大天井ヒュッテ/大天井岳周辺最新情報
『山小屋便り』 平成15年9月1日掲載

アルプス表銀座を御紹介します。

 中房温泉から合戦尾根を登って燕山荘から大天井ヒュッテまでのコースを写真と共
に紹介します。         合戦尾根はアルプス三大急登の一つにあげられ樹
林帯の登りは一気に高度を稼げる。合戦小屋を過ぎ合戦の頭(2489m)に出ると
大天井岳と槍ヶ岳が見えてくる。


合戦尾根を登り切った所に燕山荘がある。山荘入口の右側の登山道を回り込むように
稜線に出る。いよいよ槍ヶ岳まで続くアルプス表銀座の始まりです。天気が良ければ
稜線上の蛙岩の向こうに大天井岳と槍ヶ岳が望めアップダウンの少ない稜線はとても
快適な散歩道といったところです。又、右側には裏銀座その奥には立山も、振り向け
ば燕岳から後立山の山々も目に飛び込んでこの縦走路の魅力は尽きません。

しばらく進むと蛙岩(ゲエロ岩)が現れます。とても立派な岩峰と幾つか組み合わ
さった岩の景観は穏やかなこの稜線上に楽しいアクセントを付けてくれています。

蛙岩の通り抜けルートはご覧のように大きな岩がパックリと二つに割れ一人がやっと
通り抜けれる幅となっており自然の不思議さを感じさせられる登山道になっています。

蛙岩を越えて少し行くと約100m程の急な下りとなり(大下り)又同じだけ登り返
さなくてはなりません。小さなピークを越えて暫く行くと大天井岳が大きく迫ってき
ます。登山道がくっきりと確認でき、分岐から左へ行けば大天井岳の頂上と大天荘へ
右へ行けば槍ヶ岳へと向かい大天井ヒュッテへと通じています。

ここは始めての鎖場で切り通し岩と呼ばれる所です。鎖と梯子を使って慎重に下りる
と右手上部の岩にこの登山道を開いた「小林喜作」のレリーフがあります。左手の梯
子状の階段から大天井への登りが始まります。

これが喜作レリーフです。結構見落としてしまう登山者が多いので、切り通しの所で
は下ばかり見てないで周りを見回してみて下さい。

切り通しから約50m程登ったところで常念方面と槍ヶ岳方面との分岐があります。
立派な道標もついているのですが良く間違える人がいます。地図を良く見て間違わな
いようにお願いします。写真はその道標の右側にある大きな石に記された大天井
ヒュッテ方向を示したマークです。

分岐からは、大天井岳を大きく右に巻くトラバースとなっていて写真のように狭い岩
場が多く慎重に歩いて下さい。

道は何回かの同じような巻き道を繰り返し不安になる登山者も多いようです。ルート
には白いペンキで印が数多くありそれに従って進めば問題はありません。

巻き道が終わりに近づくと、牛首の展望台と槍ヶ岳が重なって見えるようになりま
す。ここまで来ればヒュッテももうすぐです。

巻き道が終了すると下方にヒュッテの屋根が見えて来ます。ここまで来れば後5分も
かかりません。
写真はいずれも8月30日のものです。
 以上、中房温泉から大天井ヒュッテまでのルートを紹介しました。参考までに
コースタイムを添えておきます。
中房温泉(3時間)合戦小屋(1時間)燕山荘(2時間)切り通し岩(1時間)大天井ヒュッテ