大天井ヒュッテ/大天井岳周辺最新情報
『山小屋便り』                平成22年6月29日 

夕方5時頃から雨が止み、昨日と同じように穂高岳や水晶岳の稜線がすっきりと見え出しました。
雲は徐々に取れだし、二の俣谷に広がる雲海と反対側の高瀬川の上に広がる雲海に写真を向けていたのですが午後7時、丁度無線の定時交信をするころから西の空の色が変わり始めました。

槍ケ岳グループのそれぞれの小屋との交信が終わったその時にヒュッテを飛び出し、大天井岳側の登山道を少し登って、大天井ヒュッテから見る今シーズン初めての夕焼けをじっくりと楽しみました。

今の時期は日が沈む位置が一番北よりのため、ヒュッテの窓からでもこの夕焼けは見られる時期なのです。
7月中旬以降になると牛首展望台か大天井岳方面へ100mは登らないと見られなくなってしまいます。

じめじめした梅雨時の中でこのような夕焼けを見られるのも、ここに居るお陰ですね。
うっとうしい気分も、外に出られないストレスも一気に吹き飛びました。
明日に引き続く天気でありますように祈ってまーす。

裏銀座の山々の雄大な稜線と今シーズン初めての夕焼けでした。

薄い雲のカーテンで日の入りの瞬間はわかりませんでしたが、鷲羽岳とワリモ岳の鞍部付近に沈んだようです。今シーズンからのスタッフのシュウもカメラを持ち出して興奮していました。

夕日の沈む大きな山が鷲羽岳です。その右の尖がっているのがワリモ岳。
一番右のピークが水晶岳です。