『山小屋便り』 平成21年8月19日 | |
夜中に降り出した雨はパラパラ程度で納まり、早朝の4時には満天の星空に変わっていました。 3時頃には起きて常夜灯しか着いていない暗くて狭いヒュッテの中をあっちこっちしていた悠君がいました。 今朝の展望台には、新記録を作ったご家族が早朝から登りました。 静岡県富士市からヒュッテに来られた神田さん家族です。ハイキング程度の山行はやっていたのですが、3千m 級の登山は初めてとの事でした。 何が新記録かと申しますと、実は悠希君(2002年2月生まれ)と瑞季ちゃん(1999年9月生まれ)のお二人とも この牛首展望台に登った最年少記録を達成してくれました。 (私が確認している限りの中での記録ですので、もしこの記事を読まれて私の方が・・・と思われた方がいらっしゃ いましたらごめんなさい) まだ明けやらぬ暗闇の中を元気いっぱいに展望台に向かう悠希君と瑞季ちゃん。それを見守りながら歩くご両親 。我が家の何年か前の家族登山を思い出してしまいました。 お父さんが展望台でお湯を沸かして飲み物を造りお母さんが子供達に分けて渡しているのをみて暖かい家族の 姿が想像出来、ホッとする瞬間でした。 神田さんご家族も、昨日のご夫婦のようにこの展望台に登る事を目的として来てくれたお客様でした。 朝食後「お世話になりました。」と言って燕岳方面に帰って行かれました。 燕岳〜槍ケ岳に向かう表銀座の中間点にある、単なる通過点としか宿泊動機が無かった山小屋。今、少しづつ 代わりかけているように感じています。 槍ケ岳まで行くなら通常は、最低3日間の日程が必要ですが、2日しか休みが取れないとか、槍ケ岳を登るのは まだ早いが槍ケ岳を真近で見てみたいと言う要求は、この牛首展望台で叶えられます。 皆さんも是非検討してみて下さい。 大天井ヒュッテ 小池 |
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富士市から来られた神田様家族。 展望台の最年少記録を作ってくれた悠希君と瑞季ちゃんです。 | |
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北穂高岳のダイヤモンド それと毎年この時期のみ見られる現象は、北穂高岳の頂上がダイヤモンドに輝くこの現象。 8月17日頃〜23日頃まで約1週間のみ見られるのは、太陽の光が北穂高小屋に差し込み、その反射の方向が このヒュッテに向く一時のみ見られる瞬間です。時間は午前5時30分頃〜45分頃までの約15分間限定です。 一度見てみたいと思いませんか? |
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