても必要なものと言えます。または、これは表裏一体とも言えるものでしょう。臨床における経験的なデータや勘も重要では有りますが、やはりそれを科学的に分析裏付けする事により安全性の根拠とする事も重要なはずです。今我々が使用している歯科材料が物性や耐久性の面で安心して使う事が出来るのも膨大なデータの裏づけや度重なる耐久試験の結果といえましょう。また、より良い材料を開発して臨床面で使う事ができる事で、より質の高い医療を受けられる事により、快適な生活(QOL)を送る事が出来るのもこれらのおかげです。 また今日まで常識として信じられてきた事が科学の進歩により明日は非常識となる事も基礎的な分野の進歩やミクロでの検査や計測制度の進歩の賜物と言えるはずです。やはり現場だけの医療や経験だけの臨床では、過去の歴史を見ればわかるように膨大な犠牲や浪費が付きまといます。やはり人間にとって尊い生命を守るためには基礎的な分野の研究開発と進歩が不可欠なはずです。 後、歯科に関わる話題としては、歯科材料学の分野から「口腔内では出来る限り酸を使用しない事、使うなら出来うる限り短時間で!」と言う事を電子顕微鏡レベルでの写真を例に説明された材料学の有名な先生が講演されたのと、ブラキシズムとストレスの関係について、ストレス発散のためのメカニズムと大脳辺縁系との関係の説明をされた先生の講演が大変興味を引いた内容でした。 ■ 最近の歯科事情(1) 2003/12/31 年末も押し迫りクリスマスの後、あっという間に大晦日と言う日を迎えてしまいました。恒例のベートーベンの交響曲第9番(合唱)が流れてくるといよいよ1年の締めくくりかな?と思います。 この1年間が皆様にとっても色々と感慨深い事があった年だと思いますが、とうせい歯科医院にとっても記念すべき年となりました。ここ数年来のリニュウアル計画が進み、一応一通りの終了を終える事が出来た事と新たなスタッフを迎え、新展開を進める事になった事や、私自身[倫理法人会]と言う自分を見つめ直す事や気付きを沢山貰える会に入った事、これからの大変な状況の医療界のための「医療管理セミナー」に通い始めた事等と、いろんな事のあった年と成りました。ここに謹んでこの1年無事に過ごす事の出来た喜びを皆様と共に感謝する次第です。 先日12月の25日にスタッフ共々東京の千駄ヶ谷にある[野口英夫記念会館]にて行われた学会に出席して参りました。その中で色々なテーマでの講演や話し合いが行われたのですが、近未来における歯科医療会は大変な危機を迎えるのだそうです。それは、「日本の医療全般の基礎的な科研費[科学研究費]が大幅にカットされる上に歯科においては科研費がほとんど無くなり、医科の分野と一緒でないと研究が出来なくなりそうな状態と成る」と言う事なのです。そうなると医科の分野でも臨床に関わる事意外は研究できなくなり、歯科の基礎的な裏づけの分野や医科と歯科の臨床では医科の方が優先と言う事で、歯科の研究がストップしてしまうと言う報告がありました。にわかにはピンとこない話題だったのですが、この事は歯科における新しい材料学や歯科と医科との関連性に於ける最近の解りかけて来た研究分野がストップしてしまう事に繋がるのだそうです。やっと色々な事が解りかけて来たと言う分野の研究が進まなくなると、将来の進歩はかなり先遅れに成りそうだと言うのです。最近の歯科では[虫歯]のみならず「歯周病」と全身との関わり合いなどと言う分野の研究も行われ始めているのにそれが進まなくなると言う事はやはり大変困った事になりそうなのです。 (つづく) ■ 顎の大きさと歯並びの関係について 2003/11/13 最近の若いお母さんの中には、とても歯やお口の健康に関心の高い方がおられるようになり大変良い事だと思います。 そんな中で、子供さんの大人の歯が出て来始めた時に歯並びを気にされる方が相談に見えられる事があります。 『前歯が出て来たのですが、出てきた方向が気になります』『歯の大きさが大きすぎる気がします』『歯が生えて来たのに捻じれて生えて来ても将来きれいに並びますか?』等、色々と歯並びの点で心配される方がいらっしゃいます。 これらの原因のほとんどは、生まれつき歯の本数が足りないと言う事を除けば、顎の骨の発育成長の大きさ(長さ)と、全ての歯の大きさ(幅)の総計とのバランスにより、顎の骨の上へ一列に並ぶかどうかで決まってくるのです。 {きれいな歯並び}が出来上がるためには、歯の幅に十分見合った顎の骨の長さが必要と言う事になります。 最近の子供さんたちの顎の骨の大きさ(長さ)を診ていると、大きさ(長さ)の点で個人差はあるものの、やはり小さいように感じます。 まず、子供の歯の時代に大人の歯が生え始める時期(6〜7才頃)には、顎の骨が大きくなり始めて来て、子供の歯の間にだんだん隙間が出来始めるものなのですが、それが少ないと言うか足りないお子さんが結構いるのです。中にはまったく隙間がその頃に無い子供さんも見受けられます。 しかし、その時期に隙間がないからと言って将来必ずそのお子さんが歯並びが悪くなるかと言うと、そうとは言い切れません。その後に顎の骨が成長して大きくなればきれいに並ぶ事になるからです。 