安曇野の文化「ひと口づけ」等 北穂高愛雅会について |
それでは、以下にそれぞれの事例を掲載します。
(以下の作品はわたくし木鶏作で、例会で高得点を取ったものです。)
* 「ひと口づけ」は、題に短い言葉を付けます。
題ー「ボツボツト」・・作句ー「冥途の用意」
題ー「カネガナイ」・・作句ー「連休はゴロ寝」
題ー「ドコマデモ」・・作句ー「付いてくる影」
* 「冠句」は、五文字の題が出ます、その後へ七・五と続け、五・七・五とし俳句や
川柳のような作り方です。
題ー「ガマンシテ」・・作句ー「練習の鬼、優勝旗」
題ー「ハヤクコイ」・・作句ー「孫帰省の、盆と暮れ」
題ー「タノモシイ」・・作句ー「深志東大、大蔵省」
* 「安曇節(安曇地方の民謡)」ですが「折り」と「読み込み」があります。共に、 特に安曇地方の地名・行事・風景等
森羅万象を組み込んだものが良いとされてい ますが、決まりはありません。出来た句が安曇節として唄えるようにします。
#「折り」は、 四文字の題が出ます。それを七・七・五・七の頭に付けて作ります。
NHKで土曜日の午前中やっている、 折り込み都々逸の作り方と同じです。
題ー「ヤマサト」・・作句ー「八坂山中、薪出す産地、里へ荷車、遠いこと」
題ー「キイチコ」・・作句ー「北の穂高に、良いもの二つ、ちよっと自慢の、米・セロリ」
題ー「カラクチ」・・作句ー「嬶さ留守だで、楽チンきめて、暗くなる前、チビリ酒」
#「読み込み」は、出た題を句の中に入れて作るものです。ありとあらゆる題が考えられます。
春・秋・赤・山等名詞だけとは限らず、「すばらしい」・「結構だ」・・等もあります。
題ー「安曇」・・・作句ー「穂高松川、盛んに唄う、郷土愛出る、安曇節」
題ー「夕暮れ」・・作句ー「秋の夕暮れ、田毎に煙、今は昔の、風物詩」
題ー「豊」・・・・作句ー「安曇流れる、豊かな三筋、稔り育み、犀川へ」
題ー「雲」・・・・作句ー「安曇富士山、有明山は、腰に雲巻き、雨を呼ぶ」
【北穂高とは、現在の長野県安曇野市穂高北穂高です。】 2023.12.1編集
2000.4.19より