大天井ヒュッテ/大天井岳周辺最新情報
『山小屋便り』                平成21年7月17日 

梅雨前線は、日本海側に停滞気味にありそうで明日からの3連休明後日までは、どうもすっきりとしない天気となってしまいそうです。
昨夜から降り出した雨は、朝まで強く降っていましたが、日中は降ったり止んだり、たまに日が射したりといった天気となりました。

今日は、北鎌尾根で見かけた高山植物の特集です。

例年に比べると、比較的花が遅い感じがします。北鎌で多く見られる高山植物は「ミヤマオダマキ」「ミヤマシオガマ」「イワベンケイ」等ですが、今回は蕾のこれから咲く株が多く、20日以後見頃になると思われます。
昨年は7月12日に行ってますが、その時には満開状態のお花畑に逢えたのですが、今回はちょっと早すぎた感じです。
それでも数多くの花達に出会え、風と霧が邪魔をする悪天候の中、カメラに収めた高山植物をご紹介します。
もちろんこれが北鎌尾根に咲く全ての高山植物ではありません。

大天井ヒュッテ 小池

北鎌沢のコル手前に咲いていたニッコウキスゲ。白い花はミヤマカラマツ


全く花を付けない年とお花畑にコバイケソウしか見えないほどに咲き誇る年があります。
今年は程々に咲いています。

高山で数多く見られるミヤマキスミレ。

ゴゼンタチバナとコケモモ。北鎌沢のコル〜天狗の腰掛までのハイ松帯に数多く見られます。

コイワカガミもハイ松帯の下に咲いています。

クロユリは、北鎌沢のコルから約100m上部のお花畑のみ確認できます。
今回はまだ蕾のクロユリのみでした。

ミツバオウレンもハイ松帯の中で多く咲いていました。

ミヤマダイコンソウは岩の隙間や崖に根を生やす。

シコタンソウ。岩場に生育している。

ミヤマシオガマ。独標下部からP15にかけて多くの株を見る事が出来ます。

ミヤマオダマキ。今回は蕾の花が多く咲いている花は少なかったのですが、これからいいと思いますよ。

イワウメ。岩にへばりつくように群生している。

ミヤマキンバイ。冷たい風のせいか花びらを縮ませ耐えているように見えました。
大天井岳のミヤマキンバイは既に見頃は終わっています。

ミヤマシオガマとオダマキ

イワベンケイも北鎌尾根では沢山の株を見る事が出来ます。
P14付近で岩にしがみつくように咲いていたイワベンケイ

ハクサンイチゲの大お花畑もあるのですが今回ガスと風のため撮影困難でした。
他の花は蕾が多くこれからですがハクサンイチゲは既に花びらが落ちてしまっている株が目に付きました。

ツガザクラ。岩場ばかりの北鎌尾根には、割れ目に根を下ろす桜色は目を引きます。