よって、いかにその時期に顎を成長発育させて大きくしてゆくかと言うと、『よく噛ませる事!』『噛む回数を増やす事』『なるべく硬い物や強い物を噛ませる事』ではないかと言われております。 歯並びの心配な方は、一度矯正専門医のところで診てもらいアドバイスを受ける事もいいのではないでしょうか?! ■ 歯科治療を途中で放棄すると?! 2003/10/27 皆さんの中には大変な歯医者嫌いな方がいませんか?しかも途中で『痛みが無くなったからいいや・・・』とか『仕事が忙しいから今日は止めとくか?!・・・』とか『予約の日を忘れて行かなかったけれど恥ずかしいから行きそびれたまんま・・・』などの理由でそのまま放置されていませんか? その歯の治療は、まだ終わっていませんよ!!そのままにして置くといづれもっとひどい状態になるか、振り出しに戻ってまた初めの一歩からの治療になり、今までの時間も費用もあなたの努力も全てが水の泡となってしまいます。(我々歯科医療人も悲しい思いで最初からの治療を、もしくは最終手段の抜歯をしなければ成りません。) 更に、最近は医療保険の審査の程度も、基金の財政難が進んできたせいで、厳しくなるばかりか、安易に途中での中断ケースでは、元に戻って最初からとばかりは行かなくなる事も出てきだしています。 歯を残す目的で、行った治療が、途中の中断や、度重なる同じ治療の繰り返しの結果、抜歯となった場合、ひどい時は我々医療機関の責任が問われた上、医療費の返還(掛かった治療費を返す・相殺する。)と言う行為が行われ始めだしています。(我々は保険証を持って来た被保険者[患者さん]との板ばさみと成り大変困ります) その時に、保険証があるのに保険外治療に成ったらどうしますか?さぞかしお困りの事でしょう。 どうか、安易な治療の中断や、勝手な判断の元に治療の放棄をなさらないでください。最後にいつも困る事になるのは患者さん本人です。我々歯科医師が『この歯の治療は今回で終わりましたよ!』と言うまでは治療に通って、徹底的に治してください。 そして出来れば、定期検診や、予防歯科処置の目的で歯科医院を訪れて自分の歯を少しでも長く残して健康で何でもバリバリ食べれる生活をしようではありませんか!? ■ 虫歯がひどくなると・・・? 2003/09/26 皆さんの中には今だ歯医者が怖くてなかなか虫歯の治療に行けなくて凍みていた歯がとうとう痛くなり始めている方はいませんか?しかも、痛み止めなんかを飲みながらどうにか誤魔化していたのにその痛み止めもあまり効かなくなってきたり、効いている時間がだんだんと短くなってきている人はいませんか? そうです。そのあなたです!あなたの痛んでいる歯は間違いなく「歯の神経がやられて来ている。」か、「歯の根の先までバイ菌が入り化膿して来ています。」どうしますか? このまま放置して置くと、激痛にさいなまれて仕事を続けることはおろか満足に食事も取れず最悪の場合、睡眠も取れなくなりますよ!?しかも、その時には歯医者に行ってもすぐには楽にしてくれる方法は無いかも知れません。何故なら、その時、歯医者では麻酔をして治療しようとするのですが、なんとその麻酔がなかなか効かないからです。[我々もその時は本当に困ります] 何とか麻酔を効かせて治療しようとしますが、麻酔が効くまでの間大変な痛みを伴うことも稀ではありません。!よ?! 脅したくはありませんが、その時私も本当に苦しみます。あまり痛い治療をする事が本意ではないからです。[こう言っている本人は大変な痛がりで麻酔無しでは絶対に歯科治療をしない人間だから?!です] しかも、歯科治療を大変な思いをしてやってみてもやはり歯医者はあまり感謝されません。 感謝されたくて言っているのでは無くて、なぜそこまで放置されたのですか?と言う事なのです。それ前に来てもらえば何もそんなに苦しんだり痛い思いをしなくても済んだのにといつも思うからなのです。 どうか、皆さんは虫歯を甘く見て放置したり、とことんまで我慢してから歯医者に掛からないようにして頂きたいと思います。 ■ 院内、リニュウアル! 2003/08/22 今月4日から休診のために皆様にはご迷惑をおかけしましたが、昨日21日でやっと工事が終わり、午後から診療が出来るようになりました。 新しくなった院内に、まだ完全に整理し切られていない面もありますが、何とか午後の診療は滞り無く終わりました。 今回の工事では、以前に比べ医院内の中が大変明るくなりました。重いドアも無くなり軽くなりました。これからの予防歯科の時代のためにも「痛くなった!」「我慢できなくなり仕方なく来た。」と言う事無く、痛くなくても「検診のために来た」「悪くならないように予防歯科のために来た」と言う様に気軽に来院されて下さい。 今回の工事では受付・待合室・診療室までで、まだ医院内全体の工事は終了しておりません。また、少しづつ換えて行こうと思います。 「かむかむ」の中でも書いてありますが、今回の「とうせい」のリニュウアルのコンセプトに対しては、皆さんはどのように受け取られるのでしょうか?賛否両論有るとは思いますが、どのようなご意見でも結構です。今後のリニュウアルのために役立てたいと思いますので、我々スタッフの下へ何なりとお聞かせください。 ■ 救急医療!と、入れ歯の不具合! 