『山小屋便り』 平成18年 7月10日掲載 | |
早朝はガスッていて予報通りか、と思いきや次第に明るくなり視界が開け、気が付け ば残った雲は上層雲のみ。南も北も遠くの山々までハッキリと見え雲に隠れて日差し もなく絶好の登山日和。となりました。 昨日から表銀座の登山道も徐々に登山者を見かけるようになりました。 ところが、今日通り過ぎた2人の登山者、なんと年期の入ったスニーカー「ズックで すけど大丈夫ですかねえ。」 との問い。「え?それ、大丈夫じゃないでしょう。」と想わず。 軽アイゼンはもちろんストックもピッケルもなし、オマケにザックは小さく、何が 入っているやら心配になる程。ちゃんとした装備ではないことは一目瞭然。この先、 槍ヶ岳まで雪渓のトラバースは数箇所残っていて雪は切ってあるとはいうもののこの ボロボロスニーカーで・・・。ましてや下山予定の槍沢は7日の情報のように雪渓三昧。 止めたにもかかわらず行ってしまった二人。何事もなく無事に下山して・と祈るのみ。 先日、槍沢での事故もスニーカーの登山者でしたね。 何もなく終わればいいのですが、何かあったときには迷惑被るのは私たち山小屋のス タッフや県警の救助隊。 実力ない登山者ほど良い装備が命を守ってくれるんですよ。このホームページを見て 下さっている皆さん、くれぐれも装備に手を抜かないようにしましょう。 大天井ヒュッテ 小池 |
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ヒュッテから見た裏銀座。午後1時にはこんな天気になりました。 (左から野口五郎岳、烏帽子岳、奥に立山剣、針ノ木岳) | |
遠く中央アルプスの木曾駒ケ岳もハッキリ見えました | |
8日、大天井岳への登山道の道直しをしました | |