| 『山小屋便り』 平成２２年８月９日 | |
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| 今日は一人のスーパーおじいさんをご紹介いたします。 神奈川県から来られた「稲垣精秋」さん。７５歳です。 ８月６日に宿泊の受付にトップで現れたのが１２時３０分。朝、中房温泉出発、ヒュッテまでコースタイム以内にて到着。到着後も元気ハツラツ、牛首展望台にも足を伸ばして満足そう。 その後、北鎌尾根のルートのコピーを見せて詳細にチェックしながら疑問点を聞いてきました。 「え？７５歳で北鎌尾根行くの？単独で？」と思ったのですが、 ヒュッテに到着された時間と、その後の元気さを見て、この人は只者ではないな。と思い、７日早朝の出発を見送りました。 今朝、水場に行ってポンプの取り付け作業に必要な工具を忘れ、ヒュッテに戻って来たら稲垣さんがベンチに居て挨拶すると、「小池さん北鎌尾根登りましたよ。」と嬉しそうに話し、北鎌尾根で出合ったエピソードも細かく語るその顔には満足感と達成感で満ち溢れていました。 ７５歳で単独で北鎌尾根に初挑戦するって、皆さん無謀って思われますか？ 稲垣さんの場合、昨年もヒュッテまでは来ていたのですが天気も悪かったため断念した経緯があって、その後一年間かけて猛トレーニングを重ね、自分の体力と技術を取得したのです。 幾歳になっても目標を持って前向きに生きるって、凄いエネルギーとパワーを身に着けられる物なんだ。と、つくづく感じ、稲垣さんに拍手を送りたいです。 私の知る限り多分、７５歳で単独で北鎌尾根を登った人は今までに居なかったと思われます。 それも初挑戦で。 私も幾つまで山を登られるか解りませんが、パワーを頂いて稲垣さんに負けないよう頑張ろうと思いました。 |
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| 北鎌尾根を登って、帰りにヒュッテに立寄ってくれた稲垣精秋さんです。 | |
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