2003/08/19 「不幸は忘れた頃にやってくる!」と言う格言が有りますが、普段何気無く調子よく使っていた物が突然に壊れたり調子悪くなる事は誰でも経験する事だと思いますが、事「歯」に関する事も稀ではないようです。 この「お盆休み」に帰省していて、突然に日頃何とも無かった歯がうずいたり、痛み出したり、治療してあった銀歯が取れたり、凍みたりということで歯科医院を訪れる人がいます。また、どう言う訳か日頃調子のよかった「入れ歯」が急に痛くなったり、壊れたりして噛めなくなり「何とかして欲しい」と来る方もいます。 しかも、「歯科医院が休みだったりする時に限って!」と言う人がいます。 その時は、救急医療の指定病院などがこれに当りますが、この伊那谷の地域では、上伊那郡では伊那市に「口腔保健センター」(保健所と併設)と言う所が有り休日は午前中だけ(12時までの受付分)対応しています。下伊那郡では、飯田下伊那歯科医師会館内にて休日診療が行われています。 また、全ての歯科医療機関ではありませんが、「かかりつけ医」や在宅で都合の付く先生方は、救急治療に応じてくれています。 当医院でも、電話は転送で携帯につながる様にして、出掛けていても、なるべく連絡が付くようにしながら、救急治療に応じるようにしております。 入れ歯の調子が悪かったり、痛い時も、気軽にお電話いただければ、診れる様に致します。 ただ、最近は保険医療の上で、入れ歯が具合が悪かったり痛いと言う事で休日治療をする事に対して「救急性が無い・・・」と言う理由で、保険請求の上で、休日加算分を減額査定すると言う独断を行う保険者も現れてきだしていて、我々も大変な面もあります。 ■ 砂糖は悪者? 2003/07/04 皆さんは、砂糖(ショ糖)類などの甘いものが、虫歯の原因である事はすでにご存知でしょうが、では砂糖さえ取らなければ虫歯は出来ないのでしょうか?世の中には、「砂糖がいけない」と聞くと、徹底的に砂糖を取らないようにと排除をする極端な考え方をしている方がいらっしゃいますが、実は砂糖類をもし少しも取らなかったとしても虫歯は出来る事が解っています。 それは、穀類のデンプンを我々は唾液の酵素によって分解して糖類を作り出すからなのです。 また、少し前の事ですが「砂糖は頭の栄養」と言う広告が製糖会社によって新聞に出ていた事もありました。糖類が人間の頭の脳にとってはエネルギー源である事も事実です。 では、この事実から我々はどのように考えていったら良いのでしょうか? 「カリオロジー」(ウ蝕学)と言う学問があります。言わば「虫歯に関する学問」と言えましょうか?それによりますと、日本よりも欧米の方が砂糖の消費量が多いのになぜ日本の方が虫歯の罹患率が高いのでしょうか?という問題があるのです。 となると、別に砂糖会社の回し者ではありませんが、砂糖だけが虫歯の根源で有る訳ではないのです。 要は、取り方の問題なのです。以前からも言われている事ですが、時間を決めてとる!1日の中でだらだらといつも切れ目無しに取っている事が一番の問題なのです。 ■ 今後の医療費の動向 2003/06/25 先週の「長野県保険医協会」(保険医団体連合会の各県単位の組織)での会議の中での話しですが、医科・歯科共に昨年の10月の老人保健1割負担導入により老人の受診率の低下が現れだし、今年の4月からの社会保険3割負担導入からは、社会保険本人の受診率にも低下が現れだし色々と各方面で問題が置き始めていると言う事です。 まず、受診率の抑制が掛かると言う事は今まできちんと通っていて慢性疾患などが維持管理されていた人たちが管理されなくなると共に薬によって維持管理されていたものが安定状態を保てなくなると言う事です。 また、早期発見早期治療の重要性は今更書くまでも有りませんが、それが、少々の事では受診しないために重症になったり手遅れになると言う危険性も含んでいるのです。 以前にも「かむかむ」の中で書きましたが、3割負担導入で窓口負担(一部負担金)が済むわけではなく、将来は3割り負担により同じになった保険を一本化した上で、4割5割へと段階的に負担率が上がっていく事が計画されているのです。 さらに、増え続ける医療費に歯止めをかける試みは色々と考えられていて、保険料率のアップ(保険料の増額)、雇用者(経営者)の保険料負担額の増額、医療保険点数表における1点10円の減額、特定医療機関への契約による誘導(患者の都合による保険医療機関の選択の自由の制限)、等などです。 さらに、外国からの医療保険導入解禁の動きもあるようですが、今までの、国民皆保険制度と比べて所得に応じての保険料の格差もかなりあるようですし、受けられる医療内容にも違いが出て来るようです。また、外国からの医療サービスや医療機関が入ってきたときには、利潤追求型のサービス内容となり負担額に応じてのサービスの内容の格差が歴然と出てきます。 さてどうしたらよいのでしょうか? ■ 歯軋りの弊害!? 2003/06/19 1日目の夜は、お互いしこたま歯科談義に花を咲かせた後大いに飲んだために、翌朝は朝食の時間にまだ寝ている人ありで、一人寂しく朝食をとった後は9時の開演にやっと間に合いながら、入れ歯の公演や発表を聞きに言ったりインプラントの発表を見たりしながら、午後の公演内容で色々と聞きたいものも有りましたが、別の予定が有るために午前中で切り上げて帰ってきました。