『山小屋便り』 平成22年9月15日 | |
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今日は昼過ぎから本格的な雨となってしまいました。 気温も午前中は10℃以上になっていたのが雨が降り出すと同時に一桁台に下がって肌寒い陽気となっています。濡れて到着されるお客様のために初ストーブに火をつけました。 「女心と秋の空」と昔から言われますが(この頃は男心?)、天候はあっという間に変化します。 昨日から今朝にかけての雲の動きからもそれを感じるところです。 今日はそれほど風は無いですが、これからの時期、こんな雨と強風によって実際の気温より遥かに低い体感温度となり、衣類が濡れてしまったりした場合には更に寒く、低体温症になってしまう可能性があります。 昨年のトムラウシの悲惨な遭難を思い出すのは私ばかりではないと思います。 こんな時は無理な行動は控えるのが得策ですが、どうしても動かなくてはならない時もありますね、装備として雨具や手袋、帽子、スパッツ、防寒具が必要となりますが、特に雨具は重要です。 高くても良い製品を装備することをお勧めします、更に手入れも怠らないようしましょう。 山はもう既に秋になっています。 変わりやすい天気と、日が短くなっている事を念頭において、夏山の延長線上にての登山計画、装備では危険を伴う事をご承知下さい。 この雨明日も引き続き降り、明後日17日には回復していそうです。 明日16日はヘリの荷揚げの日なのですが、どうなりますか? |
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昨日の夕焼けウォッチング それまでガスっていたヒュッテの周りが開けてきたのは日の入り直前の午後6時頃でした。 急いで展望台へと駆け上がったのですが、日の入り場所には厚い雲が控え、夕日を遮ってしまっていました。 それでも本当に久しぶりの夕焼けウォッチングでしたので暫く座って眺めていると 秒速の動きで変わる雲の変化が面白く、その想像しがたい動きにワクワクしながら見入っていました。 天上沢から押し上げてきた雲が赤岩岳とビックリ平らを乗り越えて二の俣谷へと流れ込む様子。 |
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夕暮れ時、変化し続ける雲と明るくなりだした月。 | |
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今朝の朝焼けウォッチング 雨は午後からですが、朝は雲が多めながら良い天気となっていました。 今朝の朝焼け自体はいまいちでしたが、上空の雲の変化は昨夜に引き続き楽しいものがありました。 燕岳の北側に広がる雲海と上空の雲の遥か遠くに入道雲が。 |
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大天井岳上空に動きの激しい巻積雲が出没 | |
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ヒュッテに戻り、出発するお客様を見送っていると、上高地方面から伸びてきた雲海が 赤岩岳を飲み込んでいくところでした。 この後、ヒュッテはガスに囲まれてきてしまいました。 そして午後からは冷たい本格的な雨となっています。 |
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