10月8日(木)


昨夜から今朝にかけては一晩中、小屋をズドンズドンと波のような重たい風に揺さぶられ続けましたが、台風が長野県内に入ったあたりでようやく落ち着きました。

午前中は静かな雨降りだったのですが、
午後からは吹き返しの冷たい風に変わって雪が交じるようになってきました。

幸いというか、残念というか、しっかり積もるような感じの雪ではありません。
せいぜい明日の朝に雪景色が見られるかな?っていう程度。

明日の日中には溶けてしまうほどの量にしかならなさそうです。
連休に雪景色を楽しみにしていた人にはちょっと残念、
山を歩くのに雪の具合が心配だった人にはひと安心といったところでしょう。


さて・・・
  

昨日は暇だったし、
夜も風が気になって眠れなかったので夜な夜なこんなものを作ってました。

私が南岳小屋の責任者としての12年間を一緒に働いてきた仲間達です。
一部の写真はこれまでも厨房の壁に無造作に貼ってあったのですが、
それぞれ年と名前を記入して整理しました。
もう5年以上前のスタッフとなると知っているのが私しかいないんですよね。
彼らを南岳小屋の歴史の一員として残していくために、いつかはやらなきゃいけない
作業だと思っていたのですが、今回の台風のおかげでそれがやっとできました。

また、下段の2枚の紙(写真)はその個々人の写真。
整理してみたら全部で20人いたようです。

井形さん、大貫君、まげちゃん(変な写真しかなくてゴメン)、小池さん、憲ちゃん、
大江君、柚洞さん、西川さん、宮本、長谷さん、金川さん、健太君、長谷川さん
岡君、土屋さん、室田、日野君、栗原さん、金谷君、そして40年以上勤めた松井さん。
 (98年・99年の人たちはデジカメがなかったのですいません)

改めてみんなに感謝します。
写真は厨房に貼ってますから、いつでも見に来てください。
私が小屋にいない時でも「これ俺だから!」と言えばきっと歓待してくれると思います。


それともうひとつ、南岳小屋年表を写真入りで作成しました。



昭和36年に営林署の避難小屋として建てられてからの歴史です。
 (主だったものは1998年以降の記録となりますが)

小屋の設備拡充、登山道の改良・・・
自分でも「あれ、いつのことだったっけ?」
というのがすぐに分かるように作りました。

これも分かっているのは私一人だけというのが現状です。
社長の穂苅も逐一記憶にはしていないでしょうし、現場独自での事業もあるし。

自分の記憶にのみ刻んでおくにはあまりにももったいない南岳小屋の歴史です。

なぜかそんなセンチな気分にさせてくれた今回の台風18号でした。