松本市教育会報 平成20年12月15日 第264号より
第46回 松本市ふれあい教育展
ふれあい教育展を終えて
平成20年10月17日(金)・18日(土) あがたの森公園
明善小学校 小松雄三


第四十六回松本市ふれあい教育展が、十月十七日(金)・十八日(土)にあがたの森公園で開催されました。
「みつめあおう てをつなごう」をテーマに、松本市内のはぼ全ての学校の特別支援学級の友達が晴天の下、あがたの森に集いました。
この教育展は、松本市教育委員会・松本市教育会をはじめ、多くの皆様のご支援とご協力をいただきながら、松本市内小中学校の特別支援学級・特別支援学校の児童・生徒の、日頃の様子を、その作品や作活動をより多くの方々に見ていた
だく事を通して、特別支援教育への関心せ深めていただくことから始まった行事です。
1日日は、児童・生徒、職員・保護者・ボランティアなど、合わせて約300名以上が参加して、開会式・和太鼓の発表・ふれあい広場・ふれあい市場・ふれあいステージが行われました。また、二日問とおして、講堂では子どもたちの作品が展示されて、多くの来館者で賑わいました。それぞれの活動の様子をここに紹介します。
■和太鼓の発表
和太鼓の学習に取り組む小学生は、約100名です。講師に浅間温泉火炎太鼓の遠山先生をお願いし、十数回の練習を重ねてきました。
当日は、四グループに分かれての発表。全身で刻む勇壮なリズムに会場や応援に来てくれた子どもたちも盛り上がりました。
■ふれあい広場
当番の学校の子どもたちが、アイデアを出し合って考えたアトラクションやゲームで、招待する側もされる側も、それぞれの活動の中で声を掛け合ったり笑ったりして自然に交流を深めながら、楽し
い時間を過ごしました。
■ふれあい市場・ステージ
子どもたちは、この日のために時間をかけて製品を作り、お金の受け渡しの練習をし、お店を開店するために一生懸命準備を進めてきました。
この日は、晴天に恵まれて時間いっぱいお店を開くことが出来ました。
テントを立てたり看板を作ったり、商品の陳列を工夫して各校の特色が現れた楽しい雰囲気のお店が並びました。
お店に並ぶ商品は、畑で栽培した野菜や花苗、ポップコーン、ビーズや袋物などの手芸品、じようぶな木工品などですが、中にはゲームが楽しめたり景品がもらえたりするお店もありました。
また、子どもたちは買い物も楽しみます。財布にお小遣いを入れて、あちこちの店を回りながら、どれにしようか悩んだり、友達と相談したり、好きなものを見つけて買い物をしたりしました。
お財布に残ったお金と、商品をにらめっこして考えたりする姿もあり、とても大事な金銭学習にもなりました。
近隣の学校の子どもたちも、買い物学習に釆てくれ、毎年市民のみなさんが、楽しみに買い物をしてくださいます。
ふれあいステージには、歌あり、踊りあり、練習を重ねた手品もあって盛り上がりました。
人前で発表することは、緊張もしますが、生き生きと表現する子どもたちの姿が多くのお客さんをひきつけていました。
■ 作品展示
今年も、講堂いっぱいに力作が展示されました。のびのびとした線や明るい色、細かく丁寧に仕上げた作品、どれも子どもたちが、楽しんで一生懸命作っている姿が目に浮かんできます。
■ おわりに
今年46回目を迎えた「ふれあい教育展」は、350名を超える参加者と、1100名を越える参観者で賑わいました。
この活動を通して、障害のある子どもたちの理解がさらに深まり、生き生きと活動できるよう、「ふれあい教育展」を盛り上げていただきたいと思います。


