『山小屋便り』 平成20年8月29日掲載 | |
26日、北鎌尾根に行った際、昨年に続いてゴミ拾いもして来ました。 今回は、北鎌尾根に登った登山者から「北鎌沢のコルに大きなゴミが捨ててあるよ」と複数の情報が 入っていたため、75Lのザックを担いで行きました。 北鎌沢の出合いでは、缶ビールの空き缶が6個砂の中に埋まっているのを発見。北鎌沢では破れた合羽 やオーバーシューズ等々。 そして、北鎌沢のコルに行ってみると、写真のように木に吊るしたゴミを発見。「非常時にお使い下さい。」 と書かれたビニール袋二つ、大きな袋にはブルーシートとマットが入っていて、小さい袋にはラーメンなどの 食料が入っているが、果たしてこのゴミを放置していった登山者の善意は感じられない。明らかにコルにてビバ ークをして自分達の荷物を減らすために、木に吊るしてあたかも善意の振りをした自分勝手な置物に違いない。 それともシーズン終了時に引き取りに来るのだろうか?でなければ単なるゴミである。 確か南岳新道の途中には、槍平小屋が設置した救急箱がある。そこには、救急のための医療品や水、更に靴を 修理する道具などが収められていて、夏山シーズン当初に設置し、終了時に回収しているものだ。 大天井ヒュッテ 小池 |
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その類の緊急用のものと、このゴミとは全く次元の違うものだ。 皆さんはどう思いますか? | |
北鎌沢のコルにつるしてあったゴミ | |
中身はブルーシートとマット | |
そして天狗の腰掛までのビバークサイトには折れたスコップが。積雪期の残留物だ。 そして、P16のトラバースルート上のビバークサイトのハイ松帯の中に隠して置いてあったビニール袋を見つけ 回収しました。 食料のゴミの中にTシャツやパンツまで入っていていったいどうなってんだ。 | |
P16トラバースのビバークサイト横に突っ込まれたゴミ | |
ハイマツ帯に隠してあった袋 | |
袋の中身はこれだけのゴミ | |
北鎌平上部では、これは許せるのですが何十年も転がっていたであろう錆付いた缶詰の缶がごろごろ。 今回感じたことは、ビバークしたパーティーのマナーの悪さ、ゴミの酷さである。北鎌尾根にてビバークする位であ るから、山小屋泊まりの一般登山者よりも山に関しての愛着や、自然に対する認識は大きい筈だと思うのですが、 いったいどうなっているんでしょうか? | |
今回改修できたゴミ | |