平成21年12月15日 松本市教育会報 269号より
松本ろう学校
鉢伏のふもとの丘で
松本ろう学校は開校81年目を迎えておりますが、
この鉢伏のふもとに学び舎が定まったのは、昭和
54年のことです。
以来、20年に亘って、遠く西方にアルプスの山々
を望めるこの地で、聴覚に障がいのある子ども達が
、互いに切磋琢磨しながら学び続けています。
本校は、中南信の聴覚障がい教育の拠点として、
地域の皆様にご支援いただきながら日々の教育活
動を推進しています。特に、隣接する明善小学校と
明善中学校の皆さんとは、日常的に交流を深め見
識の幅を広げる機会となっています。また、学校公
開日や学校祭の折には多くの地域の方々がご来校
くださり、子ども達とのやりとりを楽しんでくださるの
で、子ども達にとっては大きな励みとなっています。
現在は医療の進歩と共に、聴覚障がい教育への
ユ−ズが様変わりしてきています。ろう学校だけで
の学びや生活ではなく、子ども達一人ひとりが、そ
れぞれの地域で生き生きと学び生活できるための
力を培うためへの具体的支援を求められることが
多くなっています。そこで、関係者と連携を図りセン
ター的機能を発揮すべく、近年は教育相談や通級
指導にも力を入れ、各地に出向いて支援に当たっ
ています。
きこえ難さはあっても、苦楽を楽しみ、学力をつけ
、社会に役立つ人間になりたいと、本校の子ども達
は日々自分磨きに精を出しています。
校歌にも歌われていますが、「光を目指し、強く、
直く、」輝きをもって歩み続ける本校の子ども達と
日々新たな思いをもって歩み続けられるろう学校で
ありたいと思っています。 (校長 小林 文子)