『山小屋便り』 平成21年7月24日 | |
今日の予報は、「曇りのち雨」と踏んでいたのですが、実際は「ガスのち高曇り」。 早朝まで降っていた雨は5時頃には止んで、その後、時折穂高岳が見え隠れするが濃いガスの中と言う状態が 10時頃まで。 その後取れ出したガスは昼過ぎには穂高岳も裏銀座も遮るもののない遠望となり、確かに曇りな のですが、高曇りにて遠望に何の支障も無く、風も爽やかに吹いて、という天気となっています。 こんな天気は、登山をするのに最高最良の天気と言えそうで、太陽の日差しがないので夏場の天敵熱中症は 心配なく、身体への負担は軽く、遠望が利くため稜線歩きも楽しく、雷鳥にも出くわす機会が多くなり、正に絶好 の登山日和と言っていいと思います。 天気予報にて計画変更されてしまった皆さん、山は来てみないと解りません。よ 明日も今日と同じような天気となりそうです。 只、日曜日の天気は梅雨前線の接近は避けられそうにない感じです。 毎週々、週末の天気が悪いと言うのは皆さんにとっても山小屋にとっても最悪のパターンですね、火曜日以降 期待しましょう。 この天気に誘われて、休憩時間にヒュッテの周りを散策してみました。 あまり外に出ていなかったので、花の育ちの早さに驚かされてしまいました。山の夏は確実に進んでいます。 ヒュッテから西岳よりに5分ほど行ったお花畑では、コバイケソウの花が大群落を作っていました。前回この辺り のコバイケソウが咲き誇ったのは2007年でした。でもその時よりも今年の方が多い感じです。 そして紫色のハクサンイチゲが目に付きます。例年より多く咲いています。 ミヤマキンポウゲのお花畑はヒュッテの南東斜面に群生しています。 天気が安定してくればもっと遠くまで散策して皆さんにご紹介できるのですが、来週には安定してくれるでしょう。 大天井ヒュッテ 小池 |
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ヒュッテから西岳よりに5分歩くとこんなお花畑があります。今年はコバイケソウが満開でした。 | |
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ハクサンチドリの鮮やかな紫色も沢山目に付きます。 | |
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ミヤマキンポウゲの光沢のある花びらもいよいよ咲いてきました。 | |
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ヒュッテ南東斜面から直ぐ下にはミヤマキンポウゲの群落が花を付け出していました。 曇りといっても高曇りにて穂高岳も遠望できる天気となっていましたよ。PM1時撮影。 |
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