『山小屋便り』 平成21年9月22日 | |
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今日は朝から雨がショボショボ降っています。 今日の表銀座の通行は槍ケ岳から中房温泉へと向かう登山者が80%。 常には殆どが逆の槍ケ岳に向かう登山者で占められる街道なので異様な感じがします、如何に昨日まで槍ケ岳に居た登山者が多かったのかという事でしょうね。 槍ケ岳周辺の大混雑は、2晩続きとなって溢れんばかりの登山者で膨れ上がっていたようですが、ここ大天井ヒュッテでは、通過点という事もあって通常の日と殆ど変わらぬお客様となっていました。 そんな訳で、14日以来の夕日の展望台にお客様と登りました。 展望台に着いたころには二の俣谷から湧き上がってくるガスで覆われていたのですが次第に取れだし、 天上沢には雲海が、ビックリ平方面には滝雲が現れ、更に薄いガスが湧いたり消えたりして幻想的な日没の瞬間を目撃できました。 最初は気が付かなかったのですが暗くなるにつれ槍ケ岳の真上に三日月が現れ、暗闇が増すに連れそれと反比例して月の光が鮮明になっていきます。更に光り輝くその光景を 、下りの登山道が暗闇に包まれてしまうのを心配しながら、皆静まり返って見ていました。 それでも去りがたい衝動にかられながら徐々に下山して行きましたが、昨日の夕焼けウォッチング、真っ赤に焼ける夕焼けやオレンジに染まるシルエットは見られなかったのですが、この三日月のお陰で大満足の展望台でした。 その時間でも槍ケ岳の山頂では、カメラのフラッシュが絶え間なく光っていましたから、沢山の登山者が居たんでしょうね。前日ヒュッテに宿泊し、北鎌尾根を登って帰って来たお客様の話では、北鎌尾根に取り付いた登山者の数も異常で、ルート上が数珠繋ぎ状態で、順番待ちが起きていたとか、30年前の滝谷とか屏風岩とか剣岳の岩場の夏の状態を思い浮かべてしまいます。 更に頂上が満員状態で、下りの登山道待ちが1時間かかって更に山荘まで1時間、計2時間かかってしまったとか。 到着時間は大幅に遅れ、槍ケ岳山荘の受付も長蛇の列。 正に異常な程に登山される皆さんが大移動起こした事が解ります。 これならきっと今週末はゆったりした北アルプスが楽しめそうですよ。 大天井ヒュッテ 小池 |
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夕日を見守る夕焼けウォッチングの参加者の皆さん。 | |
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槍ケ岳の上に三日月が輝きだした。 この幻想的な光景にウォッチングに参加された皆さんは、何時までも見ていたい衝動にかられながら 展望台を後にして行きました。 |
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この時点でも槍ケ岳の山頂で沢山のフラッシュの光が確認できた。 | |
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夕焼けは見られなかったけれど、こんな三日月と槍ケ岳の光景はなかなか見られないものです。 | |
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