何分昨年と比べて多くの参加者と盛り沢山の内容に圧倒されて帰ってきました。 今回感じた事は、大学を出られて間もない先生方や大学の医局に残って研究されている先生方の発表が沢山出ていた事と衛生士さん達や技工士さん達の発表も多かったように思いました。それと共に、歯科医療のレヴェルは10年前の事を思うと格段に進歩しているんだな〜という思いでした。 また、地元の先生たちにも何人か会場で会うことが出来て有意義な二日間でした。 また来年も参加できるように今から楽しみにしているしだいです。 ■ 「歯軋りの弊害」!? 2003/06/17 その後は、私の師匠の所の研修会を卒業されたOBの先生のテーブルクリニック発表「スーパーデンチャーシステム」と言う2日間で作ってしまう総入れ歯のやり方を聞きました。(スゴ〜イの一言でした。但し、保険外) その後は、アグネスチャンさんも出席してのチャリティ懇親会が有り、協賛企業のブースへいくつか顔を出しての話し合いに花を咲かせた後は、知り合いのOBの方々と銀座の夜の町へ・・・ つづく ■ 「歯軋り」の弊害!? 2003/06/17 大変永らく、インフォメーションボードをお休みしており、怠慢さを今更ながら反省いたします。前回は、なんと忘年会シーズンでしたから、半年もお休みしておりました。 6月の14.15日、東京有楽町の東京国際フォーラムにて、第21回日本顎咬合学会が行われ、出席してまいりました。全部で、357のテーマの発表や公演があり、とても全部は見たり聞いたり出来ませんでした。 丁度1年前に、出席した時には、幕内秀夫さんの話しを聞き食事の話しで、「粗食の進め」をテーマに現代日本人の食生活についてインフォメーションボードにも書いてあります。 今回の特別講演では、「再生歯科医学の21世紀ビジョン」と言う事で、最近終了したと言われる世界的なプロジェクトでもあったヒトゲノムの解析(DNAの解析)により今の我々が恩恵に与れる医療的技術の進歩の話しと、歯科的な分野での応用として「歯」や「骨」の再生や新生が出来ると歯科医療が将来どうなるかと言う展望を聞く事が出来ました。 ウ〜ンとうなるばかりで、付いてゆけない世界だな〜。と言えるほどの凄い内容の違いでした。 テーブルクリニックでは、いくつかの中から長野市で開業されている谷口威夫先生の、「歯軋り」に対する「私のスプリント療法」と言うのを聞きたくてテーブルの周りへ行ったときには沢山の人だかりで、正面で聞く事が出来ないほどの賑わいでした。約2年ほど前に飯田下伊那歯科医師会で聞いた時から、谷口先生のやり方でのスプリント療法を実行していての疑問や確認をしたくていたので、直接話しをして色々と聴く事が出来た事はとてもうれしい収穫でした。 また、谷口歯科医院で使用している患者さん用パンフレットを出席者の人たちはもらう事ができた事はとてもラッキーでした。 そして、当医院でも行ってきた治療内容がおおよそ間違っていない事に安心したしだいです。なんと言ってもまだ世界的にコンセンサスの完全に得られていない最先端の分野なのですから色々と大変なのです。でも今回それが安心できたのでよかったと思います。 つづく ■ 忘年会シーズン 2002/12/17 前回のインフォメーションから何ともう1ヶ月以上が過ぎてしまいました。 只今は、12月(師走)の忘年会シーズン真っ只中、皆さんの中にも毎日立て続けの人有り、ダブルブッキングではしごの人ありで、大変では有りませんか? 例年よりも景気の影響で少なくなったとは言えやはりこの時期には一つの風物詩的な行事である事は間違いないでしょう。 当医院も12日に同業者の関係の方々と行いましたが、遠くから来られた方にとっては帰りの足の確保が心配になります。運転手の方にとってはせっかくの年忘れでの無礼講も味わえずにひたすら帰る時間までお付き合いをしなければならず、代行も早めに確保しておかなければ呼んでもすぐには来てはくれないし・・・ましてや身内に頼むのもそう何度もは・・・タクシーも深夜ともなれば料金もさることながらいつまでもやってはいない上、確保も難しくなるし・・・増してやチョットクライのつもりで飲酒運転でつかまればいまや罰金も30万円とビックリするやら青くなるやらと・・・本当に住み難いご時世ですね。 まっ!其れにも増してこの時期大切なのは飲みすぎ食べ過ぎ、睡眠不足で体調を崩してカゼをひいたり胃腸の具合が悪くなったり肝臓腎臓を痛めたりする方が多いということです。いつも言われる事ですが、ついつい進められて断りきれずに・・・とか無理に進めたために取り返しのつかないことになって後悔したりという事は無いようにしたいものです。 つい酔った勢いで、入れ歯を何処かに置き忘れてくる人、泥酔の上トイレで戻して一緒に流れていってしまった人の話しはうそのような本当の話しです。転んだ場所が悪かったのか、前歯が欠けたり、折れたり歯茎の骨折で血だらけで来た方も過去にありました。 バイクで寒い川の中に落ちて顔中傷だらけで打ち身で腫れていても不幸中の幸いと言いましょうか、風邪も引かず、前歯の無事だった方が見えられた事も有りました。 