大天井ヒュッテ/大天井岳周辺最新情報
『山小屋便り』                平成22年10月8日 NO.2

今日も午前中の天気と午後の天気では随分と変わってしまいました。
雲が少なめだったのは午前10時頃までで、それ以降青空は雲に隠れて陽射しもなくなってしまいました。

午前中、大天井岳を一周、紅葉状況と雷鳥の偵察に行って来ました。
紅葉はヒュッテの周りを含む2,600m上部は既に落葉し、現在一番の見頃は2,200m付近のダケカンバの黄色が満載の場所まで下っています。
明日からの連休の見所は、紅葉を見ながらの稜線までの登りと、縦走路での下方向のモコモコした赤の混じった黄色の紅葉がとっても綺麗となっていますから、是非お見逃し無く。

それと雷鳥の親子を2家族見る事が出来ました。
大天井岳頂上から南斜面に5羽の家族と切通し分岐付近に4羽の家族が居ました。

雷鳥の子供達は既に親と殆ど大きさは同じとなっていて、そろそろ独り立ちする時期に来ています。
縄張りを作って生活する雷鳥ですから、これからオスは縄張り争いの戦いを繰り広げた後、メスと夫婦となって厳しい冬を乗り越えなくてはならないんですね。
来春まで無事生き延びていてくれ、春登って来た時に再会出来るよう「頑張れよー」と激励してきました。

ヒュッテからちょっと離れるだけで色々な発見があり、季節も日々変化している事を実感するのですが、
この自然の中に時々来られる皆さんは、もっと新鮮な感動が待っているんでしょうね。
ヒュッテの営業も今日を入れて後4日となりました。
この感動を一緒に分かち合いませんか?今シーズン最後のヒュッテでお待ちしております、よ。

ウラシマツツジとクロマメノキの紅葉と槍ケ岳。
大天井岳までの登山道にて

切通し分岐地点から燕岳方面の紅葉状況です。

ヒュッテ東斜面からの裏銀座の様子。

大天井岳南斜面にて見かけた雷鳥。
側に5羽の雷鳥を確認しました。
今年育った雷鳥です。足元から冬毛に変わってきています。

切通し分岐付近で見かけた雷鳥の家族。
左が親雷鳥です。子供達より少し大きめでしっかりしていました。
こんな光景見に来ましょう。