大天井ヒュッテ/大天井岳周辺最新情報
『山小屋便り』                平成22年10月16日 最終便です

6月の小屋開け作業から始まった今年の大天井ヒュッテの山小屋便りですが、最後のページとなりました。

今シーズンの最終日15日の天気は雪の舞う北風が冷たい寒い北アルプスとなって、槍ケ岳を見ながらの楽しい稜線漫歩とはなりませんでした。
それでも合戦尾根の下りはナナカマドや楓の紅葉が迎えてくれて、中房温泉の露天風呂も紅葉を眺めながらの至福の一時でした。

約4ヶ月の短いシーズンではありますが、残雪の多かった小屋開け時、海の日から始まった長期に渡る好天の夏、お盆時には一旦崩れた天気もその後記録的な猛暑をもたらす快晴の毎日。
秋分の日後一時期例年並みの寒気があったのですが、小屋閉めまで暖かい日が続いて見事だった紅葉も少し遅めにて、雪景色はもちろん霧氷等の寒気に伴う景色は最後まで見られず。
毎日毎日変化するこの大自然の中での4ヶ月は、あっという間に過ぎたようでもありながら、その中身の濃さからは長ーいシーズンでもありました。

ほとんど毎日の朝焼け夕焼けウォッチング、その中での皆さんとの触れ合い。
叱咤激励しながら頑張ってヒュッテまで来られた家族登山の皆さん、北鎌尾根のスーパーおじいさん、病気を克服して登山を始められた高齢の皆さん、このHPを見て来てくださった皆さん、毎年毎年来てくださる皆さん、社交辞令か「小池さんに逢いに・・・」と言って来てくださった皆さん。
来訪頂いた皆さんのおかげで、勇気と感動と生きる力を頂き、このHPも毎日更新することが出来ました。
改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

今日は我が家に帰ってゆったりと身体を休ませてもらいながらこのページを作っています。
この後、少しの休養を頂いてから今年も12月からは白馬八方尾根の「雷鳥ヒュッテ」に行きます。
スキーをされるようでしたら是非ご一報下さい。

それでは、大天井ヒュッテに少しでも関わって頂いた皆さんに感謝し、来季もまた皆さんとお会い出来る事を楽しみに、これにて山小屋便りを終了させて頂きます。
誠にありがとうございます。

14日

最後の夕焼けを見に展望台に登ったのですが、ご覧のように夕日は濃い雲に遮られ
この見事なうろこ雲が赤く染まることはありませんでした。

でも、雲海も広がってとっても綺麗でしたよ。

上弦の月とうろこ雲と北アルプスと夕闇

小屋閉め終了したヒュッテの前で。
スタッフとして最後まで頑張ってくれた帰山修一君(左)と久保田志文君(右)
そして最盛期に来てくれていた堀咲月さん(写真では居ませんが)。

皆のおかげで今シーズンも無事終了することができました。本当にありがとう。
山から下って来て
10月中旬というのに松本や我が家での暖かさにはちょっとビックリしています。

最後に、このページを楽しみに見ていて下さった皆さんに感謝しつつページを閉じる事に致します。
来シーズンまでさようなら。

大天井ヒュッテ 小池