お互い、今年も無事で新年が迎えられる事が出来ますように、どうか 健康にはくれぐれもお気をつけ下さい。 ■ 入れ歯の変わった固定法!? 2002/11/07 9月12日以来早2ヶ月近くまたも長期のお休みを頂いていましたが、インフォメーションボードを再開します。 11月4日の日に、松本歯科大学へ9月に行った実技講習会の続き(最終)を行いに、みぞれの舞う中を行ってまいりました。(当日は本当に寒かった、カゼひきがこじれて今でもセキが止まらない。)前回は暑くて半袖だったのに、信州の季節の変わりようは激しい。 今回の目的は、残根上義歯(残っている歯の根を利用してその上へ入れ歯を載せる)の固定の仕方について、アタッチメント:(昔からある方法としては、ホックのような物や、錠とカンヌキのような物、お茶筒のような関係の内冠と外冠のような物、)で残っている歯と入れ歯を固定する方法の実習でした。 古くから有る方法で、今も広く行われている方法としては、クラスプ:(入れ歯についているカニの爪のようなバネ)が有りました。もしくは、先に書いたアタッチメントの方法でしたが、最新の方法としては、小さな磁石を応用したやり方が数年前から試みられているようで、改良が進みかなりの磁気力(吸着力)を発揮する事が出来るようになったため入れ歯の安定に一役買っているそうです。 今回は、この小さな磁石のアタッチメントを片側に、その反対側には従来のコーヌスクローネ(お茶筒のような関係の装置)のアッタチメントのデモ模型(実物のサンプル)を作る実習でした。 磁石をピッタリと残根(歯の根)と入れ歯にセットする事は簡単そうに見えて、なかなかコツと言うかテクニックがいる事でした。(少しのズレが吸着力を無くす事につながる為) 今、当院ではこの透明デモ模型が見えるようにしてあります。興味のある方は、受付まで来ていただければ実際に見れます。ただし、残念な事に健康保険適応ではありません。 アタッチメントの付いた入れ歯としての利点は、クラスプのようなバネがないため歯の表面(特に前歯の表面)に金属が見えない。構造がシンプルなので壊れにくい。入れ歯を固定させるためにかかる力の方向が歯の中心に向かって比較的かかるため歯が安定する。 クラスプのついた入れ歯は、一旦お口の中で合わなくなると、ガタつく為クラスプのかかっている歯に負担や歯が抜けるような力がかかり、入れ歯が安定しなくなる。又は、短期間で痛くなりやすい。 ■ 入れ歯の洗浄剤について! 2002/09/12 去る9月8日に、松本歯科大学での学術実技講習会なるものに参加して参りました。内容は、「オーバーデンチャーの基礎知識と臨床」と言う事で、歯の根っこが残っている人のお口に入れる入れ歯のお話しでした。 その中で、最後に『入れ歯の洗浄剤』についての話しが五十嵐教授よりあり、いろいろと出回っている市販の中で、どれを使ってもいいのですが、汚れを落とす役目で次亜塩素系(漂白剤)を使っている物は入れ歯の材質を変質させる事がある(色が抜けて白っぽくなる、金属の部分と入れ歯のレジンとの境目が剥がれてくる)そうです。 特にお湯や熱湯での洗浄剤使用は注意書きや説明書でも禁止されていますが入れ歯の変形にもつながり、元に戻らないためお口に入らなくなったり、合わなくなって痛くなる事も有りますから止めましょう。 ご推薦できる物としましては、次亜塩素系の物では無い酵素系の物で鰹シ風の「ピカ」・葛T水化学工業の「クリーンソフト」が良いようです。 しかし、これらの物は着色に対しては効果が弱いために、定期的(1週間に1回とか)に次亜塩素系を使うのも仕方が無い事でしょう。 また、入れ歯の人工歯の噛み合せのくぼみなどにつく着色は、石鹸を付けた歯ブラシなどで磨くと良いそうです。 くれぐれも、台所洗剤などのクレンザー(磨き砂)などは使わないで下さい。長い間に削れたり、磨り減ったりして、形が変わってしまいます。 (噛み合わせも狂ってきます→噛むと痛い入れ歯に変わります) ■ 10月からの窓口負担金について 2002/09/06 暑い夏が過ぎて残暑もけっこう続きますが、暦の上ではもう秋。秋風がそろそろ吹く頃かな、と思っておりますと、南の方では台風シーズン到来で次から次へと台風の襲来でその災害や対策で大変なようです。災害に遭われた方々には、本当に大変な事に遭われてお見舞い申し上げす。 さて、医療保険制度の上でも災難と言うか、我々にとって仕方が無いのか、10月からの「老人保健」の1割負担導入が始まります。詳細についてはまだ未定の部分もありますが、人によっては(年間の所得によっては?)2割負担の人も有るように聞こえてきております。 今までの一ヶ月に付き、850円で4回まで、それ以降は無料。に比べるとかなりの差が出てきそうです。 歯科においても、治療期間や回数が掛かればかかる程、これからは窓口負担金も掛かる事になりそうです。(総医療費は変わりません。よって医療機関の収入は今までと一緒です。) だからと言って、「少しくらいならいいや!」とか「たいしたことは無いだろう・・・」と、放って置くと返って重症となり、期間や回数も掛かる上、治療費も掛かる事につながります。*早期発見早期治療*はいつでも大切ですが、これからはもっと大切だと言えるでしょう。 