9月8日(火)

昨夜は月明かりと雲海のきれいな夜でした。

消灯後もスタッフと一部のお客さんは常念平や獅子鼻でこの絶景を楽しんでいました。

月の下に三角形の頭だけを覗かしているのが常念岳、
画面左側で滝雲の流れているのが西岳から大天井岳の稜線です。

「明日の朝はすっごい雲海が見られるかな・・・」
と期待しつつ、ドキドキしてあまり眠れなかったのですが・・・

夜半過ぎから風が強まってしまい、雲海はきれいさっぱり消え去り、
普通の天気の良い朝になってしまいました、残念です。



もちろん、今日もいい天気。

午前中に中岳方面へペンキ印の付け直しに行ってきました。

写真は中岳〜南岳中間あたりのペンキ印。
中にはこういう「くどい」ペンキ印もあるわけです。

これを「くどい」と感じるか、「丁寧でありがたい」と感じるか・・・
人それぞれのとらえ方は十人十色だと思うのですが、
私はこういうのを「くどい」と感じます。

この場合、真ん中の二つはいらないだろう、と。
とはいえ、ここは冬の間は雪に埋まるところなのでなかなか風化もしてくれません。

中岳〜南岳間は確かに濃いガス+強風の時には歩くのもままならないし、
10m先の目印も見えないようなこともよくあると思います。

そういうときのことも考慮しつつ、且つこのまま風化して
消えてほしいような印はそのまま放置して作業してきました。

このへんのさじ加減は本当に難しいです。


さて、今日の午後はややガスが多め。
日没も見えなかったのですが、日が沈んでから
ガスが落ち着ききれいな雲海が姿を現しました。

雲海の上に笠ヶ岳の頭だけが浮かぶ夕暮れ。
槍も穂高もまだガスがかかっていて、この絶景は南岳と笠ヶ岳だったようです。