9月13日(日)


初雪となりました、雪というよりはミゾレっぽいけど。

未明には窓を叩く雨の音が甲高く変わり、
5時過ぎにエンジンを点けるために外へ出ると、
強風に叩きつけられたミゾレが痛いほどでした。

気温は0℃ほどなので吹雪くほどではなかったけど、
岩陰などにはしっかり雪が積もっていました。

昨夜の低気圧通過後、一時的に冬型の気圧配置になった影響です。


確かに9月中旬に雪が積もったり、
また最近の低温傾向は例年並み以上の冷え込みです。

ただし、秋に3000mの山の上へ登ろうとするなら、
装備・心構えの両面においてその備えは必要でしょう。

金曜日まで続いたような気持ちのいい秋晴れが
一転して初冬の嵐へと変わるのが秋の高山。

昨日も全身びしょ濡れになって、しかもザックカバーが風で飛ばされて
持ってきた衣類も全てびしょ濡れになって「死にそう・・・」と言って
長袖のTシャツを2枚もお買い上げいただいた登山者がいました。
 (自分で死にそうっていうくらいだからたいしたことはないけれど)

  

山と渓谷や岳人などの雑誌にも秋になれば毎年のように秋山の気象遭難への警鐘を掲載しています。でも、そういう文章を目にしながらも自分自身が実際にそういう痛い目(寒い体験)をしないと本当の秋山の寒さ・厳しさを理解できないのが現実です。

写真と文章だけでは実際の寒さは理解されていないとは思いつつ、
9月中旬に雪が降るという現実をお伝えできればいいのですが・・・


さて、冬型の天気ということで稜線の天気の回復は遅れましたが、
夕方になってようやく晴れてきました。

気温は1℃、風も強くて当然寒いのですが
昨日から待ちかねた展望にたくさんの方が夕景を楽しんでいました。

感心、感心・・・