来年の4月からの社会保険本人3割負担導入においてもこれは言えると思います。 皆さんも、是非健康を維持しながらどのようにしたら病気を予防できるのか!?いかにして今の健康を維持し続けるかをいしょに考えていきましょう!! *病気になってからでは遅い!なる前の予防医学とは?・・・* ■ 入れ歯(義歯)のメンテナンス?! 2002/08/14 お盆になってもまだまだ猛暑の日々が続きますが、皆さんは夏ばてもせずにお過ごしでしょうか? 暑さが続きますと、どうしてもよく冷えた水物がほしくなりますが余り冷たい水物ばかりを体に入れておりますと、胃腸の具合が良くなくなったり、体のイオンバランスが狂ったりします。その結果ミネラル不足に陥り益々体の変調につながるそうです。 どうか皆様も、常用ミネラルだけでなく、微量ミネラル(またの機会【次回】にでも御説明します)もバランスよく取りながら「夏ばて」せずに健康でお過ごしください。 「夏ばて」といえば、最近「やせた」という方の中に、「入れ歯がゆるくなった」「入れ歯が落ちてきやすくなった」と言う方はおられませんか? これは、無歯顎(歯の抜けたところ)の顎堤(あごの元、歯のあった場所)は、体の具合と密接に関連しているために、大病したり、入院して手術をしたりするような事があると、顎堤がやせるために起きる事なのです。 このような時は、いつも新しく作り変えるばかりではなく、現在は「入れ歯」の裏側に裏打ちをする事のできる良い材料があります。前は、裏打ちしても余りよくくっついてくれなかったり、足したところが欠けたりしましたが、今はそのような事も少なくなりました。また、最新の材料では、硬い材料ばかりではなく、ソフト(やわらかい)な材料もあります。それにより、今まで痛くて困っていた方まで調子が良くなるケースもあるようです。 こまめに、歯科医院を訪れて「入れ歯」のメンテナンス(維持・管理)をされることをお勧めします。 ■ 粗食のすすめ(4) 2002/07/30 コメントの内容が多すぎると送信してもエラーになるようで、見切れてしまいました。読みにくくて申し訳ありません。 G砂糖や塩は未精製のものを使う 白砂糖は使わない。甘味は黒砂糖、ハチミツ、あるいはみりん、日本酒などでつけるようにしよう。塩は未精製のもの(ニガリが含まれている)を使うようにしたい。 Hできる限り安全な食品を選ぶ 神経質にならない程度に、できる限り安全な食品を使うようにしたい。せめて、調味料くらいは良い物を使いたい。 I食事はゆっくりよくかんで ゆっくりよくかんで食べる習慣をつけたい。噛む事は、食べ物を細かくするだけでなく、歯ぐきを丈夫にしたり、脳の血流をよくしたり、さまざまな有効な働きにつながります。早食いは肥満のもととも言われますよね!? この本の中では、他に「主食を見直す」「副食を見直す」「間食を見直す」「粗食メニュウのレシピ」「安全な食品を購入する」など大変これからの食生活でためになる内容が書かれております。是非みなさんもご一読されることをお勧めします。 また幕内秀夫さんの著書には、他に【粗食のすすめ・レシピ集】【粗食のすすめ・旬のレシピ】【粗食のすすめ・春・夏・秋・冬のレシピ】各冊。共著で【癒しの食事学】が−東洋経済新報社ーからでております。 次回からは、また歯科に関わるよもやま話や歯科診療の中でのおもしろい話をお届けしたいと思います。 ■ 粗食のすすめ(4) 2002/07/29 前回からまたまたお休みがしばらく続いてしまいましたが、皆さんは、この暑さや夏ばてにも負けづに元気でお過ごしでしょうか? さて、食生活改善のための「指針」の次は、具体的な食生活「改善案」ですが、食生活とは「薬」などとは違い、短期間の取り組みと言うわけには行かず、しかもどうすれば無理なく実行して行けるかであり、自分だけではなく家族の中で、場合によっては周りを巻き込んでどのように続けて行けるかであります。 理想的かつ究極のものではなく現実に一人一人の環境に合わせた無理の無いところからはじめていただき、少しづつ持続的に改善して行けるように考える事が大切のようです。 まずは、食生活の土台となるものつまりは主食が大切で、その主食を何をどれだけ食べるかで食生活全体がある程度決まるそうです。主食がご飯かパンかによって副食(おかず)もある程度決まるということで、パン食の人に「きんぴらごぼうを食べなさい」「めざしを食べなさい」といっても無理と言うことになります。そしてそれにより間食も決まるのです。まずは主食ありきです。そしてしっかり主食を取ることからはじめましょう。 【食生活改善の10か条】 @ご飯をきちんと食べる。 ご飯が少ないと間食が多くなる。又パンはいろいろ入っている上、副食も油ものや食肉加工品になりがちである。 A未精製の穀類にする ご飯は分搗米(ブヅキマイ)、玄米などの未精製のものにしたい。 B副食は野菜を中心にする 副食は季節の野菜、海藻、いも類、きのこ類を中心にする。かならず動物性食品も多くしたい。 C発酵食品をきちんと食べる。 味噌汁、漬物、納豆などの発酵食品を常食したい。ただし塩分は濃すないようにほどほどに。 D肉類はできるだけ食べない 肉、食肉加工品(ハム、ベーコン、サラミなど)はできるだけ食べないようにしたい。