『山小屋便り』 平成22年7月5日 | |
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気持ちの良い朝を迎えました。 朝食後、布団を干してから早々に登山道の道直しに出かけました。 登山道は冬の間に雪の重さや雪崩、洪水等によって通行が出来ない程に被害を受けてしまう事があります。 槍沢や岳沢のように大きな雪崩によって完全に登山道が遮断されてしまう事も。 ここ大天井岳に関しましては、標高が高い事と稜線上にある登山道のため殆どの影響は無いのですが、大天井岳のヒュッテに向かうトラバース道では、例年春の雪解け時ころの大雨等ありますと、小さな沢でも土石流が発生し、登山道が寸断されてしまう事もよくあります。 今年は、ヒュッテから大天荘への登山道で、登山道脇に積み上げた石積みが崩れていて、歩行しにくくなっている場所が数箇所あり、修繕作業に行ってきました。 10時以降、雲が増えはじめ、みるみる穂高岳〜槍ケ岳を覆いつくしてきました。 一緒に行ったスタッフに途中で布団を入れに戻ってもらい事なきを得ましたが、午後も雲は多めながら一日上々の天気となってくれました。 お陰で道の心配もなくなり、ヒュッテへ導く道標も設置してきました。 この天気、明日は少し崩れそうですが、梅雨前線はまだ暫く南海上上に停滞しそうで、明後日7日はまた快復しそうです。 まだまだ人の往来の少ない時期北アルプス独り占め出来ますよ。 大天井ヒュッテ 小池 |
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朝の北アルプスはこんな天気でしたよ。 道直しに出かけたヒュッテから100m程登った地点です。 |
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トラバース道はガレた斜面を横断しているため石積みをして通過出来るように登山道が出来ています。 その石積みがご覧のように崩れて歩きにくくなってしまうんです。 |
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そこで一回石積みを壊して下の石から積み直すのです。 結構体力と技術のいる仕事ですよ。スタッフのK君も頑張ってくれました。 |
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午後は、切通し分岐までの道直しと道標の取り付けに行ってきました。 雲は多いもののご覧のような天気となってくれました。 |
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その登山道脇で見かけたキバナシャクナゲです。 稜線上の花は殆どが散ってしまいましたが、残っていてくれた花でした。 |
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