『山小屋便り』 平成21年9月29日 | |
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このところの天気予報よく当りますね、 今日も昨日に引き続き雨となっています。それでも風は治まってくれて気温は最低気温が7℃、昼中の最高気温が9℃ながら、昨日ほど寒さは感じません。 そんな天気の中でも、雲が大きく動き一瞬開ける二の俣谷を見下ろす風景は、見ごたえある紅葉シーンが残っております。 こんな雨の日の小屋の仕事は、もう使わないであろう客室の方付けや布団の整理、枕カバーの洗濯等々、小屋内の細々した方付け仕事が主な日課となります。 昨年は方つけすぎて再度セットしなおしたりしましたから、今シーズンは失敗を繰り返さないよう始めております。 紅葉が終わり、10月に入ってからの魅力は、何といっても更に良くなる朝焼けと夕焼けの牛首展望台。 過去の写真の中でも10月に写した夕焼けや、朝のモルゲンロートは見応え抜群のものばかりです。 さらにこれから現れる雲は高層雲の綺麗な模様となり、自然の芸術ショーを演出してくれる事請け合いです。 中秋の名月が10月3日ですね、この月が沈むのが4日の夜明け、それも槍ケ岳の北側、三俣蓮華岳の頭上あたりです。 (牛首展望台から見た時に) ですから4日の朝焼けには間違いなく槍ケ岳と月の写真が撮れるはずです。 天気次第ですが、今のところの予報では4日は晴れそうな予報になっています。 「中秋の名月と槍ケ岳」を写真に収められる1年間で1回のチャンスがこの日です。 涸沢の紅葉を多くの人並みと窮屈な思いをして見に行くか? それとも、静かな表銀座を歩いて、ゆったりとヒュッテに泊まって、この中秋の名月と槍ケ岳をじっくりと見るか?皆さんどっちがいいと思いますか。 今週末待ってますよ。 大天井ヒュッテ 小池 |
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今朝の二の俣谷。 昨日の強風と断続的に続く雨によってダケカンバの葉は後わずかとなってきましたが ご覧のようにまだまだ見応えはあります。 でもちょっと寂しいかな? |
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雨は降り続いていますが雲は時々切れてくれ、幻想的な光景を作り出してくれます。 天気の良いときには見られない山模様ですね。 赤岩岳。 |
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二の俣谷から湧き上がって来るガスの演出と遠くに見え隠れする 常念岳と蝶ヶ岳。 |
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今日はオマケに 26日に撮影して、ご紹介しなかった紅葉シーンをお届けします。 牛首展望台南側斜面の紅葉です。 この紅葉の、色とりどりの色彩は見応え抜群です。 ビックリ平にて撮影。 |
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ビックリ平西側斜面に見られる紅葉。 左奥の岩峰は北鎌尾根の天狗の腰掛付近。 その奥、樅沢岳〜双六岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳、ワリモ岳です ダケカンバの黄色とその下部に真っ赤に色付いたナナカマドが、火でも付けたかのように 燃え盛っている錯覚に、正にビックリします。 ビックリ平にて撮影。 |
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赤岩岳までの稜線を天上沢側から二の俣谷へと大きく流れる滝雲に遮断される光景は この場所の紅葉を更に魅力あるものに演出してくれていました。 ビックリ平の頭にて撮影。 |
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昨日、今日の雨で、今シーズンのこの場所での紅葉はこのようには見られなくなりましたが、来シーズン以降忘れずにいて頂いて、是非この時期に計画立てて下さい。 もちろん自然の事ですので、これ程の紅葉が毎年見られるとは限りません。 特に稜線の広葉樹は、風や寒気の影響を受けやすく、葉の痛み具合によってその紅葉の度合いが変わります。ご承知頂いた上でご計画お願いします。 |
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