動物性食品は、魚介類、卵くらいにしよう。 E揚げ物は控え目にする てんぷらフライ類はできるだけ控え目にしたい。油脂類は炒め物やドレッシングくらいにしたい。 F白砂糖の入った食品は食べない 白砂糖の入った菓子類(クッキー、ケーキなど)、飲料水(乳酸飲料、清涼飲料水、炭酸飲料水など)はとらないようにしたい。 ■ 虫歯予防に、『スタンガード』 2002/06/17 6月15・16日と、大阪の株註貿易へ視察に行ってきました。そこで、いくつかの歯科材料と機械類を見学して説明を受けました。 その中で、虫歯予防のための歯磨き材として、アメリカのパスカル社製『スタンガード』という(フッ素入りペースト)がありました。 これは、通常のフッ素入り歯磨き材が、主成分を【フッ化ナトリウム】にしているのに対し、【0,4%フッ化第一スズ】(970ppmF)と成ります。味のほどは決して良いとはいえませんが、歯磨き材としてお口をゆすぐように使うのではなく、歯磨きやフロスを使用した後に歯ブラシでお口に1分間ほどよく行渡らせた後、水を使わず唾液を吐き出し30分間は物を食べたり飲んだりせず、口をゆすがずにおいておくと効果があがるそうです。 これの特徴としては、「フッ素塗布」の処置と同じようにお口の中にとどめておいての効果が期待できる事です。 さらに、フッ素イオン濃度が歯磨き材あたりだと925ppmFから950ppmF。中には100ppmFくらいなの対して、970ppmFと高濃度な事でしょう。(濃度が高ければ良いと言うものでもありませんが・・・) 自宅に居ながらにしてフッ素による虫歯予防が出来る材料がもう一つ増えたと言えますね!! 詳しくは、歯科医院にてお尋ねの上、正しい使い方をマスターしましょう。 ■ 粗食のすすめ(3) 2002/06/15 では、我々は日頃どのような食生活を営まなければならないのかというと、いまさら明治・大正時代の食生活には戻れないので、現代における日本人に合った食生活を考えて行かなければならないのです。 『粗食のすすめ』の中で、食生活改善のための【指針】の項目で幕内さんは、一般の医療機関に通院している場合、きちんと食生活の指導を受ける事はほとんど無いのが実状だ。それは健保、医療制度の問題なのである。現在の健康保険制度ではガンの患者さんに食生活の指導をしても一円にもならない。糖尿病などには適応されるが、それでも一時間かけて相談や指導をしても千円にもならない。 そのため、患者さんたちは、健康情報番組のテレビや健康雑誌・週刊誌を参考にする事になるのだが、ほとんどの情報は:食べ物:の話であって:食生活:の話では無い。わかりやすく言えば「(OO)を食べると健康になれる」と言う様な流行や、ブームの話なのであるが、このような流行は三年と続いたものが無い。 『食生活を改善すると言う事は、文字どうり毎日の食生活を見直す事であり、決して一品の食べ物を追いかけ回す事ではない、冷静に考えていただきたい。』と言われてます。 まず、その土地で採れたものを、、その土地に伝わる調理法で料理するのが、一番自然に適していると言う考え方をもち、長い年月の中から生まれてきた伝統食とそこに隠された調理法の知恵に従い、ムダ無く全部食べる。【丸ごと食べる】という指針を持ちましょう。 「時代が変わってもこれこそが食生活を考えるうえでの大きな【指針】なのである。」と幕内さんは結んでいます。 次は、食生活改善案についてです。 ■ 粗食のすすめ!!(2) 2002/06/08 前回(5月21日)、書き込みの後に27日に3日もかかって打ったものをアップしようとした瞬間、LAN内のPCがフリーズ状態となり、せっかく当日8MタイプのADSLにしたにもかかわらず、それからと言うもの、NTTやプロバイダーやLANの機器メーカーと何回もやり取りしながら調整しても、異常無しと言う結果の割には外のインターネットへのアクセスが出来ず、やっと昨日ホームページが見れるようになりました。 その結果またまたボードへの書き込みが出来ずにお休みしてしまいました。申し訳ありませんでした。さて、話を元に戻して本題の前回のつづきへとまいりましょう。 「粗食のすすめ・実践マニュアル」の中で、管理栄養士の幕内秀夫さんは、急激に変わった食生活の結果、若年化する慢性病(糖尿病、慢性肝炎など)と、急増するガンやアトピー性皮膚炎を上げています。 ガン患者の中でもっとも多いのが乳癌次いで子宮ガン、卵巣ガンなど婦人科系の患者さんたちだそうで、しかも30台、40台の患者さんがほとんどで、60台70台の患者さんは少ないのだそうです。 そして、あらゆるがん患者さんが若年化しているそうです。 さらに、現代人の食は、食のインスタント化が進み精製食品だらけの食生活によって「現代型栄養失調時代」に在るのだそうです。 これは、『ストーブ』を例にたとえると、@昔の栄養失調は、燃料(食べ物)が少なかったので、うまく燃えなかったのに対し、現代は燃料(食べ物)を入れすぎであり、A日本人としての燃料(食べ物、主食)の間違いB体の中で完全燃焼させるために重要な微量栄養素としてのビタミンやミネラル類(ストーブにたとえれば空気【酸素】)不足のために不完全燃焼になりやすい。