『山小屋便り』 平成17年 7月14日掲載 | |
梅雨の一休みのお陰で北鎌尾根の偵察に行って来ました。 大天井ヒュッテ〜貧乏沢〜北鎌沢入口までと北鎌沢〜独標までと独標〜頂上までの3 回に分けてお知らせします。 貧乏沢の下りはヒュッテから天上沢まで標高差にして900メートルを一気に駆け下 ります。登山道ではないので道は何の整備もされていません。前に歩いた人の踏み後 のみを頼りに下るのですが、これからシーズンになるとヒュッテを暗い3時頃から ヘッデンを頼りに出発する皆さんがいらっしゃいますが、日が差していてもダケカン バの下の踏み後は暗く解かりにくい事と、浮石の判断も暗ければ解かりにくいため時 間はかかるし危険度は増しますので、行動時間は一考された方が良いと思います。 貧乏沢は例年と比べると雪は少なめで(昨年ほどではないのですが)その分薄くなっ ておりルートの取り方で危険になります。浮石や落石は相変わらず多いので注意を怠 らないようお願いします。 北鎌沢右俣には残雪はなく沢通しで問題はありません。今回は昨日までの雨のお陰で コルの真下まで水が流れていてくれましたが、水の補給は早めに越したことはありま せん。 大天井ヒュッテ 小池 |
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貧乏沢入口。ヒュッテから20分、一般登山者が間違って入ってしまう事もあり 控えめに道標があります。 | |
ダケカンバの下りを抜けると浮石だらけのガラ場になります。ここはよく捻挫、 骨折、落石による事故の多いところです。 | |
ガラ場下上部雪渓です。例年に比べると少ないですね。 もう随分と薄くなって割れていて後10日もすれば消えてしまいます。 下りは左岸の踏み後を見つけて、但し浮石多し。 | |
例年ですと雪渓がつながっていて滝の水もその下に流れているといった状態なの ですが、今年は早いですね。 | |
下部雪渓も薄く雪渓上を歩けるのも2、3日といったところでしょうか。 | |
貧乏沢の中で一箇所どうしても飛び降りるか壁をズッて下りなければならない箇所 にフィックスロープを固定しました。 | |
天上沢との出合い。朝7時 | |
北鎌沢の入口。正面に見える沢が右俣です。 | |