『山小屋便り』 平成21年9月10日 | |
夕方になって再び冷え込んで気温は3℃、夕食時談笑しながら私「夕焼けを見に行きませんか?」の問いに お客さん1 「さっき行ってきたけど槍ケ岳がガスで見えなかったよ。」 私 「でも夕焼け時は解らないですよ。」 お客さん2 「行って後悔したら嫌だしね。」 私 「行かなくて後悔する事がありますよ、特に今日なんか」 お客さん1 「私さっき行ったからいいです」 私 「それじゃあ行く人いますか?」 そんな会話の後、明日北鎌尾根を目指す3名とさっき行ってきたお客さんも含め数名のお客様は辞退。 結局、お客さん2の方ともう一人の2名しか展望台に登りませんでした。 ところが今日の夕焼け、見事に焼けてくれたんです。 空に広がる雲も何種類かに別れ、日が沈むにつれ変化して数分の夕焼けショーを確実に演出してくれました。 「行って後悔しなくて良かった。行かなくて後悔する事があるって言ってくれて、じゃあ言ってみようって。15分の登りなんてそれ以上の価値があったよ。」 「こんな景色は初めてだ。槍ケ岳がそこにあってこの夕焼け、素晴らしい。」 たった二人、私を含めて3人だけでしたが、この二人のコメントだけで私は大満足の一日でした。 展望台に登ってくださったお二人に感謝です。 |
|
展望台に着いた6時9分、丁度夕日が双六岳付近に消えるところでした。 | |
|
|
一緒に登ってくれたお客様お二人です。 | |
|
|
雲が焼けだすと変化する雲と色彩の魔法にかかったような気持ちになります。 | |
|
|
槍ケ岳と北鎌尾根が朱に染まった雲とのコントラストが見事でした。 | |
穂高岳上空も朱に染まり強烈な感動を受けました。 | |
|
|
空が燃えた後は静かに暮れて行きました。 | |
行って見ないと解らないですけど、行かないと後悔する事ありませんか? せっかくここまで来ているんですから。 皆さんも是非展望台目指してください。 |
|