大天井ヒュッテ/大天井岳周辺最新情報
『山小屋便り』                平成22年6月30日 
今日は梅雨前線の南下によってここ北アルプスは一日好天となってくれました。
ここぞとばかり、全ての部屋とは行きませんが茣蓙から畳から布団までお日様の恩恵を受けてフカフカ状態になってくれました。
朝9時までにヘリも無事飛んでやれやれです。

梅雨時の晴れ間は貴重ですので、今日は朝から殆ど休憩なしの一日となりました。
布団を干したまま、大天井岳の登山道を一周偵察しながら雪切りもしてきました。ヒュッテに戻った頃に高瀬側からガスが湧き出しましたが、滑り込みセーフ。布団はパンパンに膨れ上がっていてくれました。
これで、ヒュッテまでの登山道はアイゼン、ピッケルなしでも来られる状態となりましたし、明日からの受け入れもフカフカ布団で向かえることができます。
登山道は修復箇所が幾つかあって近いうちに修繕するつもりですが、歩行には影響ありません。

明日からの天気も週間予報とは変わってきているようです。昨日までのような最悪の天気ではなくなってきそうです。
もし明日も天気が良いようなら、西岳方面の雪切りに行こうと思っています。
いよいよシーズンの到来といった感じになってきましたね。
この時期に来れば、今が満開の高山植物も一番綺麗な状態の花が見られますし、山は静かですし、暑さもまだまだ無いですから狙い目ですね。

大天井ヒュッテ 小池

朝からご覧のような天気となってくれました。
実は、夕べのワールドカップの日本対パラグアイ戦、ラジオで聞いていた時に外は雨の音がしていたのでこの天気は予想しなかったのですが、ヒュッテにとっては今日は良かったのですが、日本残念でしたね。悔しいけど良く頑張ってくれました。私も勇気と元気をもらいました。

屋根の上に広げた布団はフッカフッカ状態になってくれました。気持ちいですよ。

切通し分岐からヒュッテまでのトラバースの中で一番の難所となる雪渓です。
6月10日頃偵察の来た時は例年並みの積雪でしたが、今年は雪の融けるスピードが速いようです。例年の6割程度の雪切りでした。
これで、ヒュッテまではアイゼンやピッケルのお世話にならなくても通行可能となりました。

今が絶好調のミヤマキンバイのお花畑です。
この状態はもって1週間といったところですよ。もとろんその後も見られますが枯れた花びらも目立つようになってしまいますから。

イワウメの花はここ10日間が一番綺麗な時期となります。
燕岳〜大天井ヒュッテまでの間には、殆どの稜線上で楽しむ事が出来ますよ。