『山小屋便り』 平成21年10月6日 | ||
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嵐の前の静けさなのでしょうか? 風の無い静かな穏やかな天気となっています。 雨を予想していたのですが、降ったのは夜中のみ。思ったほど前線は北上しなかった模様です。 明日も引き続き同じような高曇りの天気となりそうです。 台風18号は本州上陸の可能性が大きくなってきました。それも今年最大級の勢力を保ったままですから大きな被害が出なければと案じております。 ヒュッテでも昨日から小屋周りの方付けや冬戸や雨戸の設置、ロープでの固定等の台風対策を施しました。 実際台風の影響は8日朝から夜にかけてと思われます。更に通り過ぎた後は一時的に強い冬型の気圧配置になりそうですから、降雪になる可能性は大きいです。 その後台風一過の好天が、間違いなく10日からの連休に期待が出来ますが、3,000mの稜線では積雪があると思われますから、アイゼンやピッケル、手袋、帽子等々装備は万全にて準備して下さい。 今日は、この天気予報と週中ということもあり登山者の姿は殆ど見かけません。 こんな日は、倉庫の方付けや、厨房の大掃除、食器類の漂白洗浄等々、普段出来ない作業をじっくり出来、それなりに忙しいんですね。 |
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高曇りは終日でしたが二の俣谷から湧き上がる雲は一日中変化に富んでいました。 | ||
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雨は早朝まで降っていましたがご覧のように立山、剣岳までの遠望もヒュッテ食堂窓からも確認できていました | ||
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台風対策のため小屋周りの全ての飛散物は方付け、準備万端に。 | ||
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この写真は、実は4日(日)の物ですが、 昨年新築したオアシス。春入山してみると、その雪の重みで少し押し潰されていました。 もちろんサポートも取り付けてあったのですが、思わぬ方向からの重みだったために万全ではなかったと言う事だったんですね。 そこで、今シーズンの越冬用のサポートを作り直す作業に、大工さんが来てくれました。 傾きを修繕し、サポートをその場で刻み、前回を踏まえて更に強力な補強を施してくれました。 来る時はヘリで来た大工さんたちでしたが、帰りは槍沢へと慣れない登山道を歩いていきました。 天候とヘリの都合で急遽お願いしましたが、有難うございました。 これで、来春にはバッチリ支えてくれるサポートが出来一安心です。 |
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その後夕暮れ時、夕食を作っていたスタッフが窓の外のピンクに気が付いて呼びに来てくれ、あわてて飛び出し鋸刃岩まで走ったのですが、残念ながら槍ケ岳とその南の山々はガスに覆われ全く見えず。 それでもご覧のような朱に染まる夕焼けを見ることが出来ました。 |
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