『山小屋便り』 平成22年9月1日 | |
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今週末の天気はまだまだ太平洋高気圧の衰えもないようで、引き続き夏模様の天気となりそうです。 今日も昨日までよりは雲は多めですが気温は夏山のそれで、無風にて暖かい日となっています。 台風7号も、日本海側に進路をとりますが太平洋高気圧の縁を巻くように遠く離れて通り過ぎるようで、殆ど影響はなさそうです。 今日は、ヒュッテに宿泊された今シーズン最高齢者(中房温泉から1日で来られた)をご紹紹介致します。 昨日宿泊された地元長野県、辰野から来られた柴益一さんです。 柴様は、娘さんと二人で午後1時半ヒュッテに到着され、宿泊カードに記入時、78歳である事が解ったのですが、とても信じがたい数字にビックリ致しました。 その素顔と機敏な動きからはどう見ても60代前半にしか見えません。 しかも到着されて1時間もしないうちに、牛首展望台に登りに行くほどの余力を残していて更にビックリさせられました。 もちろん70歳以上にてとても元気な皆さんと接している私ですが、78歳にしてこの機敏さとバイタリティーには圧倒されっぱなしにて、お住まいが私の家と同郡内と言うこともあっていろいろお話をお伺いいたしました。 早朝真っ暗の玄関口にて一枚写真を頂きました。一緒におられた娘さんは「私は結構です」といって逃げられてしまいましたが、親子で薄い月明かりとオリオン座が輝く星の中、槍ヶ岳に向けて元気に出発していきました。 それと、今日はアルバイトで一番忙しい時期を大活躍してくれていたサッチが、バイト明けで下山していきました。小さい小屋ではスタッフも少なく、家族同然に過ごしてきただけにこの時期の別れは寂しいものがあります。 |
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山登りを始めたのが、64歳からというから驚きです。通例若い頃から登山に親しんでいても「もう止めようか」という年代ですよね。 そのきっかけが実はその当時「癌」の病だったとの事、医者に「土の上を歩くように」と進められ、その延長線上で山に出会い「山っていいもんだなあ」と登り出した頃から奥様も娘さんも一緒に登り始めたそうです。 このごろでは奥様は流石に一緒に登らなくなったようですが、その意欲は名前のとおり益々一直線にて1年間に30回は登っているとの事、地元の優位性もあって「天気を見てから登れるからね」との談。 「北アルプスは格別だ」と言い残し、まだ明けやらぬ登山道を槍ヶ岳に向かってヒュッテを後にして行きました。 益々元気で紅葉の時期に再会出きること楽しみにしております。 |
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朝焼けウォッチング 今朝も天気は最高でした。毎日毎日一緒に行ってくれるお客様が居てありがたい次第です。 |
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展望台までは、辛いキツイ急登にて、途中心が折れそうになりがちですが、ちょっとの頑張りでこんな 素敵な朝が迎えられます。 途中で諦めなくて良かったですね。 |
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今シーズンの最盛期。この4人で頑張ってきました。 今日バイト明けの堀さん(サッチ)がパソコンの入った重たいザックを担いでヒュッテを去っていきました。 ちょうど一ヶ月間、お疲れ様、そしてありがとう。とても助かりました。 残された右側の3名、クマゴローのようなシューと私と年齢不詳のモンチッチ。 居なくなったサッチの穴は大きいけど10月の最終日まで頑張りますので、どうぞ皆さんもヒュッテに 来ましたら声をかけてください。 |
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