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『山小屋便り』                平成22年9月6日 

今朝、牛首展望台の「朝焼けウォッチング」に参加頂いた山形県から来られた4名の中に、なんと80歳のスーパーおじいさんがいらっしゃいました。

朝焼け夕焼けウォッチングの参加者の中で、最高齢者の後藤光男さん80歳をご紹介いたします。

後藤さんが、66歳から山登りを始められ、現在の80歳まで毎年続けられるその原動力は何なのでしょう?
66歳当時、坐骨神経痛に悩まされ、その対策に歩き出したのが山を始めたきっかけだそうです。
前回ご紹介致しました辰野の柴さんもそうでしたが、何か病をきっかけに一念発起して自分から病と闘う姿勢がその病に勝つ最良の薬のように思えてきました。

そして目標を日本百名山に絞り、今回槍ヶ岳に登れば93座目という事で、残すは7座のみ。
既に射程圏内という後藤さんなんです。

坐骨神経痛を患った80歳なんてとてもとても思えない、この急登の展望台への上り下りを絶妙のバランスで歩かれる裏には、毎日1時間かかる低山でのトレーニングが功を奏しているのだそうですが、それを続けられる精神力と粘り、百名山への思いがそれを可能にしているんでしょうね。

「いい仲間が居て、一緒に行ってくれるから出来るだけだよ。」と謙虚な後藤さんですが、
もちろん一緒に来られた皆さんが、お互いを高め合う良い仲間で素晴らしい皆さんでしたが、
後藤さんご自身の、病と闘う気力、目標を見つけてそれに挑戦するために、毎日のトレーニングを欠かさない努力と精神力がなかったらとてもとても出来ることではありません。

残り7座の登頂と、今後もいつまでも山登り続けられますよう祈っております。

失礼ながら、私も目標の一人に入れさせて頂きたいと思います。

今朝の朝焼けウォッチングでのスナップです。

山形から来られた後藤光男さん(一番左)と登山仲間の皆さんです。