松本市立 菅野中学校
平成20年12月15日 松本市教育会報 264号より
「三つの心」を受け継いで
菅野中学校は、芝生の校庭とそれを取り囲む桜並木が大
変美しい学校です。今年60周年を迎え、記念事業として、校
庭の芝の補修工事を行い、一層美しい緑の校庭となってい
ます。
「希望に生きる心」・「粘り強い心」・「素朴で清い心」
これは、菅野中学校が大切にしてきている三つの心です。
今年度の生徒会では、三つの心を具現化するために、生徒
会テーマを「破天荒〜他にはない自分たちの生徒会〜」と掲
げ、60年度受け継がれてきた伝統を守りながらも、新しい活
動にも積極的に取り組んできました。菅野中学校の特徴的
な活動は、総合的な学習の時間の一部を、生徒会の部会(
委員会)で運営しているということです。3年生のリーダーシ
ップの下異学年での交流を深めながら、それぞれの部会毎
にテーマを設定し、研究や活動を進めています。整美部では
、地域クリーン作戦として学校周辺のゴミ調査を行い、ゴミを
減らすために効果的な看板を工夫して製作し設置しました。
図書部では、ブックトークを学び、来年入学する6年生に中
学校の図書館の本を紹介しました。生徒会全体でも、30年
以上続いてきているりんご摘果作業に今年も取り組み、地
域の方の力になりつつ勤労の大変さや大切さを学びました。
10月30日には、総合的な学習の時間のまとめである学
習発表会とともに、60周年記念式典が催されました。今年
度は、春から何度か菅野中学校創立期の先輩方をお呼びし
、お話を伺う中で、自分たちの手で3年がかりで芝を敷き詰
めたことや、桜を植えて根付くまで家から水を汲んできて毎
日かけていたことを知りました。式典では、そうした地域の方
々と一緒に、菅野中の伝統を振り返るとともに更に良い学校
にしていこうという決意を全校で確かめることができました。
また、記念講演会には三四六さんをお迎えし、いろいろな角
度から「人生の見つけ方」について教えていただきました。
60年という節目を大切にし、三つの心を受け継ぎながら新
しい伝統を創って生きたいと思います。