C煙突が詰まっていてはうまく燃えないものですが、現代人の多くは便秘かそれに近い状態で、食物繊維不足による煙突詰まりの状態だそうです。そしてD化学物質(農薬、食品添加物)などの不純物が多量に体内に入り込んで来ているため完全燃焼を妨げているのだそうです。 あまり長いと、又トラブルので、又次回へ・・・、 次は、食生活改善のための『指針』です。・・・ つづく ■ 粗食のすすめ!! 2002/05/21 しばらく、インフォメーションボードの方をお休みしておりまして申し訳ありませんでした。一月ぶり以上になりますが、また少しづつ発信して参りたいと思います。 去る4月の13・14日に、東京国際フォーラムにて{顎噛合学会}(歯、歯の噛み合せ、お口の周辺に関する事を研究する人たちの学会)へ、スタッフと出席しました。 各分科会の中で、「21世紀の食を考えるー口腔の健康は全身からー」幕内秀夫(管理栄養士)さんの話を聞きました。 その中で、現代日本人、特に戦後生まれの人々の食生活は、ここ30年で激変したそうです。 日本人は長い歴史の中で穀物やイモ類を主食にして季節の野菜、豆類、海藻類、魚介類を食べてきたのであるそうで、体もまたそのような食生活に適応してきたのだそうです。それが、昭和30年代から始まる「栄養普及改善運動」30年代後半からはじまる高度経済成長を境にして大きく変わり始め、ご飯やイモ類の消費は減り、パン、牛乳、乳製品、肉、加工食肉、油脂類、砂糖類などの消費が急激に増えたのである。この一見豊かになったように見える食生活が問題のようです。 今や、あれから40年が過ぎその食生活で育った女性が子供を生み始めているけれども、そのうちの3人に1人はアトピー性皮膚炎で、いろいろなアレルギーを抱えている子供もいる。さらに、幕内さんの勤めている医療機関では、癌の患者さんも年々弱年齢化しているのだそうです。 これはどのような事を意味しているのでしょうか?幕内さんは、今の80代、90代の人たちが何を食べて生きてきたのか?これからの人たちが「きんさんぎんさん」のように生きられるだろうか? もはや、「食生活は豊かになった」のではなく、「わたしに言わせれば、豊かになったのではなく、デタラメになっただけだと思う。」まさに「飽食の時代」である。と言われておりました。 故に、「粗食のすすめ」と言う事になるのだそうですが、・・・ つづく ■ デンタルフロスにフッ素入りが仲間入り 2002/03/21 歯と歯の間をお掃除する時に使われるデンタルフロス(糸ようじ)に、虫歯予防にも使われるフッ素が入ったものが、鰹シ風より出ています。 発売されてからまだ間もない性もあり、ほとんどの方はまだご存知ないと思います。今のところ50ヤードの巻いてあるのを切って使うタイプしかありませんが、今までの50ヤードケースをお使いの方は使ってみる事をお薦めします。 ミントの香りで爽やかな使用感です。 他にデンタルフロスよりも巾の少し広い「デントテープ」と言う物も出ています。 こちらは、歯と歯の間の隙間がある人や、歯肉が退縮して歯の根が出てきだした方にお薦めのようです。 使用方法についてや、詳しくは、かかりつけの歯科医院、歯科衛生士(デンタルハイジーン)までお問い合わせください。 ■ 4月1日からの窓口負担金 2002/03/19 「聖域無き構造改革」の嵐が吹き荒れると言われる中、医療保険制度も例外ではなく保険点数も初のマイナス改定となり微量ながら国民の保険医療費は安くなりそうですが・・・。本年4月よりの社会保険本人の3割負担は、各界の猛烈な反対と皆さんの反対署名により一旦は見送られると決まりましたが、来年平成15年の4月より現行の2割から3割へと変更になる事が決定しております。 しかし、高齢者の窓口での負担額は、現行の1日に付き800円が850円とアップします。(月4回までそれ以上は今まで通リ0円)この件に付いても保険医の団体は随分反対しましたが、力及ばずこのような形になってしまいました。 ◎当医院では窓口負担金は定額制を採用しております。 @窓口での患者さんの負担が増えても、医療機関の収入が増えるわけではありません。 国や保険者の負担金が減る事になるのです。一部の報道機関に誤った報道が有りましたが、誤解の無い様御願い致します。 A1ヶ月の負担金の上限は、現行3000円から3200円と変更になります。 B詳しくはお住まいの市区町村老人医療担当課までお問い合わせ下さい。 ■ ジェルコート<F> 2002/03/16 潟Eエルテック社製、コンクール<F>をお使いの皆様へ朗報です!!虫歯予防、歯周病予防及び再発防止、抑制のために効果のある含嗽剤(うがい、清掃剤)が、ジェル状にになって3月21日に発売となります。今まで、歯ブラシなどへ着けにくい、着けてもタレやすいと思われた方々は、一度お使い下さい。 クロルヘキシジンによる細菌増殖抑制とフッ素による歯質強化、さらにポリリン酸ナトリウムによる歯石の原因除去にも役立つようです。 発泡剤、研磨剤無使用との事で、歯根の出ている方にも磨耗させる心配が無いようです。安心してお使いください。 なを、薬用マウスウォッシュ「コンクール<F>」との併用でよりいっそう効果が上がるそうです。 |